砂漠の悪魔 | |
近藤史恵 | |
講談社 |
¥1,500 講談社 2010/9/29発行
ISBN978-4-06-216454-2
ものすごくおもしろいんだけど、物語の発端たる「親友の死」にショックを受けられない冷酷な私は、全体に感情移入が難しかったな。
ここまで鬱陶しい自称親友がいたら、私だったらとっくに絶好宣言してるか、そうでなくても距離を置いてると思う。自殺されても、ここまで罪を意識を感じるかどうか。
もっと理解できないのは彼女の方だが。ありえん。この判断、ありえん。
それでもおもしろく読めたのは、中国での逃避行が、中国故に私のツボだから。
とはいえ、ラストの悪魔はちょっと唐突すぎるというか…。