KTOOONZ BLOG

ktooonzのオシラセBLOGです。

皿を盗む

2009-11-15 16:19:36 | 

夢の話です。

たとえ夢の中でも物を盗んだりすると、起きてからもイヤーな気分。
何とか言い訳したいような気になるのですが、盗んだものは盗んだのですね。
こんな夢を観るとはどんな理由をあるのでしょうか。

例のごとく長いので他人の夢に関心がある人だけどうぞ。


『料亭で青磁の皿を盗む』

私は母の使いである駅から老舗の料亭に行く。

もらった地図からすると道は曲がりくねった上20分はかかりそうな感じ。

私は駅に着く。

駅名には『白』がついていたと思う。

『白楽』とか…でも街の感じは違う。

出口は二つあって、片方は繁華街で派手。私の目指す料亭は反対側だ。
母のうろ覚えみたいだった、手描きのわかりにくい地図で果たして着けるのだろうかと思ったら

料亭はいきなり駅ビルと廊下で繋がっている。

私は料亭に入った。履物を脱いで上がる。中は暗く古い材木で造られている。
係りの人が出てこないので部屋をいくつか見ていると、皿などが閉まってある部屋がある。

私は大皿の箱の一番上にあった品の良い青磁の皿を半ば無意識に手持ちの紙袋に入れた。

私は着物姿の女性に通された。中は大変気さくでアットホームな和食レストランという感じで
常連客と一緒にオーナー一家が大きな四角いちゃぶ台を囲んでいて私はそこに通される。

家族は全員出てきていないのがわかる。関係性がよくわからないが、
中年の男性は婿さんだろうか。女は三代はかかわっていそうだ。
知っている女性と全く同じ名前の同じニックネームで呼ばれている女性がいるが顔は全く違う。
女優のような美女になっていて性格もより気さくで別人だ。私は混乱する。

若夫婦も含めて全員私より歳が上のように感じている。
老舗の暖簾を守るのもあるのか家族の結束は強そうに思う。
和風の家庭料理が大皿に並ぶ。私は共に食事をし、いくつか彼らの質問に答えるが、
私の母とこの店がどういう繋がりなのかが全くわからない。
わからないので距離を感じるが、それでも客として大切にしてもらっているのはわかる。

彼らの正体を知らぬままに親切な態度には感謝しつつ私は店を出る。
そして家に帰ったのか、他にも何か用をする。

突如私は皿を盗んだことに驚く。

あんなに親切にしてもらいご馳走になったのに、私は老舗のおそらく価値のある
青磁の皿を盗んで持ち帰ってしまっている。

ただ私は悪意や強い所有欲や金のために皿を盗んだのではない。
綺麗だなと思って何となくバッグに入れた。だから何となく返すこともできる。

「あやまりに行こう」

私はすぐに店に戻る。
戻りながら恐怖の気持ちもわいてくる。

「老舗の皿が閉まってある部屋には盗難防止のカメラなんかもあったのかも…」

店につくと、さっきとは違う表情で若夫婦のお母さんが立っていた。
私は彼女が私の盗みを知っているのだと理解する。

私が説明をしようとする前に女性は奥の部屋に私を通す。

さっきは会わなかった一族の歳をとった人たちもいる。空気は神妙だ。

「私はとんでもないことをしてしまいました。もって行ってしまったものをお返ししようと思って。」

「私たちもどうしようかと思っていました。共通の知り合いであるTさん(この人は実在)からあなたに
何とか言ってもらおうと思って電話をしたら彼から断られてしまったのです。」

私はTさんに皿を盗んだことを知られてしまったことを恥じた。
Tさんに対しての言い訳をあれこれ考えながらもその試みも空しくなった。

ちょっと西洋人みたいな風情の品の良いおじいさんが背もたれの高い椅子に座っていて、
私はこの人がこの店のオーナーなのだと理解した。

「お皿を返します。」
「…でも一度持っていったものを返してもらうというのも…」

では買うべきだろうか、私は皿は何万円くらいのものかと勝手に想像していたけど
本当はいくらの価値なんだろうかと不安になった。

「あるホテルがあれを買い取りたいというのだ」

オーナーは嬉しそうにも見える。私はそれが欲の顔だと思う。

「500万だからおよそ5倍の値でね」

私は一瞬私が盗んだことで皿の価値があがったような、彼らに良いことをしたような気になって
慌ててそのとんでもない発想を打ち消す。

するとオーナーの言っているのは小さな額絵のことなのだということがイメージされる。
私が盗んだのは皿だったはずなので、この老人はちょっとボケているのかもしれないと思う。

後ろを見ると、先ほどの女性が5つの札束を並べて嬉しそうにしている。

「とにかくお皿を返します」

といって、私は皿を家に忘れて来ていた!
自分の気持ちも怪しくなってきた。私は本当に皿を返したい気持ちがあるのだろうか。

「あ…持ってくるつもりでしたが壊すといけないので今家にあって…」

わけのわからない言い訳をする私。

「いや一度そちらにいったものをこちらに返してもらうわけにはいかない」

オーナーは女性と同じ事を言う。彼らの言うこの理屈が私にはよく理解できない。

「でも…」

「いやいや」

オーナーは私の膝に頭をのせて駄々をこねる。

この人やっぱりボケているのかと思いつつも私はどうしたらいいのかわからない。

「お皿を持っていってしまってごめんなさい。お返ししたいです。許してください。」

私の目から涙が流れてきた。

それと同時に私の中の心が、
家に無造作に紙袋に入れたまま置いてある皿が、例えば真っ二つに割れたりしてないだろうかと
心配している。

私はすぐさま家に飛んで帰って皿を返し、この状態から抜け出したいと思っている。


***************

この奇妙な世界が夢であると薄々気づいているのだけど、何故か本気で困っている私…
それが夢だと気づかない場合、夢は簡単に悪夢になってしまう。


画像はサトーと愛ko。『SpaceLady愛KO』(C)ソニー・デジタルエンタティンメント

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