Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

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本日は修理で終わっちゃいました

2022-07-11 20:44:49 | ミニカー修理

本日の山陰は午前中は晴れたり曇ったりしていました。
午後から雨と言う事でしたので朝からトマト・ナスビを収穫し・・・雨が降るまでにブラックベリーとブルーベリーを収穫しなければなりませんでした。
と言うのもこのベリー系の果実は雨に弱くて雨に遭ってしまうと亀裂が入りまして使い物にならなくなってしまうのです。
天気予報を見ながら収穫しないといけないのです。
朝、8時半から午前11時15分まで頑張ったんですが・・・全てのブルーベリーを収穫するには至らず・・・。
厨房係が終わった14時の時点でまたブルーベリーを収穫です。
ブラックベリーは1.8kg位、ブルーベリーは10kg位有りました。
どおりで時間がかかるはずですよ・・・。
これだけで十分疲れました(笑)

そして本日は軽く修理から・・・と思っておりましたが・・・見れば見るほど重症患者さんでした。
今日はオートアート1/18のランボルギーニヴェネーノですね。

お客様からのご依頼はドアミラーが左右脱落・・・しかも自分で瞬間接着剤で付けたけど・・・と言ういつもの修理のパターンです。

ご依頼は・・・
1. 左側のサイドウインドウについた接着剤を綺麗にしてほしい。
2. 左右ドアミラーが外れたので一度瞬間接着剤で付けましたがまた外れました、ドア周辺についた接着剤を綺麗にしてドアミラーを取り付けてほしい

と言う2点でした。
こちらからのご提案として研磨して仕上げれば比較的安く治りますが、再塗装が必要な場合はすこし高価になりますとお伝えしておきました。

まずは難しい

左側のサイドウインドウの接着剤をなんとかしましょう。
他の部分に傷がつかないように周囲をマスキングします。

下が拡大写真です。
結構べったりと付いてしまいましたね。

 

ペーパーを使って削ります。
瞬間接着剤の場合は溶かす場合にはアセトンを使いますがアセトンを使いますとウインドウやボディの塗装まで溶かしてしまいますからこのような場合にはペーパーで丁寧に削ってゆくしか有りません。
幸にして瞬間接着剤はプラスチックを溶かしてしまうようなことはありませんから削ってゆけば除去はできます。
最初は2000番のペーパーを使っていましたが取りきれないので800番に番手を下げて削っています。
この時に気をつけるのは木片につけてなるべく瞬間接着剤が盛り上がった部分だけを削るようにします。

2000番で削ってからラプロス8000番で研磨しますとだいぶ綺麗になりました。
ここまできますとホッと胸を撫で下ろすことができますね。
誰だってやったことのない作業ですから・・・(笑)

3Mのハード1を綿棒につけて磨きます。
一部分だけ磨くのではなく比較的広い面を均一に磨くことが大事ですね。

もうちょっとですね・・・
少し白く見える部分があります。

一段階前に戻ってラプロスからやり直しです。
そしてウルトラフィニッシュまで進みました。

はい!
これでどうだ!?
良いかな〜??
その下のドアにべったりと瞬間接着剤が付いているのが見えますね。
この画像を見ていますと、むしろそっちの方に目が行ってしまいます(笑)
指で拭いちゃったんでしょうか?
指紋らしきものまで付いています・・・。
お客様・・・ショックだったでしょうね。

次はこのドアの部分をなんとかします。
やり方は基本的にウインドウと同じなのですがよく見て研磨しないと下地を出してしまったら終わりです。
高価な修理の方になってしまいますから責任重大です。
私は儲かって良いと言う意見もありますが、時間も長時間かかりますし決してお値段ほどには儲からないのです。
そんなに悪徳業者ではありませんから(笑)

今度はウインドウの方をマスキングしておきましょう。
せっかく綺麗にしましたので傷が入ると困りますからね。
そして1000番くらいのペーパーを木片に貼って研磨してゆきましょう。

反対側はどうかな〜?
こちらは左側ほどではないですがやはり瞬間接着剤がたくさんついていますね。
しかもよく見ますとウインドウの方にも飛んでいます。
右のウインドウは頼まれてないけど・・・せっかくなので一緒にやっておきます。

よく見ますとリアのサイドウインドウにも付いてますね。
おそらく手についた接着剤に気がつかず触ってしまわれたのかと・・・

多分、手についていましたね・・・瞬間接着剤が。
ドアの部分にも点々と付いています。
思ったよりも重症です。

まあいいや、せっかくなので全部直します。
まずは右のウインドウからです。
作業は左と同じです。
白く見えますのはもう削っているからです・・・ラプロスで磨いた後ですね。

大体綺麗になりましたが・・・若干内側にも傷がありますが・・・。
ここは触らない・・・なぜかと言いますとこのウインドウは内側から薄いクリアーブルーで塗ってある可能性があるのです、それを削りますとドアを分解して塗り直しになってしまうからです。
まあこの辺りは経験値なので・・・(笑)

でもまあ95%くらいは綺麗になったので大丈夫でしょう。

写真が上下逆ではありません・・・研磨のために光の当たり具合を見ながら削りますのでミニカーをひっくり返しております。
瞬間接着剤は固まりますと透明ですが削って粉になりますと白く見えます。
ボディカラーも白なのでどこまで削ったのかがよくわからないのです、なので光を当てながら接着剤の色を確認して削ってゆきましょう。
下地が出たら・・・終わりです・・・大変怖いですね(滝汗!)

左側のドアですがハード1で磨いてみました後ろの方は大体綺麗になりましたね。
ドアミラーの差し込みピンの周囲は少し白の色が違います・・・と言うことは接着剤がまだ残っていると言うことです・・・ペーパーで少し磨きました。

右側は大体良い所まで削れましたね。
これなら下地が出ずに修理が出来そうです。

ドアのパネルの方に付いていた接着剤もこの通りに綺麗になりました。

上側の部分もピカピカに戻りました

左のドアもこの通りです。

マスキングテープを外して確認ですね。

ボディの方はこれでなんとかなりそうです。
良かったですよ・・・下地が出なくて・・・(笑)
出たらアウトでしたから・・・ふ〜〜っとため息が漏れた瞬間でした。
次はドアミラーです。

まずは取り付け用のピンを0.8mmの真鍮線で作ります。
ドアミラーの足の部分に0.8mmのドリルで穴をあけまして真鍮線0.8mmを接着します。
こう言う部分は瞬間接着剤が良いのです・・・適材適所っていうやつです。

取り付け用のピンをつけましたのでドアにも穴をあけましてドアミラーを取り付けてみました
角度などは真鍮のピンを調整して調整いたします。

反対側も同様に仮組みします
仮組みですよ!
まだ完成ではありません。
見た感じで言えばこれで完成・・・でも良いのですがせっかくなのできちんとやりましょう。

元々の取り付け用のピンが折れていましてボディの残った部分は黒いのです。
その部分に穴をあけてドアミラーを取り付けますがこの黒いピンが少しでも見えますと目立つのです。
なので黒いピンの断面を調色しておいたボディカラーをタッチアップしておきます。

続いてドアミラーですが・・・
足の部分をタッチアップします・・・艶具合を合わせるために足の部分だけクリアーを塗ります。
マスキングをしました。

ウレタンクリアーを塗ってからマスキングを剥がして加温乾燥をしました。
これで明日は組み立ててお客様にお送りできそうです。

が・・・
このあと乾燥機が止まってからドアミラーを確認しましたら・・・
何故か同じ一部分が凹んでいまして何故こんなことになったのか全くわからないのです。
レジン製のドアミラーに気泡が入っていたんでしょうか?

既にお客様に直電で明日か明後日には発送しますとご連絡を入れたのですが・・・(汗!)

明日はこの凹みを修正してみます。
発送が一日遅れる可能性がありますが遅れそうならご連絡を入れましょう。

明日も修理になりそうな気がしてきました・・・。


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