Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

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今日は構造を考えるだけで時間が過ぎてしまいました!

2013-05-20 21:18:59 | Lotus Seven S2
本日は晴れて暑い一日になりました11時頃には24℃有りましたから2時頃にはいったい何度くらい有ったんでしょうね。
本日で午前中の畑仕事はセロリとレタスを定植しましたから一段落しました、後はサツマイモのツルとメロンの苗が送られて来たら少し仕事ができますがまあそれまでは一段落という事ですね。
明日の夜はブルーバードの納品で夜行の高速バスで出掛けます、10時頃に池袋ですからまあ余裕で到着出来るはずです。

本日の製作はスーパーセブンです。
リアサスペンションの続きですが実車はこんな感じになっていますので考えなければならない所ですね。

何せお預かりしているキットでは完成する事など全く考えていない様な内容のキットですからキットから寸法だけ頂いて構成や部品はほとんど全て自作しなければなりません。
まずはその構造を考えなければいけないんです。
実際に手を動かして部品を作っているより頭の中で考えている時間が長いです。
こんな部品を作ってみました。
真鍮板は0.2mm厚で4枚重ねてハンダ付けしてあります、何時もの様に同じ部品を4つ作りたいからですね。
ラジオペンチでくわえておいて削っておりますが大きさが小さい事は想像出来ますね。


次は内径が0.5mm外径が0.65mmのパイプを旋盤で挽いて作っておきまして長さを2.0mmに切っております。

ハンドバイスに固定しておいて半分を削り取ってしまいます。

最初に作った4枚の板の内の2枚を両サイドにハンダ付けします・・・

真鍮パイプの内側のRに反って針ヤスリを使って削ります・・・
余りにも小さ過ぎて部品を手で固定するのが辛いですね・・・(笑)

穴を開けた部分にアドラーズネストのボルトのSサイズを通しておきます、些細な事なのですがここに六角ボルトを使っておくと見えそうで見えない感じになって非常に雰囲気が良い・・・と私は思います。




さてこの部品がどこの部品なのかまだご説明をしておりませんでしたね、この部品はここの部品なのです。

どこかよくわからないって?
リアアクスルの両サイドにダンパーの取付けステーが有るのですがこのステーがこの部品なのです。
先程の六角ボルトの反対側を長く残して置いたのはその部分にシャーシと結ぶ為のロッドが付く為なんですね如何ですか?なかなか良いと思いませんか?
次の製作の時にはこのロッドを作る事になりますね。

明日は夜から出掛けますので明日は普通通り制作します、明後日は納品の為製作をお休み致します。
よって更新も明日は行いますが、明後日は更新をお休み致します。

本日の更新はマイバッハとこの312T2で二つあります・・・見忘れにご注意を(笑)

2013-05-19 22:11:14 | Ferrari312T2
昨日作りかけになっていたフェラーリ312T2のタイヤですがリアタイヤはトレッドにハンダが回ってしまいましたので作り直しになりました。
トーチバーナーで作っていたタイヤの原型を加熱して貼付けていたトレッドを剥がしました。


今回は微妙なトレッドパターンにハンダが流れない様にパターンの部分にラッカー塗料を塗っておきました。
こうする事でハンダが凹みに流れ込まない様に出来ます。


新しいトレッドを貼り直しまして磨きました、当然不要なハンダも削って研磨してあります。
完成は近いですね(笑)


作った原型をプラ板に固定してキャスティングの準備です。

おっと忘れていました、このままキャスティングするとピカピカのタイヤになってしまいます。
それではちょっと変なので・・・艶消しクリアーを塗っておきます。
これで全て艶消しのタイヤになります。

艶消しになるとタイヤの形状がよくわかる様になりますね。
微細なパターンも残っているのがわかりますね~。
これなら何とかなるかもしれませんね・・・。
反対側からの画像も・・・

本日の製作はマイバッハです

2013-05-19 21:08:41 | Maybach Zeppelin
本日は朝から雨がパラついていまして10時頃には結構な雨が降って来ました、その後も降ったり止んだりと・・・畑の野菜には丁度良い雨になりました。

午後からは某通販サイトで注文したサツマイモの芋ツルが到着しましたのでこの雨の中植えてしまいました。
本日到着したのは初回分だけで安納芋が50本とパープルスイートロードが10本です、畑はすでに耕して準備をしてありましたので畝を作って植えるだけですので60本くらいなら30分も有れば十分です。
雨が降っていますから植え付け後の水やりはしなくても良いので少し気が楽です(笑)
秋には美味しいサツマイモが出来ると良いですね。

さて本題のマイバッハです。
マイバッハの製作で色々考えていたのですがリアのトランクを開けたら中に4個のトランクケースが収納されている画像が有りましてこれは面白そうと思っていましたが、リアホイールハウスのインナーの部分で寸法が足らずどうしても無理な事が判明致しました。
ではどこをポイントにして製作をするのか再検討が必要となりました。
ではどこをポイントにするのかと・・・
この車にはキャンバストップが付いていますのでこれを開けて内装を充実させたらどうかと・・・
幸いにしてご依頼者の方からは内装を赤にと伺っていますので木目のダッシュパネルと赤い内装を再現すればなかなか見応えが有るかと思います。
しかも外装はシルバーとブラックのお洒落なツートンなんです。
とりあえずルーフの4角にドリルで穴をあけて糸鋸で切り落としました。


切り取った縁をヤスリで仕上げますがキャンバストップとボディが重なる部分も有りますのでとりあえず縁を残して置きました。

屋根を削りながらドアの筋彫りを確認していたらキットのドア下と画像の実車の形状が違うじゃないですか~!
キットのドアのモールドはボディ下部のモールの上で終わっているのに・・・


実車のドアの形状はボディの下側のモールを通り越してその下まで伸びています、仕方が無いのでキットのボディを削りました。
しかしモールの上側でボディが微妙に凹んでおりまして面一に削るとこの部分が必要以上に凹んでしまいます。
仕方が無いので凹んだ部分にメタルを盛って削り直しました。

削ってしまって無くなった筋彫りを彫らなければなりません。
今度は位置関係を見直して下側に移動します。
ボディと同じメタルを使っていますので硬さが変化する事も無くきれいに彫る事が出来ます。


フロントホイールの後ろ側のスペアタイヤリッドの筋彫りはキットではボディ下側に有りましたが、実車ではボディ下側まで通っています。
つまりこの部分ごと開くという事ですね。
実車の様に筋彫りを直してみました。

晴れのち曇り

2013-05-18 23:45:43 | Ferrari312T2
本日の天気は晴れのち曇りでしたね。
午後からは雨が降る前なのか少し湿度が高く暑く感じました。
午前中は外でレタスの苗を植えていました・・・レタスの苗を植えながら今日の制作について考えます。
今日はフェラーリ312T2の日だがどこから制作を始めようか・・・
キット自体はタメオですからそう難しく無い訳でしてどこで自分の個性を出せるのか・・・。
色々考えましたが今回はタイヤとお客様のご依頼の内容にも有ったウイングのアルミ化をポイントとしたいですね。

仮組をすぐに始めたい所では有りますがクリアーレジンで作りたい部品はシリコンゴムで型取り作業をしなければならないのでついでにタイヤを先行させる事に致しました。
同じ作業は合わせて行った方が良いですからね。

まずは原型の制作です。
何故タイヤかと言うと実はこのタメオ純正タイヤに昔から不満が有ったんです。どこに不満が有ったのかは本日最後にわかります(笑)

まずはタイヤの原型を作る為に真鍮丸棒を削ります。

サイドウォールを削る前にトレッド面の寸法をマジックで入れています。
旋盤を回しながらマジックで書き込みます、この線を目安に削り込む訳です。

サイドウォールの外周部分を丸く削り込む事の出来るバイトで削り込んでゆきます。

サイドウォールの膨らみは2つのダイヤルを操作しながらなるべく丸く仕上げてゆきますがこれだけではきれいに仕上がらないので最後は木片に付けたペーパーで仕上げてゆきます。

下の画像を良くご覧頂きたいですが上の画像のタイヤを観察すると下の画像の右側のトレッド形状になります、ショルダーにつながるトレッドが角張っていて空気の入っているタイヤに見えないんですね。
今売られている1/43タイヤのほとんどは全てこの形状ですね。

そこで下の画像のタイヤ原型の左側をご覧頂きましょう。
ショルダーにつながるトレッド面は僅かにRを描き如何にも『タイヤに空気が入っていますよ』と言う形状をしていませんか?

反対側の右側の同じ形状に削ったのが下の画像の物です。

フロントもリアも同じ形状の物を作っています。

しかし、これだけで終わらないのが今回のタイヤ製作です。
スリックタイヤのトレッドを作ります。
『スリックタイヤにトレッドが有るの?』と思われた方は有る意味正解です。
走行後のタイヤでは表面が溶けてしまう為にこのパターンが見え難いのです・・・
トレッドパターンを付けたエッチング板を整形します。

ここでヒントです
こんなパターンをご覧になった事は有りませんか?
70年代のF-1のスリックタイヤはこんな模様が刻まれていました。

ハンダ付けをしました。

余分なハンダを削って仕上げます

昔、タミヤのF-1のプラモデルを作った時にこの様なパターンが付いていたのを思い出しますね。
いままで1/43では無理だと諦めていませんでしたか!?(笑)やれば出来るのです(まだ原型のみですけどね・・・)
しっかりとパターンが残っているのがわかりますね、使用後のタイヤを作りたければ真ん中の部分を削ってやれば両サイドの溝は薄らと残り中央は消えてしまいます。
明日はリアタイヤを作ってしまいたいですね。

久しぶりのセブン!

2013-05-17 21:10:25 | Lotus Seven S2
前回、何時製作をしたのか記憶が無い・・・今年始め頃には作っていた様な・・・(笑)
これも早く作らないといけないのにね~。
どこまで作ったのかさえも忘れています、思い出すまで少々時間が必要かもしれませんね。

参考になる物を探しているとずっと昔に作ったタミヤの1/24のプラモデルが有った事を思い出しました。
早速探して引っ張り出すと・・・
随分壊れていますね・・・確か長男が生まれるよりも前に作ったはずなので25年くらい前の作品(ジャンク)かな。
これを見ていて思い出しました。
そうだリアサスペンションを作ってからフロント側を決めるんでした。
まずはリアサスペンションですね、タミヤのプラモデルを見てみると・・・こんな感じになっています。
この時代は少し複雑なリンクを介してダンパーユニットでリアアクスルを固定するチャップマンらしい構成ですね。

まずはドラムブレーキを真鍮丸棒から削り出します。

ドラムブレーキと言えども単純な形状ではないのです、タイヤからの泥の跳ね上げをドラムに入れない様にバックプレートには少しカエリが付いています。

リアアクスルのホーシングの太さを決めなければなりませんがスーパーセブンのリアアクスルはイギリスの大衆車の物を流用しているはずなのでそう太くて大きな物ではないはずです、軽量化の為にはギリギリのサイズの物のはず・・・そこで外径1.4mmの真鍮パイプを使う事にいたしました。

中央のギアケースの部分を作ります。
直径は5.5mm程になる様にしております。

少し複雑な形状になりますが切り出します。

ギアケース後ろ側の丸い部分を削ります。
バイトで削るのは大変なのでドリルレースしますが外周に近い部分はバイトで削って一段ほど弾を付けておきましてつながる部分はペーパーで形状を合わせておきました。

この丸い部分を半分ほどフライスで削りますここが凹んでいるのは訳が有りまして丸い部分にはリングギアが入っているのですが削った部分には何も無いのです、何も無い部分をそのまま丸くしておくとギアオイルが必要以上に入ってしまいますのでこの部分を凹めてあるのです。
軽自動車でダンプカーの後ろを走っていると目の前にデフが見えますね最近のデフにはこの凹みの無い物もありますからダンプカーの後ろを走っている時に少し観察してみて下さい。

丸い膨らみが少し大きかったので0.6mmほど削っております、これで少し自然に見えるかも・・・。
いよいよ切り出します。

今度はデフの前側のケースを作りますデフギアを支えている部分になりますのでデフキャリアーとも言いますね。
基本の型を削ったら糸鋸で切り目を入れておきます、この切り目に真鍮板をさしてハンダ付けをするとデフキャリアーの補強になる訳です。

ちょっと見え難いですが補強を入れたデフキャリアーが完成致しました。

リアアクスルをシャーシの所定の位置に入れてみて具合を確認します・・・マアマアこんな物かな(笑)
下側に有る1/24のプラモデルと比べてみて頂ければよくわかるかもしれませんね。

ロータスセブンの特徴有るリアのアクスルアームを作っています、素材は0.5mmの洋白線と内径0.4mm外径0.8mmの真鍮パイプを組み合わせています。

先程のアームの三角形の頂点の部分にピンを出しておいて、ピンでリアアクスルの固定をする訳ですね、上から見るとこんな感じです。

下からですとこんな感じかな~!

ちなみに
キットのホワイトメタル製のリアアクスルはこんな感じの物です、これじゃあちょっと使えないですよね。
自分が自分でハードルを高くしている様な気がしますが・・・(笑)