「完全16：９映像制作への挑戦」？

インターネットは“地方を不利”にしたのかもしれない

こーんなタイトルで記事が書かれていたら、常日頃から同様の主張をし続けたわたしとしては、期待しちゃうじゃないですか！　どれだけドロドロした部分が赤裸々に書かれているのか、と。ところが、中身を見ていただければわかるのですが、
「チャットだけのコミュニケーションで満足できるのであれば田舎でもいいのではないかと思いますが。でも僕の場合、人と実際に会って遊んだりイベントに参加したりしたいという思いが強かったので大阪から東京に出てきました。東京はインターネット関係の人も多いし、ネット関係のイベントも多い。」
触れているのはこの程度ですよ(涙)。地方と言っても大阪。同等の大都市出身では、本当の地方の扱いがわからないか。
結局情報元も娯楽も全部大都市圏に集中している現在、地方から見るインターネットって言うのは、例えれば「あらすじしか読めない図書館」みたいなもんなんですよ。


さて、今日は日テレが予告する「完全16：９映像制作への挑戦」の日でした。

２０１１年７月地上デジタル完全移行に向けて

で、実際どんな感じだったかと言うと


こんな感じでした。野球を見ない人はわからないと思いますが、昨年までは4:3でもフルスクリーンというのが当然でした。今年の4月5日からCMを除いて常時レターボックス化ということで、このような画角になるわけです。
ただ、このような今までもデジタル放送向けを意識してきた画角は画面の広さは実感できますが、


他はそれほどかなぁという感じ。


一見横長のスクリーンを生かしているような画角に見えますが、4:3だってスコアボードは全部見せるようにしていたわけですから、結局上下がなくなった分、画面は広くなったどころかむしろせまくなっただけなのです。デジタル放送ではフルスクリーンなのでごまかせますが、アナログではこのようにバレてしまいます。

もちろん、初めてなのでまだ手慣れていないだけ、とも思われますが、なんか無理して横長を意識しているなぁという感触も。画面が広く見えるのは、視界から画面がはみ出る余裕があるからなので、無理矢理横長画面にあわせてズームするより、今までの取り方で左右は余裕面積としてとっておいた方が良かったかな？　と思うのです、わたしには。
ただ、注目すべきは「アナログ」表示が外へ出ていたことですね。ここが定位置になるか、中に移動するかで各テレビ局の取り組み姿勢や、映像への愛がよくわかるというものでしょう。保存用はともかく、視聴用としてはこれからはむしろアナログに注目です。