金沢に暮らし始めて40数年.。この街で「見たものは、見た」。最近は「軒端に冬の山晴れて見ゆ」って心境に。
金沢暮らしの日々 ~努力は時々 報われる~
石牟礼道子は、いかにして石牟礼道子になったか?
母親の見舞のため帰省する際に、新幹線の中で読みました。副題に「石牟礼道子自伝」とありますが、生まれて水俣病に出会うまでの「半生記」ですね。
水俣病と出会ってからの後半の彼女の人生は、「自伝」なんか書かなくとも、彼女の作品自体が、「ザ・自伝」ですよね。作品をして人生を語らしめよです。
昭和初年の当時の天草・八代地域の、山の生き物や海の生き物と、文字通り共生していた暮らしぶりが、描かれてます。そういった中で培われた独特の感性が、彼女の人生の後半に、水俣に暮らす人々と溶け込むように語り会い共感しあって、あの作品群が生まれたんだなと実感します。
石牟礼道子については、このブログで何度か記事にしました(これです)(これです)(これです)。人生の節目の折々に、読み返してしてみたくなります。
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