電柱についている箱はなに?
電柱に取り付けられているこの箱は何かご存じでしょうか。
以前、家庭用積算電力計をスマートメータに取り換えたとき、工事に来た人が「スマートメータから電波で近所にある電柱の四角い箱にデータを送る」と言っていたので、私はこれがその箱だとばかり思っていました。
確かに街中のところどころに適当な間隔で取り付けられています。
最近ふと気がつきました。
朝の散歩コースにある変電所の周りのほとんどの電柱にこの箱がついているのです。スマートメータ用ではないのではないか、気になると余計に知りたくなるもので、電力会社に聞いてみました。一般人があまり関係のないことを聞いて教えてくれるだろうか、インフラのセキュリティもあるだろうし、変な疑いを持たれないだろうかと心配したのですが、担当の方はていねいに教えてくれました。
この箱は電柱に架設されている電線に流れている電圧、電流、電力などを計測し監視センターに伝送し、また災害などにより被災した区間を切り離したり、救済するため経路を変更するスイッチを動作させるための監視制御装置だそうです。この箱が付いている電柱のうえには大きなスイッチの箱がついています。
そういえば、一年と少し前、近所の電柱とケーブル移設工事のときに工事の人に何のケーブルかと聞いたことがありました。この箱はその端末装置だったのです。
写真のTPCと書かれた一回り小さい箱は電線により監視センターへ電線(ツィストペアケーブル)で伝送するための装置です。今は光ケーブルで伝送しているそうです。
なお、スマートメータのデータはこの付近では携帯電話の電波を使用してセンターまで伝送しているそうです。(電柱まで電波で飛ばす方式もあります)
日常生活には全く何の関係もない話でしたが何かの話の種に。