Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

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新しいボディの修正

2016-06-25 21:58:05 | Nissan Silvia S15
今日は雨も一段落した感じだったので畑の作業をしました。
サツマイモのツルを植えたのですがまだ植えられる部分が残っていましたので新しい芋ツルを買って来て植えておきました。
これでマルチを張ってある部分は全て芋が植わった様な気がします。
・・・終わったと思っていたら裏の畑のおじさんが『オクラの苗が余ったけど植えないか?』
と言って頂きましたので早速もらいに行きまして・・・またマルチを1列張ってしましました、オクラの苗は10本程だったので残った部分は何を植えようかと思案中です。

時間も余ったので先日頂いた軽トラックとヤフオクに出した軽トラックを掃除しました。
まあ掃除と言ってもマットを全て剥がして掃除機を掛けてダッシュボードも拭きまして・・・綺麗になりました。
売ってしまうかもしれませんが綺麗にしておいた方が気持ちがいいですからね。
もう入札が入ってしまっていますから僕のところに帰ってくる事は無いと思いますね、そうなると一抹の寂しさも有りますが・・・。
どうか大切にしてくれる人のところに嫁いで欲しいのは娘も車も同じ事ですね。


さて今日はアトランティックの方も制作を進めましたがシルビアも時間が無くなって来ましたのでどんどん進めなければなりませんね。
と言っても特に御客様から「いつまでに・・・」と言われている訳ではないのですが余りグズグズしていますと家内からクレームがつくといけませんから・・・実はこれが一番効くのです(笑)
壊れてしまったシリコン型ですがこれにもまだ働いてもらわなければなりません。
どんな用途が有るのか想像出来ますか?

またシリコンを使います(笑)
今度は手抜きをせずにいつもの透明のシリコンを使います。
脱型の度にバラバラになってもらっては困りますからね・・・それにねプロは同じミスを繰り返さないのですよ。

シリコン型に流しました。
またバラバラになった内型を作り直すのかって?
いやいや、中にボディが入っていないので作り直しにはなりませんよね。
このまま硬化しますとシリコン製のボディが出来てしまいます・・・そうなんですよ。
テールランプのレンズを透明レジンで作る為にシリコン製のボディを作っているのです。
この後再び真空にかけて気泡を抜きます。

さて次は新しく抜いたボディの方です。
レジンの注ぎ口の大きなバリはナイフではなかなか削れないのでリューターを使って削っています。
手前側に見えているブラシの様なものは掃除機の吸い込み口でして削りながら吸い込んでゆきます。

窓のバリも綺麗に削り取りましてペーパーで削って仕上げました。なかなかスッキリと仕上がった様に思います。
気泡の処理はこれからですね〜。

上下を反対にしてキャストをしていますから小さな気泡はボディの下側に集中しています。
ナイフで気泡をえぐってパテを詰めやすくしておきます。

サイドステップの小さな気泡はえぐってやりますとこんなに大きくなってしまいます(笑)

気泡を埋める場合に使うパテは私の場合ポリパテですね。
そのポリパテに少しFRPの樹脂を加えて柔らかくしておきますと気泡の中に入れやすくなります。

さて折れてしまったファーストショットのボディですがコチラもまだ使い道があるんですよ(笑)
ライトのカバーをバキュームする為に型を作ります
バンパーの出っ張る部分は全て削り取ってしまってからライトの凹みの部分にパテを盛ります。
余分な部分を削ってしまうのはこの部分が有りますとバキュームの時に邪魔になってしまうのです・・・

パテを盛りました
この場合も少し樹脂を補充してやりますと流動性が良くなります、但し若干ヒケますから盛る場合は少し多めにね。
しかし何だか人相が余り良く無い様な・・・

パテを全て削りましてボディの表面を600番のペーパーで仕上げました。
もういつでもサフを入れられるじょうたいですね〜
メタル製のシャーシもビス穴をあけて取り付けられる様にしました。


シャーシを付けてみて思い出しました!
マフラーを作らなければなりませんね、このマフラーは完成品に付いていたものとは違いますので、ボディ塗の干渉が心配されますので今の状態で作って仮組をしておいた方が良いでしょう。
明日はこの作業からですね。

5号車ボンネットヒンジ作り直し

2016-06-25 21:19:47 | Bugatti Type57SC Atlantic
今日の山陰は晴れ間こそ無かったですが、雨は降りませんでした。
山陰は梅雨に入っていますので雨は降って当たり前なんですが、私の子供の頃の梅雨と言いますとシトシト雨が長い間続いて何日も雨が続くというのは珍しい事じゃなかったですが本当に近年の梅雨は集中的に雨が大量に降って来ますね。
昨日など何度もその様な降り方が続きましたのでアトリエの前の溝は雨水が何度も溢れてしまうのです。
雨の降り方も随分変わって来たものです。
シトシト降る様な降り方なら何ら問題は無いのですが・・・

さて製作に入りましょうね
今日はアトランティックのヒンジからですね。
この所ボンネットの下側のパネルを取り付けていますが、上側のボンネットの立付けがどうも気になりましてね。
下側を付け終わる前にもう一度ボンネットの立付けをやり直そうと思い立ちました。
やり直しは普通気が進まないものですが、この際ですので徹底的にやり直した方が良いと思いまして。
やり直し作業の最初の工程はまず分解ですね。
この作業は簡単ですよ、ハンダゴテを当ててハンダを溶かしまして分解すれば良いのです。

ヒンジを改めて作り直しました。
分解したものを再利用出来ない事は無いのですがハンダが回っていると後々トラブルの原因になりますので作り直しという事に致しました。
まあ急がば回れという事ですね。

少しずつ調整しながらハンダ付けします
元々のヒンジとの違いはヒンジの下の継ぎ目を少し詰めておきました
どうもヒンジの部分の隙間が少し広い様な気がしましてね・・・・。



ボディのキャスティング

2016-06-24 20:37:09 | Nissan Silvia S15
今日の山陰は朝から雨が降りました。
と言っても出勤時にはパラパラ程度だったのですが少しづつ大降りになりまして午後からは何度もどしゃ降りでしたよ(笑)
そしてCafeの前の道路は何度も潅水していました。
そのお陰か午後からはかなり涼しくなりまして過ごしやすかったですよ。
夕方からは南風が強く吹きまして、それと共に少し生暖かい風でしたね。
何だか今日も移り変わりの激しい天気でしたね・・・何だか末期の梅雨の様な気がしないでもないですが・・・まだ終わらないですよね梅雨。

さて製作を始めましょうかね〜今日は雨模様だからしっかりと仕事ができそうです。
昨日ボディの上側の型の為にシリコンを流しておきましたので今日は完全に固まっているはずですね。
と言う事で型を分解して裏返して裏から油粘土を取り除きます。

ヘラや爪楊枝などを総動員して油粘土を取り除きます
ほぼ取れましたね〜。
ここまででもけっこう時間がかかります。

でもまだ角の方には油粘土が付いています
ここで私はブレーキクリーナーと古歯ブラシを使って綺麗に取り除きます。
油粘土はブレーキクリーナーで溶かす事が出来ますので古歯ブラシで擦りながら落とします。
ただ余り長い時間ブレーキクリーナーにあてておきますとシリコンゴムが膨らみますので短時間で拭き取りまだ残っているようなら再びクリーナーをかけてブラシで擦ります・・・。
ここで注意をしてご覧頂きたいのは古歯ブラシです角度が悪いのでライターで炙って曲げております、そのままでは角度が悪くて使えないのです。
ライターで炙る場合はシンナーやアルコールなど燃えやすい物の近くでは行なわないで下さいね、火事のもとですから。

綺麗に粘土を取り除いた物がコチラです・・・
ステップの部分のラッカーサフが溶けてしまっていますがポリパテは表面に出ていませんから大丈夫です。

次は下側の型を作る為にこの中にシリコンを流しますがその前にシリコンゴムが一体化しない様に離型剤を塗っておきます。
私が使っているのはネオスという会社が出しているフリリース11と言う離型剤です。
スプレータイプになっていましてかなり乾燥が早いですね。

本当は四角に周りを囲ってから流しますが上の型を作った時にプラ板が曲がってしまいましてそのまま固まってしまいましたのでP.P.テープを使って枠を作ってからシリコンゴムを流しました。

流したのがコチラです・・・一応真空を掛けておきました。
気泡の抜けはバッチリだと思いますよ(笑)

内型を抜いてみましたが・・・ここでトラブルです。
上の型のステップ部分がちぎれてしまいました・・・幸いな事にボディの部分にはかかっていませんのでこれでも何とか使えそうです。
それにしてもボディのサイドにもこれだけのシリコンの厚みが取ってありますのにこれでも割れてしまいます・・・困った物ですね。

ちなみに上の型はこんな感じにちぎれています・・・
やはりウェーブのシリコンは柔軟性と強度に欠けているので直ぐに切れてしまいますね。
いつも使っている信越化学の物ならこんな事にはならないのですが・・・。

それでも一発目のレジンによるキャスティングをしてみました。
上側に残っている余分なレジンは硬化までにP.P.テープを切って下側の受けに流しています。
この方が脱型し易いのです。

上の型を外しました。
一見綺麗に抜けていますが良く見ますとサイドステップの部分とフロントのバンパーの部分にレジンが回っていません。
このボディは使えないですね〜。

次はレジンの流れる部分を見直しておいてから再びキャストしました。
上型を外しますとこんな感じです。
今度はフロントバンパーの部分もサイドステップの部分も綺麗に流れていますね。

型からボディを外してみました・・・
サイドステップの部分に一つだけ気泡が見えますがそれ以外は成功ですね。
まだまだバリが有りますが綺麗に取れば使えるボディになると思います。
実はここで型がちぎれてしまいました・・・つまりもうこの型は使えなくなったと言う事です。
しかしまともなボディを1個と綺麗に流れなかったボディが1個出来ただけでこのウェーブのシリコンを使った型は終わってしまったと言う事になります。
一つだけでも使えそうなボディが出来て良かったですね。

最初にキャストしたボディは型から取り外しの時に折れてしまいました(笑)
しかしこのボディもまだ使い道が有りまして前側はヘドランプの透明なカバーを作る為のバキューム型になりますし、リア部分はテールランプを作る時の型にしようかと思います。

良かったですね〜最低限の部品は作れたので・・・(汗)

Honda S600 1964

2016-06-24 17:36:14 | 只今制作の御相談中のキットたち
すこし前に長野県からお客様がお見えになった事はブログに書きましたね。
その方がご希望になられたのがホンダS600とダットサンフェアレディ1500の初期型だったのです。
どちらもフルディティールをご希望だったのですが、予算の関係もありますし・・・
お話をしながら「幸いな事にどちらもオープンカーですのでドアを開かなくても室内は丸見えな訳ですし、トランクの中もスペアタイヤとガソリンタンクしか無い訳でして・・・せいぜい作っても車載工具くらいでしょうか・・・エンジンを作ってボンネットだけを開閉すると言う事をご提案致しました。
それなら一応見積もりを・・・と言う事になりました。

そうなればベースになる物を探さなければなりません、どれが一番良いのかは迷うところでは有りますね。
キットで言えばホンダS600はボディの形状がほぼ同じS800がプロバンスで発売されていました。
余談ながら同社からS600として発売されていたのは極初期のS500のボディにS600のエンジンを載せて発売されていた物がキット化されています。
しかしフロント周りがS500なのでS800から修正した方が良いと思われます。
ただどちらのキットも形状の解釈が違っている部分が有りまして今ホンダのSシリーズを作るベースにはなりえません。
実車を良く知る者の一人としてちょっと許せない部分が有るのです。

ミニカーとしても各社から出ていまして
古くはビテスとかノレブそしてエブロでしょうか・・・!?
これらのメーカーの物は一長一短が有りましてなかなか選択が難しいのですが・・・
今回私が選んだのはMark43でした。
このメーカーはすこし前に作ったいすゞ117クーペを出していたメーカーと言う事で覚えていらっしゃるでしょう。
今のところこのミニカーの形状が一番実車に近いのではないかと思われます。
もちろんこれから先まだ良いミニカーやキットが出てくるかもしれませんが現状一番良いと思われるのはこれだと思います。
まあ実車を何台か隅々まで分解してレストアした私が細かな事を言えばキリが無いのですが・・・基本的な形状は十分合格点であると言えます。
それに海外のメーカーさんのミニカーはなにげにLHDだったりしますからそれを直すのも結構大変なんですよ(笑)
まあそれは輸出仕様を取材されて作ったでしょうからLHDになっても仕方が無いのですが・・・。
こちらがMark43のホンダS500です
佇まいはなかなか良いと思いませんか?少なくともプロバンスをどう丁寧に作ってもこんな感じにはなりません(笑)
キットは沢山持っていますが・・・(汗)

フロントのライトもきちんと初期型になっています・・・
後期型との違いがわからない方の為に説明をしておきましょう。
初期型ではライトとその下側のスモールランプを覆う様にガラスのカバーが付いています。
後期型ではS800と同じくカバーが無くなりメッキ製のリムに変わっています。

そしてS500の特徴である一直線になったバンパーですね・・・格好が良いと思うのは私だけでしょうか?
その昔この形のS600が欲しくて探したのですが私の捜査網には全く引っ掛からなかったですね。
恐らく全てレース用として売られたのではないかと思われます・・・だから残っていないのではないかと・・・。
唯一残っているのは比較的最近ドイツのミハエルオルトマン氏の所から里帰りした個体のみかもしれませんね〜。

後から、見た感じも他のミニカーと比べると実車の雰囲気に非常に近いですね。
重箱の隅を突く様に文句をつければテールランプのメッキのリングが少し厚みが有り過ぎるかな・・・
それとFウインドウの上側に付くサンバイザーは肌色ですね。

少しだけ悔やまれるのはこのサイドエンブレムの場所ですね。
少々前過ぎです・・・
残念な事にこのエンブレムはデカールの様な物でして外して付け直しが効かないのです・・・

反対側も左右対称にもなっていないし・・・場所も違います。

でも値段を考えれば十分納得のいく内容ですね。
ベースはこれにして見積もりを致しましょう・・・。


もう一台のフェアレディは次の機会にご紹介致しましょう。

シリコン型の制作

2016-06-23 22:51:40 | Nissan Silvia S15
今日は朝方まで降った雨で畑は濡れていましたが、出勤してからは雨が降る事も無く良い天気でしたよ。
同じ中国地方でも広島県の福山市では川が氾濫しているらしいです。
かなり降ったでしょうからね〜。
府中市のM岡さんは大丈夫でしょうか?

先週でしたか、義父からスバルの軽トラックを譲ってもらったのでディラーに所有権が付いていましたから名義変更の為に所有権解除の申請に隣町にバイクで行ったと書いたのですが・・・
その書類が出来ましたと言う連絡が来ていましたので本日再びディラーに行って来ました。
この頃のディーラーさんというのは大変なんですね。
お客さんが敷地に入って来ますとインカムを付けた女性の職員さんが出て来て要件を聞いて中の担当に要件を伝えて対処するらしい・・・先日バイクで行ったときもそんな対応だったのですが・・・たまたまそうだったと思ったのですがいつもこんな対応をしているんですね。
そんなに待てない訳じゃないのにね〜余りやり過ぎの感も有るんですけどね。
たまには待ち時間を使って新車を見てみたりしたいじゃないですか〜!
早い対応は良いのだけど追い返される様な気がしないでもない・・・(笑)

書類を受け取ったら名変をしなければなりません、何しろ私が名変をして新しい車検証が出来ないと義父の車の任意保険の車両入れ替えが出来ないのです。
まあ任意保険は30日条項と言うのが有りまして名変が完了してから30日以内に手続きをすれば良い事になっています(と言っても早いに越した事は有りませんよ)
ディラーの帰りに私の住民票を取りに市役所に行って来ました、本来ならここから軽自動車審査協会に行くところですがお昼になってしまいましたので一旦アトリエに戻って昼食にいたしました。
今まで使っていたサンバートラックも何とかしなければなりませんね・・・
ここで考えました今日一緒に廃車手続きをしておこうという事になりましてナンバープレートを外しました。
そして廃車手続きを完了!

そして車体はどうしようか検討中なんですね
一つは廃車王に電話して売る
もう一つは部品取りとして保管しておく
これには訳が有りまして、義父からもらった軽トラックは荷台に腐食が有りまして穴が有るのです、廃車した車と荷台は同じ物なので入れ替えると言う方法も有ります。
そして三番目の案ですが
車体をヤフオクに出して売ると言うものです。
早速写真を撮って出品してみました・・・(笑)
売れても売れなくても良いのですが残ったら荷台を入れ替えてから廃車王に買ってもらいましょう(笑)

私は車が好きですので車に関する作業(登録や修理など)をほとんど自分の手で行ないます。
もちろん出来ない事も有りますがなるべくね。
乗っていた車も最後まで面倒を見るのが私の主義なんです。

あちこちに走り回ってその上に本日は方のリハビリでもありました。
製作の時間が短くなってしまいましたよ

それでも何とか進めておかないとね〜プロですからね。
プロは厳しいのだ(笑)

さてシリコンゴムを流します
今回はウェーブのシリコンゴムを使います。
理由はそう沢山のボディを抜く予定はありませんのでこのシリコンゴムで十分なのです。
このシリコンゴムですが信越化学の物と比べると少し硬いのです厚みが無くても強度が高いので歪みは少ないのですがレジンの硬化するときの熱で劣化して細かなモールドの部分がボロボロと崩れてくるのです。
信越化学の物は柔軟性があって耐久性は良いのですがシリコンの厚みを十分に取って置かないと変形をしやすいですね。
どちらが良いとか悪いとかでは無く適材適所という事です。
そう、今回は1台のみの製作ですので予備を含めても2〜3個程度なのでね・・・
普通ですと20〜25位は抜ける信越化学のシリコンを使うのですがね〜たまたま頂き物のシリコンゴムが有りましたので・・・有り難い事です・・・T中さん有り難うございます。

今回の場合形状的にウェーブのシリコンなら真空に掛けなくても気泡が抜けるのですが一応真空にかけておく事にしました、これもまた転ばぬ先の杖ですね。

真空状態になりますとこんなに沸き返って来ますよ。
一見泡だらけなんですが・・・

真空を解除しますと気泡が完全に消えてこんな状態になります
表面は完全に滑らかな状態ですね。


これで明日の朝には硬化しているはずなので粘土を取り除いて下側の型を作れるかな!?