録画人間の末路 -

人は記録をしながらじゃないと生きていけない

"TMPGEnc Video Mastering Works 5"でのSpursEngine出力傾向

2011-01-17 22:11:54 | FIRECODER Blu/SpursEngine
弱ってます。

肉体的に。

そもそもは先週、東京から帰ってきた時のこと。少なくともわたしにとって先週までの東京はそれなりに暖かい地域だったので、帰郷の時も平気で薄着で帰ってきたんです。そしたらまぁ寒いのなんのって。おかげで咳が出る程度の軽い風邪を引きました。それだけならばまだしも、よせばいいのにおととい徹夜でいろいろやってました。そこに襲ってきたこの寒波。全身がブルブル震え過ぎて歩くどころか立つこともできないほど寒くなることも珍しくなく、そのトリプルパンチで疲労がとれません。一日徹夜する程度の寝不足だと、風邪や寒さによる気持ち悪さとかえって相乗効果を起こしてグッスリ眠られなくなるものなんですね。おかげで夕べは体は寝ていても頭は全然眠れない状態が朝まで続いていました。熱はないんですが食欲もないし、完全回復するまでパワーの無い更新とかコメ返しになると思います。

と、いいわけを用意しておいたところで。

世間的にはTMPGEnc Video Mastering Works 5(以下TMPG5)と言えばH.264/2VCのエンジンがx264だ、ってことばかりが話題のようですね。本来は前以上に多彩な入出力に対応したことだと思うのですが、その目玉となるSandyBridgeによるIntel Media SDK Hardwareの普及がどうにもこうにも。せっかく新機能エンコードがH67チップセットで内蔵GPUを有効にしたときとゃないと使えないことや、その仕様から受給の3000HD搭載CPUじゃないとひょっとしたらエンコード機能も劣るのでは? という心配があるのに3000HDが倍率変更制限解除の2600K/2500Kにしか搭載されなかったのでオーバークロックユーザーと争奪戦になり、エンコードマニアに十分行き渡っていないことなどIntelの思惑のせいと言う気がするのですが。まぁウチはx264とは別の方向でやることにしましょう。
と、言っても肝心のさんちゃんでテストできなくては中途半端なものにしかならないんですけどね。まぁそのうちなんとかします、今月中にでも。

なので、まずはSpursEngineの方からやってしまうことにしましょう、さんちゃんのおかげで今後影が薄くなっていきそうですから、今のうちにやっておかないと。
前回はTMPG4との比較でやりましたから、今回はTMPG5内のみの比較といきましょう。
TMPG5でのSpursEngine出力のCBR・VBRの区別は意味のないものでしたが、今回は出力設定をえらんだときに「SpursEngine ファイル出力」を直接選ぶか、「MP4(AVC)ファイル出力」を選んでから映像エンコーダとしてSpursEngineを選ぶときにビットレートに違いはあるのか、という面で調査してみましょう。さらに「SpursEngine ファイル出力」を選んだときだけ使える、デフォルトではチェックが入っている"ビットレート制限を厳しくする"を外してみたときも比べてみます。ビットレート上下が激しくなりそうな、圧縮には厳しそうな、ウチで実験によく使う1分30秒の映像を6000Kbps一応VBRと統一して出した結果なのですが


MP4(AVC)ファイル出力からSpursEngineを選んだケース



SpursEngine ファイル出力から制限チェックのままにしたケース


SpursEngine ファイル出力から、制限を外したケース


一見最後のがビットレートの差が少なく見えますが、一部グラフをオーバーしてしまったため、MAX20000Kbpsになってしまっているためにこうなっているのです。それぞれの画面右下に"Cursor"といいう部分が見えますが、これはグラフ内縦線位置のビットレートを計測したものです。同じ位置にしてありますのでここで比較してください。
誤差、と呼ぶには結構大きな差がついていますし、もちろんサイズ相当の画質差は存在します。先に書きましたが圧縮には厳しい映像で計測してますし、少々ビットレートオーバーするくらいでちょうどいいと考えています。なので、画質優先ならばSpursEngine出力から制限外しで、指定サイズを守ること優先なら、一番6000Kbpsに近いAverage BitrateのMP4(AVC)ファイル出力→SpursEngineが一番良さそうです。

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10 コメント

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Unknown (emanon)
2011-01-18 01:14:16
 少し寝て起きたのでコメント
さんちゃんてサンデーちゃんの事ですよね、そのまんまで検索しちゃいましたよ ヤフーで検索して一番上のVF5さんちゃん あたり一発目に見てしまって不意撃ちぎみにボディブロー ぐふーw

内蔵GPUもOC可能らしいですね、上げた分だけ上がると書いてたからH系なマザーなのでしょうけどw あっこれこれ
P8H67-M EVO
http://www.asus.co.jp/product.aspx?P_ID=CkMiq3rrqw3yqO5H&templete=2
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Unknown (nano)
2011-01-18 17:48:44
LoiloScopeもSandybridgeのQSVに対応して
ベータテスター募集してるようですね
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/20110118_420995.html
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Unknown (nano)
2011-01-18 17:51:03
上でうっかり書き忘れてましたが、体もお大事に・・・。
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Unknown (容堂)
2011-01-18 18:14:05
体調が悪いとのことなので刺激の強いコメントと夜間のコメントは控えておこうと思っていたのですが、
そうも言っていられないようなので移動中ですがコメントを。

まねきTV」は著作権侵害と初判断 最 高裁、テレビ局敗訴判決を破棄
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1101/18/news076.html

ロケフリやロケフリもどきはどうなるのだろう…


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Unknown (krmmk3)
2011-01-18 23:03:08
>emanonさん
ああ、わかりにくくてすみません、その通りなんです。頭がさえないとわかりやすいフレーズが浮かんでこなくって(桟橋とかだとつまんないでしょ?)
GPUだけブースト可ですか。エンコード速度も上がるかなぁ。

>nanoさん
ご心配かけてすみません。後はグッスリ眠ることさえできれば元に戻れますが、それが難しい・・・。
Lioloもこの手の技術には積極的ですね。ただ、わたしらの欲しい環境を提供してくれるソフトでもないんですよね、これ。

>容堂さん
むしろやることがある方が頭がさえていいかも。
個人は対象外なのか、と言う気もしますけど、個人に対しても圧力かけるだけなら絶好の理由になりますね、コレ。
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Unknown ()
2011-01-19 00:35:38
エンコードスピード云々も大事かもしれませんが
音声多重で受信したファイル
これに2種類有るじゃないですか?

詳細に解析して~で「音声2」を選択して
そのまま音声ファイルを出力
TMPGEnc Authoring Works 4でメインのTSファイルと先に出力した音声ファイルを
音声2に設定すれば復音声のDVDが作れる!

個人的にはこれは大きい。
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Unknown (krmmk3)
2011-01-19 01:48:15
>谷さん
音声の話を含めての「多彩な入出力」だと思います。あくまで実験結果を書きたかったのでSpursEngineによる速度結果だけしか書いてないですけど。
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LoiLoScope 2 ()
2011-01-19 13:30:28
Sandy Bridge に対応した LoiLoScope 2 のベータテスター募集してます。
http://loilo.tv/upload/file/3310/Press_Release_LoiLoScope2_BetaTeaterJP.pdf
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Unknown (krmmk3)
2011-01-19 23:26:30
>こさん
nanoさんからも同じ報告、きてますね。
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Unknown ()
2011-01-21 14:08:53
>krmmk3さん
しまった。しっかりLoiloScopeと書いてありますね。
その下の容堂さんのまねきTVの書き込みに目が行って見落としてました。
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