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東宝『エリザベート』2000/7/21(金)帝国劇場

東宝『エリザベート』2000/7/21(金)帝国劇場 S席8000

 2000年に帝国劇場で初演されて以来、全国各地の公演で絶賛され続けてきた東宝ミュージカル「エリザベート」が、昨年に引き続き今年9月に再び上演されることが決まった。しかも今回は、1カ月限りの上演。傑作ミュージカルの短期間の上演だけに、注目を集めること必至の舞台だ。
 ミヒャエル・クンツェとシルヴェスター・リーヴァイの黄金コンビによって作られたミュージカル「エリザベート」は、1992年にウィーンのアン・デア・ウィーン劇場で初演された。ヨーロッパの名門ハプスブルク家を舞台に、美貌のオーストリア皇后エリザベートの生涯を、死の帝王トートとの関わりを交えながら描き出し、大掛かりでスペクタクルな舞台設定と共に、ウィーン・ミュージカルの傑作として世界各国で話題となった。
 日本では、1996年に小池修一郎の演出によって宝塚歌劇で初めて上演。ウィーン版とはひと味違う、エリザベートよりトートを前面に出した宝塚歌劇版は絶賛され、その後人気のレパートリーとして数々の公演を行っている。その宝塚歌劇の演出を担当した小池修一郎が、よりウィーン版に近づけ、エリザベートを中心としたストーリーで再構築したのが、東宝ミュージカルの「エリザベート」だ。
 2000年からスタートした東宝版「エリザベート」は、エリザベート役に宝塚歌劇でトート役を演じていた一路真輝、トート役には内野聖陽、山口祐一郎の実力派俳優によるダブルキャストで上演された。豪華なキャストが顔を並べる洗練された舞台は、当然のごとく話題となり、各地の公演で感動の嵐を巻き起こした。さらに、公演のたびに新たな楽曲や演出が加えられ、作品のクォリティが高まっていった。2004年の再演では、皇太子ルドルフや皇太后のゾフィー等の人物像がエリザベート共に深く掘り下げられ、登場する人間たちのより深い部分を描き出していた。今回の公演は、その2004年版をベースにしての上演となる。昨年は出演していなかったルドルフ役・井上芳雄の復帰や寿ひずる等の新キャストなど注目点も多い2005年の「エリザベート」が、どのような舞台として表現されるのか楽しみだ。
 舞台作品としてより磨き上げられ、その完成度は至高の域に達していると言われる「エリザベート」。1カ月限りの上演で、珠玉のミュージカルの素晴らしさに触れてみよう!

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