ちょいボケじじいの旅・酒・エーとそれとね

毎晩酒を愛で古き日本と温泉を愛す、少し物忘れも出始めた爺が、旅日記やコレクション自慢などと、時々の興味のままを綴る。

上州4名湯を巡る旅、ただただ温泉だけを楽しんで 第二日目 9/27(月)その2(最終)

2010-10-07 11:19:23 | 旅日記
 最後の薬師温泉にはR17を上毛高原駅近くまで南下して、道路が広くなった場所で待合せた弁当屋から車中で食べることになるまいたけ弁当を受取って積込み、すぐに月夜野からの県道に入って山越えし、高山村でR145に出て吾妻渓谷方面に向う。
 車中で食べたまいたけ弁当はあとで調べたら旧利根町の井上食堂のもので、TVでも紹介されたことがある名物らしい、なかなかに美味しいじゃないですか、これなら変な店で食べるよりマシ、これに汁物が付いていたら良かったのにねぇ。
                   まいたけ弁当
 東吾妻町からは左折して吾妻川の南側を走る県道に廻って一気にまた西に走り、かやぶきの郷薬師温泉には2時少し前に到着。到着してみたら移築されたという茅葺の古民家が何棟もあって、かなりの規模になっている立派な施設にまずビックリ(冒頭写真はかやぶきの郷に近づいたところからその一部を撮ったもので、周囲のロケーションも分かる)、それと郷内の地面には枕木が敷き詰められていてよくぞこれだけ集めたもんだと。入口の大きな長屋門の前で宿の案内人が出迎え、郷内を簡単に説明したあとは温泉に入って、自由に骨董品展示なども見物してくださいということに。その際の説明では外来客の食事では蕎麦にも拘っているという話で、蕎麦打ち体験も出来るからまたの機会にどうぞだって。車中では小雨だったのにここに到着後は雨が降っていなかったのが幸い、多少は歩き回ることになるからね。
           長屋門を内側から
           
     本陣と名付けられた大規模な建物、前面にはここも枕木が敷き詰められている
 到着がやや早めだったので、予定では宿泊棟にある滝見露天と別棟の日帰客用の薬湯だけに入るだけだったのだが、宿泊棟の内風呂にもすぐだったら入れるというので、2時間ほどの滞在時間でそれぞれ別場所となる3箇所の全部に欲張って入ることとなった。温泉のハシゴと骨董品などの展示も見て廻るという忙しい騒ぎになってしまった。温泉は自噴天然温泉を謳っていて、ナトリウム・カルシウム塩化物硫酸塩泉でPH6.5、源泉温度42.8℃とあった。
 内風呂である薬師の湯は宿泊ロビー階の5Fから、エレベーターで一気に途中階がなくて1Fに降りきった場所にある。大浴槽はやや茶色がかった湯の華が浮かんでいて、湯は柔らかいしちょうどよい温度に調節されている。隣にはゲルマニウム風呂と寝湯もあって3浴槽が並ぶからゆっくりと浸かりたいのだが、如何せん時間が足りない。。
 次に入ったTVなどでも紹介されていた滝見乃湯は内湯を出てさらに奥に独立してあり、そんなには大きな浴槽ではないものの前の川に向って開放されていて、人工堰の滝が見えるという趣向、風が気持ちがいいねぇ、それといずれの浴槽も木造なのも好ましいかった。
           滝見乃湯
 このあとに宿泊棟とは別棟になる日帰専用風呂の郷の湯という薬湯に、手早くしないとと下着は持参の手提げ袋に仕舞いこんで直接ズボンとポロシャツを着ただけで移動する。こういう場合は浴衣が便利だと、浴衣って温泉の国日本の智恵だねぇ。こちらの湯の注ぎ口の下には薬草を入れた布袋があって、溶け込んだ湯はうっすら黄色身を帯びている。薬草の種類はこの地で採れるものばかりをブレンドしていると宿のパンフレットにあったが、以前白河の旅館で入った濃い茶色の薬湯では男の大事なあの袋がピリピリしたものだが、ここのはそんなことは無くて、これは薬草の種類が違うのかそれとも色から見ると薄めになっているんだろうか。それとこちらには湯の華らしきは見えないようだから、温泉ではないのかな。同行のジイサンはもう湯に入り過ぎたからと温泉の写真だけを撮りまくっていたが、そんなにワシの貧弱な裸を写さんでくれよと。ここはいずれも男女別となっていて、混浴はありません。
 風呂から出てくればあとは30分強の時間で骨董の品々の見物、筒描と時代箪笥回廊や特に自慢の時代もの展示処など美術館みたいに仕立てた場所以外にも、休憩所になっている南部曲り家の中だって古伊万里や民芸土人形などがズラッと並べられて、これは好き者には堪えられんし、羨ましいぞ。特に時代箪笥の数は物凄くて、土日祝には時代箪笥市が開催されるというポスターも館内に貼ってあった。これらはもっと時間があればジックリと見たいところだね。
           時代もの展示処内部
           筒描と時代箪笥の回廊
 
           休憩所の南部曲り家の中にも骨董品が、左は1Fで右は2F
 笑っちゃたのは日本一の鉄大釜に五右衛門気分で入って写真を撮ってくださいだと、いろんなお遊びの仕掛けを考えているんだね。それとポチとニャンコの家なんていうものもあって感心、感心。
 この宿の姉妹店として川場温泉に悠湯里庵というそちらも数棟の茅葺古民家からなる旅館や、都内六本木と赤坂に時代屋という食事処もやっているとパンフレットがあったが、どんな人物が経営しているのだろうか。調べてみたら、さいたま市に本社があるエコ計画という廃棄物総合リサイクル会社が母体だそうだ、それで廃物として引き取った古い箪笥などをリメイクなどして扱ったのが全ての始めだったのかもね、そんなウマイ話の時代があったのかもしれないな。
 4名湯の入浴が終って帰りはまたR145に戻り、途中から伊香保方面に右折して渋川市街に入る手前にある上州物産館というお土産屋兼ドライブインに、こちらは伊香保の月という萩の月を真似た和菓子も製造販売しているところ。ここで僕が見つけて買ったのが最後の一個だけ残っていた雷亭の冷凍もつ煮パック、渋川は旧子持村に永井食堂という有名なもつ煮の店があって立寄って食べたことがあるが、雷亭も評判がいいと知っていたのだ。これは帰ってから食べてみたら、永井食堂よりも脂がきれいに取ってあってギトギトさがなくて、我々ジジイ向きであった。
              雷亭のもつ煮に野菜を加えて  
 あとは渋川ICから一気に関越に、そして圏央道にと順調に、最後のトイレタイムと狭山PAに入ったら最近のPAは建物も販売スタイルもモダンだね、この日はコーヒーを飲んでいなかったので紙コップ150円なりを買って、バスの中でゆっくり飲んで二日間お疲れ様でしたということとなった。あきるのICで降りて行きと同様の道をまずは町田まで延々と、そして横浜には8時少し前の到着。駅ビル地下の惣菜売場で夕食用にと、もう値引きになっているいくつかを買込んで、8時半には我家に帰還、一杯やりながら女房とエライこと忙しく温泉に入ったなぁ、多少は湯疲れしちゃったかなと。でもこういう温泉巡りのツアーをまた違う地方の秘湯で企画されたら、また懲りずに参加しちゃうぞと。車中で参加した皆さんの話しぶりでは今度は泊まってみたいというのは一番が法師温泉長寿館、次が薬師温泉旅籠であった。女房はどこも全部泊まりたいだと、そりゃぁ欲張り過ぎじゃないかい、でも考えておきましょうかな。

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