「開立はん」に12,812,904を置いたところ
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前回に続き、今回も算盤での開立の手順を解説する。三分九九法で根が3桁の場合だ。全体の目次はこのページを開くと見ることができる。
開立(立方根):3根法(3倍根法、3商法)、定数法、3a^2法、三除九九、三分九九法、三分九九法別法、乗減法(変商法)、3根^2法、折衷法、過大数開立、省略開立など
算盤による12,812,904の3乗根の解法(答は234)
第1群の数とは立方根を求める数を3桁ずつ区切り、いちばん大きい(いちばん左)の3桁のことである。群の数が根の桁数となる。
12,812,904 -> (12|812|904): 12が第1群の数、根の桁数は3。
手順1: 12812904をHIJKLMNOに置く。
手順2: 第1群は12。
手順3: 12以下の立方数は8=2^3。2を初根としてCに立てる。
手順4: 12-8=04をHIに置く
手順5: IJKLMNOの4812904に注目する。
手順6: 4812904を三分する。すなわち4812904/3=16043013をIJKLMNOPに置く。
手順7: HIの16に注目する。
手順8: 初根の次4桁まで既根2で割る。16/2=8余り0。商8をFに置く。
手順9: 余り00をIJに置く。
手順10: Fの8を既根2で割る。8/2=3余り2。
手順11: 商3をDに置き次根とする。
手順12: 余り2をFに置く。
手順13: EFの20から次根^2を引く。20-3^2=11
手順14: 11をFGに置く。
手順15: 平方減の余り11に初根2をかけ、JKの00に足す。11x2+0=22
手順16: 22をJKに置く。
手順17: JKLの224から次根^3/3を引く。224-3^3/3=215
手順18: 215をJKLに置く。
手順19: FGの11をクリアする。00を置く。
手順20: NOPから既根23で定位置まで割る。
手順21: 215/23=9余り8。商9をGに置く。
手順22: 余り008をJKLに置く。
手順23: 83/23=3余り14。商3をHに置く。
手順24: 余り14をLMに置く。
手順25: 140/23=6余り2。商6をIに置く。
手順26: 余り002をLMNに置く。
手順27: GHの93を既根23で割る。93/23=4余り1。
手順28: 商4を第3根としてEに置く。
手順29: 余り01をGHに置く。
手順30: HIの16から第3根^2を引く。16-4^2=0
手順31: 00をHIに置く。
手順32: NOPの21.3から第3根^3/3を引く。21.3-4^3/3=0
手順33: 000をNOPに置く。
手順34: 立方根は234と求まる。
最終状態: 答 234
珠の状態推移を表にすると次のようになる。(クリックで拡大)
次回も三分九九法の計算手順を取り上げる。
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