Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

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ボディ塗装手直し

2017-03-19 21:12:18 | Ford ModelA Hot rod
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本日の山陰は午前中は天気が良かったのですが午後からは少し雲が多かったような気がしますね。
しかし、気温は17度程度まで上がったようで午前中は畑で畑でタマネギの草を取っていましたが暑くてトレーナーまで脱いで作業をしました。
それでも汗が吹き出てくるくらい暖かだったですね。
おかげでタマネギの草取りを完了しましたよ。
これで明日から心置きなく北九州にいけますね(笑)
まあ遊びじゃなくて次男の引っ越しなんですが・・・。

昨日届いた次の物件です、現在次の次と次の次の次が待機中です・・・。
アイドロンフォーミュラーのデカール加工物件ですね。
本日見積もりをして郵便にて発送しました。
メールを使わないのはPCがトラブった時にお互いに金額が確認できなくなるからなのです。
仕事として行うことですから金額がお互いにわからなくなるのは是非とも避けたいところなのです。
Nさん見積もりは本日郵便局から東京に向かいました明後日には配達されると思います、今しばらく待ってやってください。


さて本日も午後になって製作開始です
本日はクリアーがカチカチに硬化したと思いますのでホットロッドの方を進めてゆきます。
フェンダーを磨こうと思いまして塗装ブースから出して来たのですが、フェンダーの一部にボディカラーがザラついた部分がありましてどうしたものかしばし考えたのですが軽くペーパーを当てて塗りなおすことにいたしました。
クリアーなら磨けば綺麗になるでしょうけれどボディカラーの下地にほんのわずかザラつきがあったようでその上からボディカラーを塗ってしまいますと下地のザラつきが見えてしまうのです。
ソリッドのカラーなら見えないかもしれませんがメタリックやパール系の塗料ですと全部見えてしまいますからこのままというわけにはゆきません。
2000番のペーパーで均してからボディカラーを塗りましてクリアーで仕上げておきました。
これで大丈夫じゃないかと思います。

ボディの方は問題がなかったので全体を2000番のペーパーで研いで偏ってしまったウレタンクリアーを削って面出しをしてみました。
この状態で既につや消し状態ですね〜。
いつも思いますがこれで本当に綺麗になるのかかなり不安ですね。

イサム塗料のミラノ2Kを使って艶出しをしています。
布はネルバフを使っています、今までに色々使ってみますがこれが一番綺麗になるように思います。

次はいつものように3Mのハード1ですね。
この辺りは全てマニュアル通り・・・ということでしょうね。
使うコンパウンドはどれでなければならないということはありません自分が使いやすいもの入手がしやすいものが一番でしょう。後は仕上がり具合でしょうか・・・。

ハード1で磨きますと大体綺麗になります。
これで遜色はないのですが、この上仕上げを高めるならウルトラフィニッシュを使いますが、それは組み立てにある程度目処がついた時点で再磨きをかけた方が良いようですね。
まだまだ完成までには手垢がついたりもいたしますからね・・・その時にウルトラフィニッシュを使って磨けば一気にかたがつきます(笑)

ボディの内側を塗装するために外側を全てマスキングいたします。
内装はフラットブラックを希望されていますから内側を塗ってゆきましょう。

内側のフラットブラックを塗ってみました。
まあこれはそんなに難しいことではありません、マスキングだけ上手にできれば何の問題もないでしょう。

こちらがフェンダー側の裏側を塗ったところですね。
マスキングがしてあれば全然難しいことはありません
ただどの部分をフラットブラックにしてどの部分をボディカラーで残すのか・・・これが難しいです。
今回はフロントフェンダーの内側はボディカラー、リアホイールアーチの内側はフラットブラックにしてみました。
バランス的にはいいと思います。

ボディの方はこんな感じです。
まあ内側になる部分はフラットブラックです。
問題はウインドウが収まる凹みの部分ですね、ボディカラーで行くかフラットブラックで行くか・・・難しい判断です。
元々の完成品はボディ全体がブラックだったのでそんな心配はあまりなかったんじゃないかな〜。

右フェンダーの修正&トランクスペースの修正

2017-03-18 20:21:14 | OM Superba 1927
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今日は午前中は大変良い天気でしたが午後からは曇りました。
と言っても随分暖かくなりまして午前中は花粉が飛んでいるだろうと思いましたが、タマネギの草取りに出ておりました。
お陰で後1畝を残すのみになりました・・・(笑)

そうそう、20日から22日まで次男の引っ越しの為に北九州市に行って来ます。
20日は午後からレンタカーを借りに行ったりしてアトリエを留守にします、21日〜22日は荷物の受け取りも出来ませんのでよろしくお願い致します。
北九州に行くまでにタマネギの草取りが終わりますかね〜・・・もうちょっと頑張ろう。

さて本日も制作を開始致します。
昨日の続きで右フェンダーとボディの間のパネルを作ります、昨日は慣れないせいか1日かかってやっと左側のフェンダーを作りました、今日は少し慣れているからもっと早く出来るでしょうか??
真鍮板の型取りは出来ていますのでその分は楽かな・・・
よって本日の作業は右側フェンダーのメタルの板をカットして削り合わせる所からですね。
下の写真を見て頂ければわかりますが既にカットして削っています。

あっと言う間にフェンダーとボディのパネルが完成しました(笑)
昨日と同じ作業なので写真が少ないだけという話しも有りますが・・・(爆笑)
でも時間は結構かかっていますよ
まあ半日はかかりませんが・・・

実車の写真が少ない事は書きましたが当時の写真は結構荒くて細かな部分が見えません、わからない部分は想像で作る事になるのですが、このボンネットのスリットもわからない部分の一つです。
こんなに大きめのスリットだったのか?そして位置はここで良いのかですね・・・。
レストアされた物は当然作り直していると思いますので今の写真はあまり参考になりません。
そしてもう一つわからないのがボンネットとボディの間の立ての筋彫りが有りますがここから後側にもスリットが有ります。
これは本当に有ったのか・・・これもわからないのです。
この部分はエンジンルームとコクピットを仕切るファイヤーウォールの後になりますのでここにスリットを入れても冷えるのはドライバーやアシスタントの足元だけなんですね・・・まあエンジンのすぐ後ですから足元が暑かったのかもしれませんが・・・。
ここは原型を作られた方に敬意を表してこのまま作る事に致します。
スリットは完全に抜く訳では有りませんが掘って深くしておきました。

ここでもう一つの疑問です・・・
この状態ではボンネットが開かないのです・・・
ボンネットのヒンジは中央の一番上側に有りますがここを中心にして跳ね上げますとボンネットがフロントフェンダーに当たってしまいます。
多分どこかにもう一ヶ所ヒンジが有って曲がる様になっているはずなんです。
実車の画像を良く観察してみますと・・・わかりますか?
14の文字の下側にうっすらと黒い線が見えますねボンネットとボディの間の立ての筋彫り(実車では筋彫りじゃないですが)の後ろには無いのでこの部分がもう一ヶ所のヒンジのラインという事ですね。
ここで折れればフェンダーのい当たる事も無くボンネットを開ける事が出来ます。

この位置に筋彫りを追加しておきました。
本来だともう少しスリットが下なのかもしれませんがスリットの位置がわかる写真が無いので・・・デカールのラインを基準に筋彫りを決めておきました。

デカールのラインは高さが2.5mm有るのですがこの2.5mmのラインが後の方まで回っているのです。
マスキングテープで確認してみますと後側のトランク部分の高さが足らなくてこのままでは後側のラインが曲がってしまうか上側が無い状態になってしまいそうでした。

ここも1.0mmの真鍮角線をハンダ付けしてかさ上げをしておきます。
まずポイントでハンダ付け(ホワイトメタルを使用します)します。
後側の部分はキットでは幌が付く為に一段下げてありますが実車は多分こんな風にはなっていないと思われますのでここは無視をして1.0mmかさ上げをしました。

真鍮角線とボディの間そして後側の大きな隙間の部分共にホワイトメタルをハンダゴテで溶かしながら流し込みます。
内側まで全て流れる様にしておきます。
つまりしっかりと溶かしましょうという事ですね。
ホワイトメタルを盛りますと固まった後はこんな風に金属感の無いグレーになります。
これがハンダですとピカピカの金属感の有る物になってきますのでモデラーさんが何を持ったのか画像からすぐに判断する事が出来ます。
皆さんもこの部分に注意をして見られたら勉強になりますよ。

余分なホワイトメタルを削ってボディを仕上げました。
如何でしょうか?良い感じに見えませんか?(笑)
何過無理矢理誘導している感じですが・・・(笑)

これでおおまかな仮組は完成ですね。
ここからは細かなディティールパーツを作っていく事になります。
細かな部品を作り終わらないと塗装に進む事が出来ませんね〜。
まだまだ先は長いです(笑)





フェンダー修正

2017-03-17 21:41:22 | OM Superba 1927
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本日の山陰は大変良い天気だったです。
朝から晴れ渡っていまして昼間は大変暖かでした、その代わりと言ってはナニですが朝は放射冷却なのか大変寒くて霜が降りていました。
まあ朝日がちょっと当たればすぐに溶けてしまうのですが・・・。

この暖かさのお陰でアトリエの前に有る庭のサクランボが開花し始めました。
まだこの一輪しか咲いていませんがこの数日はいい天気なので次々と咲いてくる物と思います。
今年はサクランボが穫れるでしょうか?
昨年の様にサクランボのジャムが出来る位穫れれば良いですね〜。


そして本日はメイクアップさんから新しい商品が届きました。
デトマゾパンテーラLとポルシェ962GTi RLR「LAIKA』ですね。
パンテーラの方は昔カーグラフィックでインプレッションが出ていましてなんて格好の良い車だろうかと思っていました。
オーバーフェンダーを持たないLでしたが私の中ではLのオリジナルデザインが素晴らしいと思いますし実車に乗る事が出来るならLの『レッド』しかないな〜と思っています。
店頭見本用をとる事にしましたが他のカラーは考えに入らなかったですね。
ポルシェ962GTi RLR「LAIKA』はイタリアカラーやキャビンに比べますと少し地味かもしれませんがこのボディスタイルは見飽きた(失礼!)普通の956や962などとは全く違うデザインでしかもキットの存在していない『RAIKA』ですからね。
これは外す訳にはゆきません。
と言う事でアトリエの壁を貫通して作ったガラスケースの中にしまっておきました(笑)


さて本日の制作は昨夜気になってなかなか寝れなかったOMのフロントフェンダーを何とかしようと言う事にしました。
何が気になるかと言いますとこの画像をご覧下さい。
当時の画像のアップですが・・・フェンダーとボディの間の隙間をカバーしている板の大きさがキットではかなり小さいのです。
実車はスペアタイヤのすぐ前側まで有りますね。

キットではフロントホイールのすぐ後までで終わっているのです。
これで何が問題なのかと言いますとまずスペアタイヤの位置が前過ぎです。
ボンネットとボディのサイドにスリットが有りますがこのスリットの間の部分に何やら盛り上がった部分が有りますがここに穴を開けてスペアタイヤを取付けろという事なのですが、ここにスペアタイヤを取付けますとスペアタイヤを取り外さないとボンネットを開ける事が出来なくなってしまいます。
実車ではほんの僅かにスペアタイヤの前端がボンネットにかかる位後に取付けられています。

正しいスペアタイヤの位置は大体こんな場所と思われます・・・


これでフェンダーとボディの間の板に戻りますと、この位置に板が有ってもあまり意味が無いのです。
タイヤは回転しながら石や砂そして水を巻き上げて前に進みますからこれをガードしようと思いますとそれから後のカバーが大切になってくるのです。
だからもっと後側に板が長く無いと意味をなさない訳です。
しかも良くご覧になるとわかりますがこの部分はメタルで出来ていますので厚みが1mm以上有るのです。
F-1とかのディフューザーとかですと見えない側を斜めに削って厚みを見せない様にするのですがこの車のこの部品では上からも横からも見えてしまうので斜めに削る位では問題が解決しそうに有りません。
よってこの部分を真鍮板に置き換える事に致しました。

ここの加工はかなり手間がかかりますので皆様には到底お勧め出来る工作では有りません。
まずマスキングテープを貼ってから型取りをします。

剥がしたマスキングテープを古ハガキに貼付けて切り出します。
なぜハガキなのかと言いますとハガキは3次曲面が作り難いですよね、2次曲面なら簡単です。
ここで2次曲面を作ってなるべく形状を合わせてしまいます、その後真鍮板で作ってから微調整で3次曲面を使ってやります。

フェンダーの作り替える部分のメタルをカットして削って整形します。
ア〜もう元には戻れませんね・・・お客様にお預かりしたキットでもう代わりのキットは入手出来ないでしょうから責任重大です。

余分な部分をカットしたフェンダーをボディに仮組しましてその隙間に丁度合う様に一つ前の写真でカットした古ハガキを当てて微調整致します。
ハガキを曲げながら余分な部分を切って合わせてゆきましょう。
ここが一番時間がかかる部分、しかしもっとも大切な部分ですね。
この時点までマスキングテープは剥がしてはいけないのですハガキと一緒に切ったり削ったりして加工して一番良い形状になるまでそのままにします。
良い形状になったらカットした古ハガキからマスキングテープを剥がします。
そして2枚重ねにした真鍮板に貼り付けます。
古ハガキに貼って修正したマスキングテープなので一番良い状態の形状と信じて作業を続けます。

真鍮板をカットして削り合わせます。
2枚(左右)を一緒に作りますから左右ともおかじ形状に作ることができます。

フェンダーとボディの間の板を叩いて形状を合わせておきました。
ただシャーシ側の取り付け用のフランジ部分は別に作ることになります。
下側のRと合わせて真鍮板を切っておきます。

フランジ作ります。
先ほど切った真鍮板をハンダつけします。
端の方のワンポイントをハンダ付けして様子を見ます。

一箇所だけハンダをつけておきましてボディとフェンダーの間に仮組みして様子を確認いたします。
この時寸法だけでなく角度なども確認しておきましょう。

フランジと本体の間にハンダを流して固定いたします、この時仮止めしたハンダの部分を溶かさないようにしないといけません
角度が変わってしまうとせっかく合わせた角度が変わってしまうと意味がなくなりますからね。

フランジ部分を仕上げます
下側のラインを合わせるように削ります、そして取り付け用のビス穴を開けておきましょう。

次は取り付け用のピンをハンダつけします。
このピンで位置合わせをします。

2本目のピンを取り付けます。
この部分はわざわざ2つに分けて説明をしております、なぜならこの作業は一度に行ってはいけないのです。
後ろ側か前側かどちらか一方を先に位置決めしてからもう一方を決めます。
両方を一度に行えば必ずズレが出てしまうのです。
ホワイトメタルのフェンダーと今作った真鍮の板をハンダつけして一体化します。
余分なハンダを削って仕上げたのがこのフェンダーですね。
この部分は一体化しておかないと最終組み立てで絶対に位置が合わないと思います

出来上がった左フェンダーを取り付けました。
こんな感じになります・・・
真鍮の部分は厚みも見えませんしなかなか良い感じです。

上から見ても良い雰囲気ですね・・・


左フェンダーは完成いたしましたが、まだ右フェンダーが残っています、明日は右フェンダーを作りましょう。
思ったよりも時間がかかりますね。

フェンダー取付け&ボディ修正Ver.1

2017-03-16 23:22:05 | OM Superba 1927
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OM Superbaも制作をしています。
フェンダーの取り付けをいたしますキットではフレームの下側に井桁状に角パイプの上にフェンダーを取り付けていますが実車がそのようになっていたのかはちょっと資料がなくてわかりません。
ただFRのエンジン配置でキャビンの下側に角パイプが左右に貫通するのかと言いますとプロペラシャフトが優先するでしょうからちょっと難しいかもしれません縦方向のフレームのメインの部分に角パイプを溶接してフェンダーを固定していたと言う方が自然な気がします。
なのでキットのフェンダーのステーに0.6mmの真鍮線でピンを取り付けました。
このピンでフレームに取り付けようと言う考え方です。

左右ともフェンダーを取り付けてみました・・・
雰囲気はいかがでしょうか?

こちらが反対側ですね・・・
フェンダーのフロント側がこちらの面が少し低いですね・・・調整しておきましょう。

スペアタイヤはこの位置にあるのですが実車画像ではスペアタイヤの下側はフレームの下側よりもわずかに下側に、上側はボンネットの角の部分よりも僅かに下側にならなければいけなのですが、この通りタイヤの上側が高すぎるような気がします。
やっぱりボディが低いのかな・・・

ボディの下側をかさ上げすることにいたしました。
不足している寸法は約1.0mmほどですのでボディの下側に1.0mmX1.0mmの真鍮角線をメタルを使ってハンダ付けします。
最初はピンポイントでハンダ付けしておきます。
真鍮角線はボディの下側の形状に合わせながら曲げておきます。

ピンポイントでハンダ付けしたら次はすべての部分にメタルを流します。
メタルはハンダに比べて溶けにくく盛り上がってしまいますが最終的に削って整えますのでこの時点ではボディがドロッと溶け落ちないように気をつけることが最大の仕事ですね。

ハンダ付けが全周に渡って完了しましたので次はかなり粗いヤスリを使いましてザクザクと削ってゆきます。
面を整えることが目標なので細かなことは気にしてはいけません(笑)

次は木片に320番程度のペーパーを貼り付けてヤスリの傷を削ります。
少しペースが落ちますが時間をかけてしっかりと丁寧に削ります。

ついでにボンネット中央のヒンジの部分を一旦削り落としましてヒンジを取り付けるための溝を掘っておきましょう。
この部分は0.6mmのアルミパイプを使ってヒンジを再現するつもりですが塗装で埋まることを考えて0.8mmの幅で掘っています。

キットのメーターパネルはボディの橋一杯一杯のところにありますが実車の場合この端の部分にあることはまずありません。
ボディのパネルから少し奥にメーターパネルを取り付けることでメーターに光が当たらないようにするのです、メーターに光が当たりますと反射でメーターが読めないのです。
みなさんの車もそのようになっていますよね、それは今の車も昔の車も変わらないのです。
メーターパネルを奥に取り付ける為に奥の部分にパネルを作りたいのです。
そこでボディのこの部分に切り込みを入れておきました。

そして、コクピット側からリューターで削ってキットのメーターパネルを取り外しました。
この部分はボディの厚みが薄い部分なのでなるべく薄く仕上げておきます。

ボディの高さを確認する為にボディをシャーシに取り付けてみました・・・あ〜そうそう忘れ物でした。

スペアタイヤを取り付けてみないといけませんよね、これがないと高さの目標がありませんから・・・。
スペアタイヤを取り付けてみますとタイヤの上側はボディの角の部分に、下側はシャーシよりも少し下側というちょうどいい感じの高さになりました。
やはりボディの高さが少し足らなかったんですね・・・。

メーターパネルの取り付け板は先ほど切り込みを入れた部分に真鍮板を差し込んで外側をハンダ付けしました。
このハンダもボディのメタルと同じ素性のものを使っていますからヒケの心配は無用かと思います。

ボディの彼方此方に残っている余分なハンダ(ホワイトメタルですが)をすべて削り取ってボディを仕上げてみました。
と言ってもボンネットのスリットの部分はまだ手付かずですが、これは追い追い考えてみましょう。
本日の目標はあくまでも全体の雰囲気を作るという事なのでこれで大体いい感じになったのではないかと思います。
明日からも引き続き細かな部分を仮組みしてゆきましょう。


仮組みはもう少しかかりそうですね。
細かな部品もほとんど使えそうなものがないですし・・・(笑)

ウインドウ修理

2017-03-16 21:51:11 | その他
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本日の仕事はもちろんウレタンクリアーを塗っただけ・・・などと言う事は有りません。
他の仕事もキッチリと行ないます。
先日見積もりをしたケーニッヒのウインドウを直します、と言うのも本日新たなお客様からご連絡を頂きメイクアップのF−1の完成品を持っているのだけどデカール加工をして欲しいというご相談を頂きました。
なんでも一般的に売られている完成品のデカール加工されている物はデカールの貼り位置がいい加減な物が多いとの事。
そう思って他のサイトの物を見ていなかったからどれ位違うのか私はわからないけど、デカール加工をする者の一人として反省しました。
こう言う意見を頂くのも有り難い事ですね、デカール加工をして売られるショップさんの担当者の方もお気をつけ下さい(笑)
と言う事で取り敢えずミニカーを送って頂く事になりました。

あまり沢山の修理やデカール加工を手元に置いておきますとどうしても気分的によろしく無いのでお客様からOKが出た修理に付いては早めに済ませておかないと後が支えてしまいます(笑)
新たな荷物が届く前に修理をしておく事に致しました。
まずは箱から出して一回り観察します。
先日見積もりをしてから何も変わった事が無いか一応確認です。
一見見ただけだと綺麗なんですけどね。

フロントウインドウを外しますから先にワイパーを取り外しておきましょう。
このワイパーですがエッチング製の一般的な物なのですが、よく見ますとウインドウウォッシャーのパイプが表現されているんですね。
他のメーカーのミニカーでは見た事が有りません。
切ったり折れたりしない様に気をつけなければなりません、無くなっても困りますから塗料皿に入れて出番がくるまで保管します。

浮いていたフロントウインドウを取り外します。
とれ難い場合はエナメルシンナーを僅かにさしておいて外す場合も有りますが今回は全体的に接着剤が弱っていた為に簡単にとれてしまいました。

リアのウインドウも取り外します。
こちらは接着代が無いわりには結構強力に接着されていました。
ウインドウを取り外しますと接着剤がついたままの部分がありますのでそれをすべて丁寧に取り除いて掃除をします。

早速リアウインドウを取り付けました。
この場合の接着代は厚みの部分なんですね・・・裏側の部分につけますと接着剤が見えてしまい見苦しくなります。

外れて浮いていた部分もこの通りきれいに取り付けられました。
これなら良いでしょう、実はこの部分が一番心配だった部分なのです。
他の部分はまだウインドウのモールがありますからその下の部分で接着できますがここはそれが無いのです。

フロントのウインドも取り付けました。
古い接着剤の掃除は言うまでもありません、接着しますとぴったりと治ります。

左のサイドウインドウも一旦取り外しまして接着し直しました。
ここはフロントと同じような作業なので写真は撮り忘れてしまいました。
そしてワイパーを元どおりに取り外しましてウインドウ関係は終了ですね。

最後にボディにワックスをかけまして磨いておきました。
クリーニングは料金の中には入っておりませんが修理中に手が当たったりして汚れてしまうこともあります、そのままお返しするわけにはゆきませんので当然クリーニングをしてお返しします。

そしてクリーニングはミニカーのボディだけではなくプラスチック製のカバーも例外ではありません。
擦り傷がある場合は目の細かなコンパウンドで磨きます、傷がなくて汚れだけの場合はワックスをかけて仕上げます。
今回は傷はなかったですが汚れがありました、コンパウンドをかけますとこれくらい布が汚れます。
これでもまだきれいな方なのです、プラスチックは静電気が起こりやすく空気中の微細なゴミを呼び寄せてしまいますからね。
中には真っ黒になるものもありますから・・・この際掃除をしておきます。
きれいになりましたがワックスをかけておりますから開封されるときに落とされないように気をつけてくださいね。

中のビニール袋も古くなっていますから新しいものに取り替えておきます、これで新品のようになりました。


本日、夕方お客様の元にお送りいたしました。
明日にはお客様の元に戻る予定です、しっかり楽しんでいただきたいと思います。
修理のご用命ありがとうございました。