ポルトガル・リスボンを起点に、あと1週間ほどで始まる第30 回ダカール・ラリー。毎年そのコースを前年よりも長くハードに変更するのが常だ。
KTM ラリー部門のトップであるハンス・トゥルンケンポルツによれば、今回開催される第30 回ダカールラリーは特に過去なかったほど過酷な内容となるようだ。
「今年はとにかく準備が大変だが、スケジュール通りに業務をこなしている。最終テストはドバイで行ったがいい結果に終わった。8度目となるダカールで KTMは、勝利の可能性にあふれている。今回のダカールラリーでは245 台のモーターサイクルが走る予定だが、そのうちじつに124台がKTMだ。レースはポルトガルを横断し、スペイン、モロッコ、モーリタニアを経てセネガルに至る。総距離は9273km、そのうち5735km がタイム計測を行うスペシャルステージとなる。モロッコではダカール史上初となる2 輪専用のスペシャルステージが2 本用意され、オート、カミオンとは分けられたコースでタイムを競う。サポートからの援助が受けられないマラソンステージも3回設定され、ここでどう差をつけるかがライダーにとって重要となってくるだろう。」
KTM ファクトリーチームは6 名のライダーによって構成される。
チャレコ・ロペスは今年の新顔となるチリ出身のライダーだ。「KTM 690 Rally はとても印象深いモーターサイクルだ。サンドでのスピードとサスペンションの動きはまさに驚きといえるほど。」(ロペス)
オランダ人のフランス・バーホーヴェンはデビッド・カストーとともにチーム・Kastle を構成する。「2007 年のクラッシュ以降、自分にとっての目的はダカールを完走すること。もちろん、ほかのライダーたちをサポートしていくし、同時に我々のチームの中で最も速いライダーに可能な限り近いタイムでフィニッシュすべく努力する」
世界選手権ラリーのチャンピオンであるマルク・コマ(チーム・レプソル)は2007年、フィニッシュまであと2 日というところでリタイアとなってしまった。だが彼は今季チームに復帰。「我々の目の前にはハードなレースが控えている。そのナビゲーションはとても難しい。とくにモーリタニアで行われる8 日間のステージはとくに難しいものになると予測している。もしなにかミスを犯せば、そこでレースは終わりだろう」
シリル・デプレ(チーム・レッドブル)は、マルク・コマにとって最大のライバルとなる存在のライダーだ。「ダカールラリーは、砂漠、そして自分自身と闘う究極のレースであり、すべてがある。もちろん、自分は限界まで自分をプッシュしていくよ。」
2008 ダカールラリーでは、KTM ファクトリーチームのライダーだけではなく、多くのプライベーターたちもKTM 690 Rally を駆って参戦する。KTM は、これらのライダーたちの多くをサポートを行う予定である。我々と同じ夢を、ダカールのラック・ローズを目指して走るライダーたちに。
なお、日本からは#201松本選手(KTM690RALLY-KTM 埼玉)と、#226三ヶ尻選手(KTM450EXC-R- ダートバイクZIM) の2 名が参戦する。唯一の日本人選手2 名の健闘にも期待したい。
※ダカール2008 についての最新情報についてはwww.ktm.com をご覧ください。