とね日記

理数系ネタ、パソコン、フランス語の話が中心。
量子テレポーテーションや超弦理論の理解を目指して勉強を続けています!

熱病を発症(天文熱と電子工作熱)

2016年05月22日 14時29分14秒 | 理科復活プロジェクト

スティーブン・ワインバーグ博士がお書きになった「科学の発見」や佐藤さとる先生の「コロボックル物語シリーズ」を読み進めているところだが、その中に天文学や自作の真空管ラジオ製作のことが書かれていたので、つい昔を思い出して趣味の「天文熱」と「電子工作熱」の病気を同時発症させてしまった。

本を少し読んでは天文や電子工作のことが気になってホームページを見たりツイートしたりして妄想にふけっている始末。妄想読書は熟読、精読よりも格段にペースが落ちる。このままではいつまでたっても次の本の紹介記事が書けなくなってしまう。はやく治さなければ。。。


天文熱の症状と緩和治療

天体望遠鏡を買って星空や惑星、月などを観測したり、電卓を叩いて天文計算をしたくなるのが主な症状だ。今の生活でそのように趣味を広げる時間的余裕はない。とりあえず、次のような本を読んで症状を緩和することにした。眺めているだけで熱はある程度下げることができるのである。

広告を見たらよけい症状が悪化するのでは?という心配をされる方もいるだろうが、治療は「毒をもって毒を制する」という考え方で行う。

昨日次のような薬を買っておいた。

月刊 星ナビ



星ナビのホームページ
http://www.astroarts.co.jp/hoshinavi/

今月末に火星が地球に中接近するそうで、その特集記事が面白い。あとは天体望遠鏡メーカーの宣伝、読者や専門家の望遠鏡や機材の解説(自慢話?)記事。


月刊 天文ガイド



月刊天文ガイドのホームページ
http://www.seibundo-shinkosha.net/tenmon/

中学から高校にかけてお世話になった懐かしい天文専門誌。電子版でも販売されるようになったので最新号をダウンロードしておいた。こちらのほうが「星ナビ」よりも専門的で、天体望遠鏡の広告も多い。電子版はスマホやタブレット端末からアプリをダウンロードしてから購入する形。


天文年鑑



一年分の天文カレンダーをおさえておこうと思って買ってみた。最後に買ったのは1978年あたりだったか。昔買ったときより2倍くらい厚くなっている。天体撮影に適した最新のデジカメやCCDの性能や特性曲線の資料は僕が中学、高校時代の同書にはなかった項目だ。


関連ページ:

無料で治療をしてくれる専門病院はこちら。

天文リンク(AstroArts)
http://www.astroarts.co.jp/link/ja/

天文リンク集(東洋天文同好会)
http://touyouten.sakura.ne.jp/links.html

天体観測に役立つリンク集(Vixen)
http://www.vixen.co.jp/at/at-link.htm

天文リンク集(HIR-NET)
http://www.hir-net.com/link/astro/

天文リンク集(Star Stars)
http://star-stars.rgr.jp/links.html



電子工作熱の症状と緩和治療

天文熱よりやっかいなのが電子工作熱である。症状が悪化してしまうと僕の場合は「電卓熱」を併発してしまうからだ。一日中、昔の関数電卓やプログラム電卓のことに気を取られ「ヤフオク」の底なし沼から抜け出せなくなってしまう。早めに治療しておくことが何よりだ。

とりあえず、次のような薬で治療を始めた。

学研電子ブロックのひみつ―EX‐150復刻版のすべてがわかる



学研電子ブロックEX-150の詳細
http://otonanokagaku.net/products/kit/ex150/detail.html


学研電子ブロックEX-150入門セットガイドブック付」という商品に含まれていた本。

単品でも販売されていたが絶版状態なので、今では高値で売られている。幸い昔買った本が手元にあったので読んでみた。

電子工作は回路を理解せずに行なってもほとんど意味がない。それじゃ回路の勉強をしてみようと、これまで「電子工学」のカテゴリーで紹介したような本で学んでみた。しかし、これらで学べるのは電子機器のモジュールの一部の回路ばかりなので楽しみや達成感に欠ける。

アナログ回路の設計まではできなくてもいいから、とりあえずしくみは理解してみたい。そのようなニーズに応えてくれるのが本書なのだ。4分の1ほど読んだが不思議なくらいよくわかる。もっと早いうちから読んでおけばよかったと思った。(本書の目次

この本の良いところは、同じテーマ(たとえばアンプ)に対していくつかの回路を紹介していることだ。原理を説明するための初歩的な回路を開設し、次はそれを改良した回路、その次はトランスや電界コンデンサなど大きい部品を使わずに回路の小型化をはかるなど、回路自体が少しずつ変化し、部品点数が増えていく。このように順にたどっていくと、前のページで理解できなかったことが後のページで理解できたりして「ああ、こうやって回路を作り上げていくのだな。」と実感できるようになるのだ。

とりあえず、昨夜学んだ回路のうち印象的だったのが「CR結合回路」というアンプの回路だ。画像はクリックで拡大する。



この回路をブロックで組み立てると次の図のようになるのだ。リード線のブロックを始め、いくつかは不要な配線がでてしまうのと、マス目に従ってブロックを配置しないとならないので、回路図とはずいぶん様子が違って見える。これが電子ブロックの難点なのだが。「学研マイキット」のように自分で配線するタイプの製品でも配線がぐちゃぐちゃになってしまい、「回路の見え方」という意味では電子ブロックのほうがマシだと思う。このタイプの電子回路キットの限界なのだろう。




復刻新装版 学研電子ブロック EX-150



学研電子ブロック関連商品を一括検索: Amazon ヤフオク

電子ブロック本体も2年前に「新装復刻版」が発売されたので買いやすくなったようだ。僕はヤフオクなどで入手した「復刻版」、「電子ブロックmini」を持っているので、近いうちに遊んでみよう。ハンダごてや電子工作キットを買うのはそのあとだ。


関連ページ:

無料で治療をしてくれる専門病院はこちら。

趣味の電子工作リンク
http://www.nahitech.com/nahitafu/eleh.html

電子工作関連サイトへのリンク - 電子工作の実験室
http://www.picfun.com/sitejhw.html

電子工作リンク
http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-SanJose/9496/eleclink.html

電子工作リンク
http://bake-san.com/denshi.htm

電子工作リンク
http://hp.hana-neko.com/electro/electro/ellink.htm


この2つの病気は完全に治ることがない。それはおそらく僕が1970年代後半に中学、高校時代を過ごした世代だからなのだろう。その頃は「電子立国日本」という言葉が象徴しているとおり、目に見える形でエレクトロニクス技術が発展し、電子産業を中心に経済が実体を伴った急成長をしていた時代だ。

1960年代、1970年代の子供たち(の一部)で電子工作が流行ったのは、身の回りの電気製品や電子機器のカバーやケースを外すと中の電子回路が容易に観察でき、好奇心をかきたてられたからなのだろうと思った。今はスマホやゲーム機、テレビの回路を見るのはほとんど無理だから。

そして天文学も月探査や惑星探査、X線観測、赤外線観測が実を結び始めた時代である。

もし現在中学生、高校生になるというタイミングで僕が生まれていたとしたら、同じような病気にかかっていただろうか? 今と昔では環境が全く違うわけだから。それから数十年して大人になった僕はどのような病気にかかっているのだろうか? ふとそんなことを思った。


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2 コメント

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発症経験 (やす)
2016-05-23 09:06:02
とねさん

私もあてのない読書やネットサーフィンの経験があります。

それは、昔読んだ本だったり、関連したキーワードでのネット検索であったりします。

中高年のころは、ネットなどありませんが、定期試験になると決まって読書したくなったものです。一夜漬けの試験勉強はあまりしない質(たち)ったので成績に影響は無かったのですが、目的のない熱病のような読書は、頭の中のモヤモヤを整理するきっかけを与えてくれたことが多いですね。

昔やっていた鉄道模型関連から鉄道全般、さらにそこから無目的に広がる分野へ、昔の本やネット検索などすることがあります。

一見無意味に見える情報による刺激は、いずれ何か新しいヒントや着想に出会うきっかけにはる経験が多いです。
返信する
Re: 発症経験 (とね)
2016-05-23 10:08:01
やすさん
コメントありがとうございます。
僕もインターネットが使えるようになったのは30歳くらいになった頃でしたかね。

子供の頃、近所には鉄道模型や「タミヤ模型」の販売店がありました。1階は子供用のおもちゃのフロアで2階が大人も楽しめる本格的な模型のフロアです。懐かしいですね。子供はおもちゃより本格的な模型のほうに興味を持ちます。子供がふだん生活するエリア、歩いて行ける範囲にそのような店があったのが、昔と今の違いかなと思いました。

> 一見無意味に見える情報による刺激は、いずれ何か新しいヒントや着想に出会うきっかけにはる経験が多いです。

まったくおっしゃるとおりだと思います。
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