読書とかいろいろ日記

読書日記を中心に、日々のあれこれを綴ります。

『アンジャーネ』 吉永南央

2011年06月21日 | 読書日記
アンジャーネ
吉永 南央
東京創元社

¥1,700+税 東京創元社 2011/1/28発行
ISBN978-4-488-02470-3

祖母が遺した外国人向けアパートの大家を勤めることになった瑞輝。司法試験を言訳に無職の閑人は、親戚一同の決定に反対しようもない。
北関東の地方都市で、トラブル続きのランタン楼を舞台に綴られる国際色豊かな登場人物たちとの物語。

舞台がアパート、と聞くとなぜだかハートウォーミングな物語を思い浮かべてしまうのは頭が単純すぎるのだな。
喧嘩や夜逃げはあたりまえ、警察沙汰も珍しくないランタン楼。
しかし最終的にはけっきょく、「優しい眼差し」に落ち着くのではあるけどな。

うん、なかなか読後感もよいし、いい人ばかりのおとぎ話でもなくて、バランスがいい感じ。

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