Windows7のDSPはSP1に入れ替わる前に買おう

昨日辺りからすっかり寒さも無くなり、完全に春(ああ、右腕が痛くて上がらない・・・もう治ったけど)になったようですね。暖房大好きなウチの父親と、もう暑くて冷房の準備を始めてもいいくらいなわたしとで日々店の温度を巡って戦いが繰り広げられています。


前置きはさておきまして、わたしらが買うPC用OSと言えば大抵Windows、それも今ならWindows7のDSP版と言うところですが、そのDSP版がボチボチSP1のものと入れ替わってしまうとか。

Windows 7 SP1のDSP版が15日に販売開始！　特典もアリ

いけません、未だに不具合の残っているSP1しか選択肢がなくなるなんて、動画のためにWindows使う人間に取っては致命傷です。
ご存じの通り、Windows7のWMP自体は最初から多くのコーデックやDXVAに対応し、性能は十分高いものです。が、SP1に入っているものだとなぜか一部(のチャンネル(のものをデジタルチューナーで録画した)のMPEG2-TSファイルの音声を再生出来なくなるという不具合があり、かつそれが指摘されて久しいにも関わらず、そのまま放置されています。
「どうせWMPなんて使わないから関係ないよ」という方も多いでしょうが、過去の、WindowsXPあたりのWMPの印象で判断出来ない程度には変わっていますので、使ってみれば結構良いものなのが分かります。それはおいておくとしても、一番問題なのは、メディアセンターを使った時の再生機能も裏ではこのWMPを使っているため、音声不具合がそのまま出てしまうところにあります。これまた使ってみるとわかるのですが、PCをテレビにつなげ、メディアセンターを使ってリモコンで再生環境を作ると、かなり快適なんですよ、録画予約とか入れるのはイマイチなんですが、再生は相当便利になります。いわゆるHTPCを手っ取り早く構築するにはとってもいいんですよ。そういう用途に使いづらくなってしまうのは、もったいないです。
と、いうわけで、ちょっとでもそういう用途に興味がある人は、SP1に入れ替わってしまう前に無印Windows7をキープしておくのもいいかも知れません。パーツと違ってOSは滅多に値下げされることはありませんし、WMPが元に戻る保証もありませんから。

ウチの再生専用PC、GiadaA50(AMD E-350搭載)はもちろん無印Windows7のもと、なかなか快適に動いています。最近「夜間の節電はそれほど意味ない」という説が有力になってきたため、夜だけ愛用のHブラウン管テレビを復活させ、このA50をつなげて付属のリモコンからメディアセンターを操作して別PCで録画した番組やエンコードした番組を再生し、楽しんでおります。ブラウン管とはいえ、再生機は30Wのアダプタで動く省電力なので心情的にも安心して使えます。もちろんA50は基本HDMI出力ですがブラウン管テレビにはHDMIが無いため、いつものHDFury3でコンポーネント→D端子と変換して再生しています。出力は1080i。いろいろ試したところ、インターレースは解除せず、プルダウンも行わないのが一番このブラウン管テレビでの画質が良いようです。
ただ、画質面ではほぼ申し分ないのですが、問題が一つだけ。MPEG2-TSファイルをTMGPEnc MPEG Editorでカットしファイルを再生しようとした時、なぜか音声をDolbyにすると、再生時に音が出ないことが判明したのです。ひょっとしてやはりWMPは不完全な再生ソフトなのか？　と思って調べたのですが、HDMIをHDFury3でなく、HDMIをそのまま繋げる、PC用に使っている液晶モニタにつなげてみたところ、ちゃんとモニタ内蔵のスピーカーから音が出たのです。音声をPCから直接アナログ出力しても音が出ます。つまり、WMPには問題がありません。ならば、HDFury3ではDolbyの音が出ないのか？　と言えばそれも違うのです。再生がPS3ならば同じファイルでもちゃんと音が出るのですよ。つまる、このPCからHDMI出力し、HDFury3を通して音声がDolbyのMPEG2ファイルを再生しようとした時のみ音が出ないのです。ちなみに、同じEditorで出力しても音声MP2にすれば問題ないので、一種の"相性問題"としか評価のしようがありません。謎です。

まぁ、こういうケースは希でしょうし、普通にHDMI付きテレビを出力先として使えば問題はないので、一度考えてみてくださいな。