ソニー・デジタルの会員制携帯コミックサイト「まんちゅ」他で連載の終了しました
『SpaceLady愛KO』の各キャラに対する私の思い入れや補足です。
『サトー』
型番KTZ-077、製造から300年以上の年代モノメカです。
賢く優しく正しく乱れず、かつ飄々と軽やかで…という理想的な人格があらわされています。
ルックス&態度的にはひょうきんで、中身のできすぎた理想性とのバランスをとってみました。
登場シーンでは古い言葉ですが、「ボロを着てても心は錦」をイメージ。
見えない錦を見抜く愛koとの出会いを描いてみました。
まだ公開中のサイトがあるので、サトーについては内緒の部分がありますが、
300年というこれまでの長い過去に色々とやっているようですし、
最新のメカに決して劣らない、あるいはそれ以上の高性能ぶりを発揮しています。
工場での奴隷労働中に愛koに買われて冒険に参加するので、人間の身勝手とメカの悲惨の多くを
目にして心を痛めて過ごして来ていますが、それでも明るい絶望感というか、
人間の抱える問題を判っていながらも、前向きな態度で主の愛koに良く仕え、
年の功もあるのか、周りを和ませる生きた知恵を持っています。
前にもブログにアップしましたが、サトーは私の「こんな男性いたら嬉しいな」という
気持ちが込められています。
というか、女には「惚れたら見える、惚れなきゃ見えない男の姿」というのがあると思っています。
「男には非常に公正で理知的で平等で静かな優れた意識が流れている」
相手に愛情と尊厳の気持ちを持てば、感動と共に男性の持つ永遠の特性としての深い美しさが見える。
或いは特に男性というだけではなく、
愛情と尊厳こそが目の前の世界に理知を浮かび上がらせるのかもしれませんが、
たぶんそんな私の幸せな個人的体験も通して創られたのがサトーです。
それと、サトーはメカなのでロボットや機械のことも考えました。
映画やTV内の戦うロボットなどよりは、むしろ家にあるストーブやラジカセなど…
まだ使えるのに故障を直せば蘇るのに経済に合わなければどんどん捨てられていきます。
もし彼らに意識があったとしたら…そんなことを考えていました。
からくり人形、関節人形などにも思いをめぐらせました。
人型ロボットは大昔からずっと人間と一緒にいるのだとも思いました。
それと、全体的な意味では好きなアニメ映画ではありませんが、
「メトロポリス」の印象的なシーンを何度か思い出しました。
人間を守るために何の躊躇も見せず身を挺して盾になって壊れていくお掃除ロボットの姿や
ロボットに仕事を取られて苦しくて彼らを憎しみ破壊する貧しい人たちと、
殺される寸前まで冷静なロボット刑事のシーンなどです。
この世界で優れた意識を持っているのは一体どっちなのだろうか?
そんな風に思ったものです。
そしてまた、人間も一つのメカニズムであるのなら、言葉を持ち、はっきり自分という意識を持っている、
サトーと人間とは何が違うのだろうか?などとも考えました。
私は人間とロボットが殺し合う設定のSFには抵抗があります。
ロボットたちの悲惨な奴隷労働を描いた業の深い私が言うのは矛盾して間違っていますが、
未来には、悪夢を繋げていきたくない想いも同時に持っているのです。
「ドラえもん」みたいな方が遥かに好きです。
未来には知的なロボットと人間とのコミュニケーションがあるだろうと
多くの人の持つ夢を私も見ながら、決して派手ではないけど素敵な活躍をサトーにしてもらいました。
画像は『SpaceLady愛KO』サトー。(C)ソニー・デジタルエンタテインメント
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