Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

692-0055島根県安来市飯生町605-8Studio_Rosso渡部洋士 Tel 0854-22-1546火水曜定休

寒い日が続きそうですね

2014-01-09 21:30:52 | Vincent Black Shadow
English Version

今日の山陰はまたいつもの山陰の冬って感じで冷たい雨が降っています、この雨は今夜には雪に変わるかもしれませんね。
また積るのか・・・

さて久しぶりにメイクアップからキットが販売になります。
昨年の年末セールの時に販売されたランボルギーニカウンタックLP400のキットが2月初旬に入荷します只今予約受付中です。
詳しくはコチラを!

さて・・・
こちらも久々の登場のビンセントブラックシャドウです
ウ~ンどこまで進めていたんだっけ??
そうそうシリンダーのフィンを作っていましたね、そう言えばこのバイクは普通のバイクの様にフレームが無いのでした、全てエンジンを中心に取り付けられている感じでした・・・だからエンジンを作らないと他の部分のバランスがとれなかった。
前回は確かシリンダーの部分だけを作っていましたので今回はシリンダーヘッドの部分を作らなくてはいけませんね。
ヘッドにもフィンが付いていますのでシリンダーと同じ方法で作ってゆきます。
実車画像を観察するとヘッドの部分はシリンダーの部分よ入りも少し前側の部分が大きくその部分の寸法はキットのエンジンでは2.0mm程ですからフィンは4枚重ねくらいの厚みですね。
前後のシリンダーの物を同時に作りますから8枚程の0.,2mm真鍮板を重ねて冷却フィンにします。(下の画像左側)
フィンの間の空間部分は0.3mmの真鍮板を8枚重ねています(下の画像右側)

旋盤でおおまかな加工をしたいので10mm真鍮丸棒にハンダ付けをして固定します。
ここは奇麗にハンダを流して強度が上がる様にしておきます、分解したら危ないですから・・・

0.3mmの厚い真鍮版の方は丸く削って熱したハンダゴテを当てて分解します。

0.2mmの薄板の方は先ほどの円盤よりも少し大きめに削り出した上に両サイドを削りましてこの様な楕円形にします。

全ての真鍮板を分解して両面テープで仮固定してペーパーでハンダを削ります。

裏返しにして反対側も削らなくてはなりません。
小さな穴のまわりはカエリが出ている可能性が有りますので特に入念に・・・ここにカエリが有ると重ねた時に奇麗に揃わなくなってしまいます。

重ねて様子を見ます・・・

下側の板には中央部の1.0mmの真鍮線をクリアーするだけの穴を開けております、この状態で上から押さえておいてハンダ付けをしたいですね。

ウ~ンハンダゴテの熱がうまく伝わらないのですというのも冷却フィンにハンダゴテが当たりますのでフィンで熱が冷却されてしまう様で中心部のシリンダーまで熱がいかないです・・・つまりハンダが溶けないのです・・・。仕方ないのでこの後ロウ付けに使う小形のバーナーで加熱してハンダを流しました。
バーナーを使う時には加熱し過ぎる事が無い様にしないと真鍮板が薄いので変形をする事も有りますから注意は必要ですね。

シリンダーヘッドの部分が完成したので忘れないうちにプラグの差し込みの穴を開けておきましょう、この場合プラグは燃焼室の中心に向かって斜めになる様に開けておきます。

ビンセントの場合注意をしなければならない事が有りますプラグ穴の位置が前後のシリンダーで違うのです。
前側のシリンダーは右側後ろ側のシリンダーは左側に有る様です。

またせっかく作ったフィンですがバルブギアがシリンダーの外側を通りますのでフィンを削って逃げを作ります・・・奇麗なフィンを削るのはちと気がひけます。

次はカムの入る部分ですね・・・これはなかなか難しいです。

今日も良い天気でした~!

2014-01-07 20:39:02 | Ferrari275GTB
English Version

今日は朝かなり冷え込みました(松江市では-2℃だったとか)中庭の芝やブルーベリーは真っ白になっていました。
私のお店の有る場所でもかなり冷えたんでしょうね~今日は朝から花壇の堆肥を運んでいましたが堆肥の表面の3cm程は凍結して固まっていました。
今日はかなり長時間堆肥を運んだのですがこれで当分の間運ばなくていいかな~
と言うのも明日からまた天気が崩れるらしく金曜日はまたかなり雪が降るらしいのです、降ったら花壇の作業は出来ないですから今の内という所ですね~。

さて花壇での力仕事でクタクタになっていますが、今日も頑張りましょうね。
昨日作り直した右側のスリットですが余分なメタルを削ってみたら真鍮のスリットの脇にスが有りました、それも結構大きな奴・・・溶け込みも良く無かったらしく真鍮の部分が一体化していない様に見えましたのでここに再びメタルを盛りましてしっかり溶かします。

はいはい、しっかり溶かしました。
余りしっかり溶かすと真空製のスリットが分解してしまいますので注意注意!
ここだけはスリットが分解するとまずいから少し融点の低いメタルを使いました、色がはっきりと金属色なのでボディよりも低融点である事がわかりますね。
この後削って整形をしておきます。

右のドアウインドはまだ何も手付かずだったので三角窓のフレームを切り取ってサッシを削っておきました。
この部分のサッシは洋白線で作りますのでボディのモールドは不要なんです。
この後上側のレインドリップも作り直しますので削り取ってしまいました、レインドリップってキットのままに作ってもどうもシャープにならないので作り直してしまった方が良いですね。

このキットのボディは少し問題が有りまして・・・というとCamのファンの方にはお叱りを頂きそうですがAMRなども多かれ少なかれ同じ問題を持った物もあります。
そう言えば最近出たミネルバの275GTB/Cも同じ様な印象でしたね~。
それはフロントウインドウのサイズがかなり小さめに見えるという事ですねこれは実車もそんな印象が有るからなのかもしれませんが一度いつもの車屋さんで板金作業中の実車を拝見しましたがCamのボディはボンネット後部が少し高過ぎてそれにつられてFウインドウの上下寸法が詰っている様にもみえます。
またウインドモールが結構太く高く盛り上がっていますので余計にそう見えるのかもしれません、これを何とか解決したい物です。
そこでモールの幅を半分程に削ってみました・・・

リアウインドはモールを半分程に削った上にモールの出っ張りを削ってみました、このくらいで良いんじゃないかな~これはあくまでも私の見た目という事で・・・

フロントのウインドモールの下側をほぼ全部削りましたピラーとルーフ側は半分だけ削って盛り上がりは削り取りました。
上側の全部モールを削るとウインドウの上側が広すぎる様に思いますので・・・

どうもボンネットの後ろ側・・・ワイパーの付くパネルの部分も含めて高すぎるのでここを削っております。
部分的に削るのではなく前側から滑らかにつながる様に削ってゆかなければなりません。

モールは新たに作らなければなりませんがこれで実車の見た目に近くなった様な気がしますね。
ルーフの前面が少し角張っていますのでこれを少し削りたいですね~これは明日以降ですね。

斜め後ろから見るとこんな感じ・・・リアパネルの角度の変更の為に切り目を入れて曲げたリアフェンダー後部もトランクを含めて猫背になる事も無く良い感じにまとまっているのではないかと思います。


新年から275GTBが続きます(笑)

2014-01-06 21:20:59 | Ferrari275GTB
English Version

今日も昨日に続き天気が良いですね。
夜半には雷とかの予報も出ていますが今の所は大丈夫そうです。
気象レーダーを見てみると島根県東部と鳥取県西部辺りだけ雲にかからず天気が良さそうで何やら新年から儲かった感じがするのは私だけでしょうか・・・(笑)
まあお天気だけはお金を払っても良くなる訳じゃないですからね~儲けという事にしておきましょう(何て都合の良い考えでしょう・・・!)

さて275はスリットの開口部が大きめに見えてしまいまして作り直しになってしまいましたこれで3度めの作り直しです。
如何に自分の才能が無いのか痛感しますね~↓!
良い所は何度でも自分が納得いくまで作れる事でしょうか?・・・まあ余り慰めにはなっていませんがまあ良いでしょう。

今回制作の物はスリット部分の斜めの板の幅を2.0mmにしてみました、前回までの物は1.5mmでしたので一つ前の斜めの板の下側まで潜り込んでいなかったのです、それで開口部がかなり大きめに見えた事も有りますし角度が足らなかったので奥まで良く見えたのだろうと考えています。
しかしこれ以上浅く糸鋸で切り込みを入れるのは難しいと判断して今度はリューターにK澤さんから以前に頂いた薄いダイヤモンドディスクを使用して切り込みを入れました。
糸鋸の場合は余り浅い角度で切り込みを入れると刃が引っかかってしまいます。
薄いダイヤモンドディスクでカットするのは大変危険が伴いますのでこの方法を使われる方はくれぐれも怪我が無い様に気をつけて行なって下さい、自己責任で有る事は言うまでもありません。
治具は竹製でテープで仮止めをして使っています。

反対側と同じく少々大きめに穴を開けました・・・当然ですがキットのスリットはゴミになってしまいました・・・(汗)

そしてメタルで埋めています。
溶かした部分のメタルに艶がないのはホワイトメタルを使ったからですね。
余談ですが他の方のHPの画像を見る場合にこの溶けた部分が艶がない場合は普通のホワイトメタルを使用していますね、金属的な輝きが有る場合はホワイトメタルを使用したと書いてあっても比較的低温のメタルを使ったかハンダを使用している可能性が有りますね。
低温のメタルの方が盛りやすいですが本体が比較的高温のメタルの場合後日ヒケが出てくる可能性が有りますので余り低温のハンダやメタルを使うのは控えておいた方が良いかもしれません。

余分なメタルを削ってみました。
スリットの角度が浅いので穴になっている部分は少しになっていますね。
今はざっと削っただけなのでラフな感じですがもう少し丁寧な仕上げをすれば良い感じになるんじゃないかな~。

こちら側が決まると反対側もやり直しになりますね~(苦笑)
せっかく取り付けたスリットですが取り外します。
取り外す前にマーキングをしておきましょう・・・ここは大切な所です。
焦って取り除いてしまうと位置がわからなくなってしまいます・・・

埋まっていたスリットを取り除く為には結構大きく欠き取ってしまわないとダメでした。
まあこれくらいなら何の問題も有りません。
新しいスリットをポイントで止めて高さなど位置関係を確認します。

位置が決まったらメタルで埋め戻します・・・時間はかかりますが簡単でしょ?

結論は削ってみないと出ないんだけど何とか巧くいった様だね。
この続きは明日へ持ち越しになってしまいました。

今日は穏やかで良い天気になりました

2014-01-05 21:15:49 | Ferrari275GTB
English Version

今日から今年の仕事を本格的に開始致しました。
年の初めの仕事をスタートさせるにはなかなか良い天気で気持ちよく始められた様な気がします。
今の所の予定では6日・・・つまり明日はTV局の取材で午前中は時間がとれないはず・・・後は12日の親戚の法事くらいですね。
まあそんなに忙しくはないはずです。
気持ちもお正月で緩んでいるからゆったりと始められるのは大変都合が良い様に思います、飛行機だって離陸には滑走が必要ですからね~(笑)
今年もゆったりと思うがままに制作を進められたら良いですね、と言うかこれを目標にしましょうかね~!

さて早速ですが昨日に続いての制作です。
昨日は275GTBのフェンダーのスリットを作っていましたね。
そうそう斜めの板をハンダ付けをしていました
スリットの部分の斜めの板の上下にはやはり板で囲まれていますので裏から上下にハンダ付けをしておきます、上側は1.0mmの角線を使っています。理由は角線は蓄熱量が多いので他の一方をハンダ付けする場合によっぽどハンダゴテを当てっぱなしにしなければ分解する危険性が少ないからですね。結果から言えばそんなに気にしなくても良かったんですが・・・。
画像が前後しますがスリットの下側は奇麗に合わせないとハンダが流れ出しますのでヤスリを使って揃える様に削ります。

残る一方は1.0mmX0.2mmの帯金を使っています。
一度にハンダ付けをしないでポイントでハンダ付けして位置関係を確認します。

スリットの位置関係が決まったら再加熱をしてハンダを流します。

ハンダが流れたらヤスリで削ります。余分なハンダはほとんど削り落とす事になりますね・・・これがまた後で問題になるとは・・・(笑)

このスリット形状的には良かったのですが少しずつ削っていたら穴がかなり大きくなってしまいまして全体にかなり大きくなってしまいましたのであえなく没になってしまいました、当然ですが左右作っていましたので左右とも没です!

仕方が無いのでまた作り直しです・・・今度は他の方法ですね。
今度は縦横の板の組み合わせで作るスリットを作ってみましょうかまずは横の板に切り目を入れておきます。
これもですが当然左右を一緒に作りますので4枚の真鍮板をハンダで合わせておいてから切り目を入れます。

斜めにスリットを差し込んでハンダ付けをします。

余分な部分を切り取ってヤスリをかけてやりますとあっと言う間にスリットが出来てしまいます。
と言っても時間は結構かかっていますが・・・(笑)

大きさの丁度良いスリットが出来ましたのでボディに穴を開けています。
ボディに穴を開けてしまうとスリットの位置関係がわかり難くなってしまいますので横はマジックで縦の斜めなラインはケガキ線で入れてあります余分に長くしておくのは位置関係が狂わない様にですね。

余分なハンダを削ってみました・・・一見良いのですが。
スリットの角度が気に入らないですね~角度が深いので内側が見え過ぎますよね・・・これは明日また作り直しですね~。
いったい何回作り直したら気に入るんでしょうか・・・。

2014年!いよいよ始動します

2014-01-04 20:36:32 | Ferrari275GTB
English Version

皆さん、あらためまして
明けましておめでとうございます、今年もよろしくお願い致します。

先日、年の終わりのご挨拶をしてから元旦の挨拶を予約投稿しておいたのですが、今日は今年になってからはや4日目になりました。
本当に時間過ぎるのは早いですね~今年もこんなに早く時間が過ぎるのでしょうか・・・。

次男は昨日、長男も本日それぞれの住まいに帰ってゆきました。
残ったのは大人3人のみでまた何時もの生活です。

1日は午後からお店に出勤してお店の薪置き場の掃除をして少なくなったストーブ用の薪を倉庫から運んでおきました。大晦日にはお風呂の大掃除をしてから食べて横になって・・・を繰り返していましたので体の重い事・・・
元旦の薪運びは良い運動になりました。
2日は家内の実家の年始に伺いまして・・・3日は新しい花壇用に3年前から小さな苗木を育ててやっと1m程になったオリーブを10本と頂き物で鉢植えにしていた1本のブラッドオレンジの苗を植えました。
植えただけならまだ簡単なのですがいずれも小さな時には寒さにはめっぽう弱いので伸びた枝を縛って風邪の抵抗にならない様にしてからビニール袋を被せて風よけとしておきました、これが結構時間がかかりましたね。

今日は冷たい雨が降っていますのでアトリエで仕事始めとなりました。
天気が良ければ外で作業を続行しようかと思いましたが生憎の天気なので・・・仕方有りませんね。

さて今日はどれから始めれば良いのか少し迷いましたが、暮れの続きで275GTBをやっつけておきましょう。
ウインドのバキュームの複製を取っておこうと作業をしていましたね、シリコン型はこんな感じで出来上がりました、本来ならここにレジンを流し入れて原型としますがこのレジンはわざわざ混合する事も無く何かをキャストする場合に残ったレジンを流し入れましょう。
近々と言う事ですとリアタイヤの2次原型をキャストする予定が有りますのでその時で良いですね。
バキュームの外型を取っていますので少し大きめになります。

リアパネルの角度調整ですが残念ながらリアフェンダーに切り込みを入れただけでは思った角度には足らない事がわかりました。
理由は必要な角度まで曲げてしまうとトランクやリアウインドウが猫背になってしまい横から見た場合には大変不都合が有ると言う事がわかったのです。
背の部分が猫背になるとリアウインドウの部分が有る関係上修復が難しくなって来ます・・・。
よって少しだけ曲げて不自然な角度にならない様にしてからメタルで切り目を埋める事になりました、埋めた後削っておきました・・・これ位なら不自然にならないので良いのかな~。

これ以上にリアパネルの角度を調整しようとすると直接的にこの部分を削ってやらなければ収まりませんね。
この場合やみくもに削るのは余り得策とは言えませんよ、リアパネルの周りには複雑な面を持ったパネルが存在していますので言ったん削ってしまうと修正が非常に難しいのです。
ですから下側の直線部分を削ってやりまして、ここからリアパネルを削ってやる訳です。

削った部分は真鍮帯金の0.2X0.8mmを使って段を作ります。
この真鍮帯金の部分に沿ってメタルを盛って切り取る事にしました。
盛ったのは先程リアフェンダーを切り取った物でして素材が同じなら事後変形は起り難い訳ですね。

余分なメタルを削りました。
リアパネルの段が付く部分に真鍮が見えますね

次はこの部分です。
Fフェンダーの後部にはこんな格好良いスリットが付いています・・・が穴が通っていないので何とかしたい物ですがここを削っても厚みが有る事もありなかなか綺麗に納める事が出来ません。
ここを真鍮板で作って置き換える事にしたいと思います。

真鍮板にケガキをしてみます・・・
使用する真鍮板は0.2mmです

各穴に2個ずつ0.8mmの穴をあけておきまして糸鋸で切って穴を開通させます、この時点で2枚の真鍮板をハンダ付けしておく事は必須条件ですね。

斜めの板をハンダ付けします・・・

今日はここで時間となりました、明日はこの続きからですね。