はて、それは奇妙な風景であったが、すっきりしているというか
何ともさばさばしたものであったのだが、広大な範囲で死んでいる。
栗栖は何十年ぶりかで、東祖谷の山々を眺めていたが背筋に戦慄が走るのを
どうすることも出来ず、蹲ってしまったものである。
山が死ぬなんてことがあるのかと思ったが現に目の前に佇んでいる山々は
死んでいた。栗栖は躊躇していたが山に足を踏み入れてみて驚いた。
人々が数珠繋ぎになり、うな垂れて歩いているではないか、栗栖はそのなかの
一人に聞いてみると風景も花も無いので写真が撮れないから手持ち無沙汰で
面白くもない、で前の人の足跡を見て歩いているらしい。
栗栖はなんとも奇妙な光景を眺めて、すっきり、さばさばしたものである。
何ともさばさばしたものであったのだが、広大な範囲で死んでいる。
栗栖は何十年ぶりかで、東祖谷の山々を眺めていたが背筋に戦慄が走るのを
どうすることも出来ず、蹲ってしまったものである。
山が死ぬなんてことがあるのかと思ったが現に目の前に佇んでいる山々は
死んでいた。栗栖は躊躇していたが山に足を踏み入れてみて驚いた。
人々が数珠繋ぎになり、うな垂れて歩いているではないか、栗栖はそのなかの
一人に聞いてみると風景も花も無いので写真が撮れないから手持ち無沙汰で
面白くもない、で前の人の足跡を見て歩いているらしい。
栗栖はなんとも奇妙な光景を眺めて、すっきり、さばさばしたものである。