Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

692-0055島根県安来市飯生町605-8Studio_Rosso渡部洋士 Tel 0854-22-1546火水曜定休

今日は長文ですよ~(笑)

2014-01-14 22:05:50 | Ferrari250TR NART 1958
English Version

取付けてみますとこんな感じ・・・3つの穴はペダルを取付ける穴をあけてあります。
実車もこの斜めの板の向こう側にブレーキのマスターシリンダーが取付けられていますがレース中はすぐ脇を真っ赤に焼けたエキゾーストパイプが通っていますので非常にアクセスがし難い場所ですよね。

4台とも完成致しましたが少しずつ微妙に寸法が違いますので削り合わせは必要ですね。
また当然ですがRHDは右側にLHDは左側にこのパネルが付きます、では各々反対側はどうなっているのか?と言えば斜めのパネルは無くてここにバッテリーが積まれているはずです。


ここでPCをチェックしていると昨日FBにシェアした私のブログに画像付きのコメントが・・・TRのシートの画像がありまして見て閃いたんです!
まだシートの形状が違うのです!!!
いきなりですが再びメタルを盛ってしまいました

言い訳になりますが何か違うと思っていたんですよね添付して頂いた画像だけで判断は出来なかったので不鮮明だけど当時の画像と比較してやはり形状が違うのではないかとの判断に・・・
問題の部分はこのシートの左右のシートバックの中央部の隙間です。実車はほとんど隙間が無いくらいなんですがキットのシートは明らかに隙間が空いています。
メタルを盛って削ってこんな感じに・・・まだ途中ですが・・・

荒削りですが気になるのでシャーシに取付けてみました・・・ウ~ンこの感じだ!

元々のシートと比べてみて確認します・・・元のシートはシートの中央に隙間があるのでリアのバルクヘッドが見えてしまいます。
実車はここの隙間がほとんど無いのでバルクヘッドが見えません・・・ちなみにこのバルクヘッドの色が良くわからないのです・・・恐らく両サイドはボディカラーと同じで中央部は脱着式のパネルになっていてブラックの様ですが実車の画像ではここに隙間が無いのでわからないんですね。

早々に全部埋めてしまいました!水に浸けているのはフラックスを流す為ですね、酸が残っていると後で悪さをしてくれます(笑)

リューターでザクッと削ります、全部ヤスリとペーパーではなかなか大変なんでね。

ここから中央部に筋彫りを入れて左右は別ですよとわかる様にします。
上側も谷状に凹みを入れます。

ここまで作業をしてやっと前に進めますね。
サブフレームを作ります。
ステップの下側の部分に両サイドに走る太いメインフレームが見えますが実際にそれをそのままのサイズで作るとバランスがおかしくなってしまいますから1.0mmの真鍮線を潰して太くそれらしく見える様にしておきます。その真鍮線に0.8mmの穴をあけて貫通させて垂直に立ててハンダ付けします、下側に突き抜けた部分はシャーシへの差し込みピンにします。

縦/斜めの真鍮線を追加してステップ部分のフレームの完成です。

シャーシに取付けて見るとこんな感じですがシートが無いと感じがつかめないかな!?

シートを付ける前に0.5mmのアルミ板をカットして・・・

曲げます・・・

先程のアルミ板はシートサイドのクッション・・・と言うかカバーになるのです。

サイドのフレームから斜め上にフレームを取付けます。
これはドアの開口部の後部上側へ結ばれるフレームですね。

先程のカバーもフレームを避ける様に丸く削ります。

取付けるとこんな感じ・・・

そしてボディとシートを付けてみます・・・

フレームは足元付近しか見えないけど裏に有る事がわかっていますからその満足感はあるのではないかと・・・。
しかしここでまたミネルバならではの問題点が見えて来ました・・・またボディの大改造をしないと解決しないですね。
まだ1台分の片側のフレームしか作っていないのに・・・

今日は午後から文化協会のお手伝いです・・・

2014-01-13 21:01:35 | Ferrari250TR NART 1958
English Version

私の所属する(と言っても何もしていないのですが)安来市文化協会の展示受付!?の当番でJR安来駅の2階に有る市民ギャラリーに行っていました。
お手伝いと言っても特に何もする事は無く一人で受付に坐っていると程よく暖房が効いておりまして眠くなって来ます・・・
来場が大変多ければ忙しくもなりますが3連休の最終日の午後からなのでかなり暇です。
3時間程ですが何度もコックリ、コックリ、しましたよ。
一度だけ大きくガクッと来ましたよ(笑)・・・誰かに見られてなければ良いですが・・・。
仕方が無いので1階におりてコーヒーを買いに行って何度か飲みましたが・・・アトリエでは徹夜でもしない限りまずそんな事はないんですが・・・

ですから今日の制作は午前中に行なった制作と4時半以降に行なった制作をご案内致しましょう。
昨日は後で追加した!?5台目のバルクヘッドなどを修正して終わってしまいましたが本当はシートの高さを何とかしたかったんですね。
シートを良く観察すると座面よりも背もたれ側が寸法が短いので少々不自然に見えます。
普通の車を見ても双方同じくらいの長さか背もたれ側が少し長いくらいだと思いますが如何でしょう・・・まあ車によっても違うのですけど。
実車のTRはどうなのかよくわからないのですが取り敢えず不自然なのでメタルを盛って上側に延ばして直します。
キットの不要部分のメタルを使いしっかり溶かす為に盛り方が少々汚いのですがご了承下さい、しっかり溶かさないとスが入るのです。
またハンダよりもメタルは融点が高いので融ける事は融けるのですが流れ難いのです。
粘りが有るって言うのかな~。

現在作業をしているのはNo1の個体でしてこれが良い雰囲気なら全て同じ加工を致します。
ざっと削ってボディに載せてみました。向かって左側の背もたれは間がざっとしか削っていない事がわかりますね・・・時分で加工を始めましたがこれで本当に良いのか少し不安が有ったんです。

シートの感じはまずまずなので全体を削って仕上げてみました。
欲を言えばシートの形状にもっと張りを持たせたい所ですね~凹んだ部分をもう少し削ってメリハリを持たせたいですね。

250TRで1台目が良い雰囲気なら全ての車に同じ処理を致します・・・つまりは同じ作業を5回繰り返す訳ですがこれが結構しんどいですね。
まあ少しずつ早くはなって来ますがそれでも加工時間が半分にはなりませんからね・・・やっと全部加工出来ました。



しかしまた気になる部分を発見!・・・と言うかフェニックスの250TRの完成品を見てずっと不思議だった事が有るのです。
下の画像は背もたれ部分を延長加工したシートですが座面の外側の部分の形状なんです・・・わかりますか?
250TRのシートって応接セットの様な形状だと思いませんか?
レーシングカーに応接セットって変でしょ??
まあキットにはシートの前側にメタル製のフレームが付いているのでこれが付けばそう変じゃないかもしれませんが軽量化したいレーシングカーに応接セットの形状の椅子はふさわしくないですよね。

今日改めてCMCのミニカーのドアを開いてみて納得がゆきました!!!
多分実車はこんな感じになっているのでしょう、つまりこの部分はフレームが通っていてそれにレザーのカバーがしてある訳ですね、だったらこのメタルのシートの様に厚みが有るのでは無くもっと薄っぺらい物で表現した方が良いはずですよね。
私はこうしてみました・・・はい!削ってしまいましたよ。

1台分削ったら残りの4台も・・・ニッパで余分な部分を削除します。

リューターで削ってペーパーで仕上げます。
これだけでも結構時間がかかります・・・

ここで時間となりました、今回はシートサイドのフレームが全て終わるまで250TRを作り続けます、明日も250TRですね~!

TV放映迫る!!

2014-01-12 22:01:13 | Ferrari250TR NART 1958
English Version

先日TVの収録がありましたがいよいよ放映の日が近くなって来ました、と言っても私はオンタイムで見る事が出来ないのです。
取材をしてくれたのは山陽のテレビ新広島さんでして私の住む山陰では放送が無いのです。
このブログをご覧の方でテレビ新広島がご覧になれる方もしもお暇がありましたらご覧になって頂けると有り難いですね。
放送日時は下記の通りです

放送局   テレビ新広島 
番組名   満点ママ 旅ガールのコーナー
放送日   1月17日 金曜日 
放送時間  9:50~(実際に出て来るのは10:00頃からの旅ガールのコーナーです)

制作中の画像も少し収録されましたがどれくらいの時間放送されるかはわかりませんので余り多くを期待されません様に・・・。



さて今日の制作は250TRです。
前回までの制作で見えて来た問題点があります、下の画像をご覧になればどこが問題なのか容易にわかりますね。

如何ですか?
シートの高さが低すぎるのがわかりますよね~1.8mm位ボディラインよりも低いのです。
RHDのボディのコクピット後ろ側はかなり低くなる様に叩いて整形していますがそれでもこんなに低いと言う事はそれをしていない買ったままのボディではどれだけ低いのでしょう・・・?
シートの高さを直す前にリアのバルクヘッドの隙間を調整していないボディが有ったのを思い出しましたその部分から直してゆきましょう。
この部品を見ただけでもフェニックスの方が綺麗な仕上げである事がわかりますね。
ちなみに右側がフェニックスでセンタートンネルの穴が綺麗に半円形に開けてあります、ミネルバは変な形状で「シートの裏で見えなくなるから適当で良い」と言っている様に見えるのは私だけでしょうか??

隙間が空く部分に0.8mmの真鍮線をハンダ付けしています、この後でボディの内側に合わせて削り合わせる事になります。

リアのバルクヘッドは0.8mmの真鍮線で作ったピン2本でシャーシにとめられる様にシャーシに穴をあけておきます。

隙間を詰めたボディはこんな感じになります。
微妙な隙間は本の僅かなパテが必要になるかもしれませんが塗膜の厚みの事も有りますのでここで余り繊細に詰めてしまうと当たって入らなくなる事もありますので程々に・・・

次はミッションのシフトレバーの付くセンタートンネルを取付けます。
この部分はキットではフロントバルクヘッドと一体の部品が付属していますがバルクヘッドの部分は新しく新造していますのでこの部分はほぼ全て切り落とされる事になります。

大まかにニッパを使って切り落としました。
これだけ切っても使うのは左側においてあるセンタートンネル部分の一部になりますね。

どんどん切り落としてヤスリで削り合わせてから1台づつ取付けます。

取付けるとこんな感じになりますね。

今日は親戚の法事でしたので少しだけ更新です

2014-01-11 21:44:54 | Vincent Black Shadow
English Version

今日は良い天気だったのですがそんな天気とは正反対に寒い一日でしたね。
山陰の一部では低温注意報が出る程寒く普段は室内での作業が多い私ですが外で作業をしていれば少々寒くても寒くてしょうがないなどという感覚にはならないのですが親戚の法事でしたのでお寺の本堂でじっと坐っていると寒くて寒くて・・・
また納骨で室外に出ても体を動かす訳にもいかないので相変わらず寒いままでした。
仕上げで料亭に入るとやっと温かくなりまして足の指先のしびれも回復しました。
そんな調子なので風邪をひいていないかこの後が少々心配ですね。
明日は普通通りの営業の予定ですが13日は午後より安来市文化協会の展示の当番が当たっていますので夕方まで出かける予定です・・・少々作業が滞りがちになります・・・。

3時過ぎにアトリエに帰って作業台に向かいました、今日はビンセントブラックシャドウの続きを作りたかったので早速制作開始です。
また同じ様な作業なので少々退屈に思われるかもしれませんね、今日はカムが収まる部分を作っています。
まずはフィンでない部分なのでかなり小さな物になります。
おまけにプラグの逃げにも気を使わないといけないですし2つのシリンダーの4カ所の同じ様な部品はどうやら全て形状が違っている様ですから一つずつ削らないと作る事が出来ない様です。

二つ分のカムケースの部分が完成しましたが次は下側の少し大きな真鍮板でフィンを作ります。

組み立ては2枚を一組にしてハンダ付けをします。
何故こんな事をするのかと言うと下側のシリンダーは丸い円盤の積み重ねなので回っても良いのですがこの部分は複雑な形状をしていますので回ってずれた状態で付けてしまうとフィンを削るときに綺麗なフィンが出来ない事があるのです。そうシルエットで見た場合に形状が揃わないのですよ。
だから2枚を一組にしてハンダ付けしてゆくのです。

2枚一組の物を中心に真鍮線を立てておいて重ねてゆきます、重ねる部品には下側にカムケースの部分になる小さな部品が取付けられている訳です。

積み重ねたフィンをハンダ付けしたら今度は周りを削ってシリンダーヘッドの形状に合わせます。
これも繊細なフィンを曲げ無い様に指で固定するのはなかなか大変です、小さいので結構指が痛いのです!(笑)

削ったケースをシリンダーとヘッドにドッキングしてみました、ウ~ンなかなか格好良いかな!?

リューターを使いダイヤモンドビットでフィンを削ります・・・せっかく作った物を削るのは何故かって?
ここにエキゾーストの差し込み部分を作りたいのです。
キットのエキゾーストは外形が2.3mm程なので外形が2.3mm内径1.5mmのパイプを旋盤で削り出して使います・・・画像は撮り忘れました~(汗)

ついにシリンダーが大まか完成をいたしました・・・・・・のでキットのクランクケースとシリンダーを切り落とします。もう鋸刃を入れたので後には戻れないですね・・・製作をする上で何回かこの様な大きな分岐点がある様に思います。責任重大だな~!!

2つのシリンダーを切り飛ばしたクランクケースをヤスリで仕上げて見ました、これで後は穴をあけて新しく作ったシリンダーを取付けたいですね。

今日も寒いね~でも雪は一段落かな!?

2014-01-10 14:05:18 | Vincent Black Shadow
English Version

アトリエの外は結構寒いですよ、朝は思ったより雪が少なくてホッとしたけど先ほど郵便局まで歩いて郵便物を出しに行ったけど結構寒かったです。
雪は一段落したらしく遠くまで見えていますが・・・少しは温かくなるんでしょうか??

さて新年になって早くも10日経過しましたね、もう既にいつもの生活になっていますが、昨年お客様から修理でお預かりしていたトヨタ2000GTのワイパーをまだ直していなかったのでこの辺りで直しておきましょう。
元々はクリーニングだけだったのですがどうも金属疲労で華奢なワイパーのアームの一部が破損してしまった様で私の所に届いた時にはよく見ると破断しているのがわかる程でした。
お客様に確認をすると自作のワイパーを作って欲しいという事でしたので年末の忙しい時期を避けて修理をするつもりでした。
ここに来て少し気持ちの余裕ができましたのでいよいよ修理します。
まずはワイパーアームの方ですが洋白線0.2mmと洋白帯金を組み合わせてハンダ付けしています。

どこからどこまでが部品なのかわかり難いですがトヨタ2000GTと1600GTはワイパーブレードが2本のピアノ線を組み合わせた物になっている様でメイクの2000GT(オープンでないもの)はこの部分を洋白のエッチングで作っています。
ただアームの本体部分がハーフの厚みしか無い事や洋白でステンレスよりも柔らかい事ブレードを接着していない事などの複合的な原因で壊れやすいのです。
今回はも繊細さはそのままに強度の有るアームを目指して作っています。
ブレードは0.3mmと0.2mmの洋白線をロールで潰して整形してハンダ組をしています。
ブレードは少し長めにしておいて持ち手とし最後に長さを調整してカットします。

ブレードは両面テープで仮固定しておいてアームとハンダ付けします、勿論ですが熱が回りやすいですからかなり短時間での作業を要求されます。

ピンセットで持っている部分がボディに刺さる部分でしてここを持ち手にしています。
余分なハンダを削って仕上げておきます。
なるべく余分なハンダを残したくないのですがハンダ付けは奥が深いですね~。

余分なハンダを削ったらバフを掛けます。
ハンダを削るのはペーパーですしフラックスを使いますから酸の影響で洋白が曇ってしまいますから磨きは必須の作業ですね・・・そうそうバフの前に水洗いをして酸を流しておく事も大切な作業の一つです。
バフはソフトに当てなければなりません、まあ繊細な部品である事は容易に想像がつくでしょうから強く当てる事も無いでしょうけれどここで壊したらまた最初からやり直しになってしまいます。

元の位置に戻して接着して修理完了です、よく見たらリアウインドの接着剤も緩んでいましたので外して付け直しました。
これで完了になりましたので本日関西方面に発送する事に致しました。
明日朝には自宅に帰られます・・・(笑)
Sさんお待たせ致しました~!


さて本業です(笑)
作りかけのビンセントブラックシャドウのシリンダーヘッドを作ります。
ヘッドのシリンダー側はすでに完成していますのでカムが入っている部分を作りますがこの部分も冷却フィンが付いていますので今まで同様の作り方をいたします。
小さな方はフィンの無い部分大きな方はフィンの部分で合わせの為の1.0mm真鍮線を貫通して組み立てます。

穴の位置は実際に重ねて確認してから開口します。
実際にはフィンの方は少し大きめに作っていますから少しならずれても外形を削って直す事が出来ます。

下の木製の板に1.0mmの穴をあけておいて1.0mm真鍮線を差し込んで1枚ずつフィンとそうでない部分を重ねて積み上げてゆきます最後にはハンダ付けをして固定します。

外形を削ってシリンダーの形状に合わせます。
外形を削るとカエリでフィンが埋ってしまいますのでペーパーをフィンの間に入れて削り仕上げますとこんな感じのフィンになります。

カムケースの片側がやっと完成致しました、シリンダーヘッドと合わせてみました。
明日はこの反対側のカムケースを作らないといけないですね~同じ様な物を4つも作るのはなかなか手間です(笑)

前後のシリンダーを並べてみましたが形状が似ている様で違った物なんですね、プラグの位置が違うので形状は全く違いますが削り場所を変える事で同じ部品から作り出してみました。明日はこの真ん中の左右のカムケースを作ります。また今日と同じ作業ですね~!