先日、「ニューヨーク公共図書館」を観てきました。
上映しているのは京都の出町座、上映時間は土日だと朝いちか夜しかなく、
おまけに3時間以上の長丁場。
私としてはけっこうハードルが高かったのですが、長女を誘ってみたら一緒に行こう!
とのこと。
こういう時に付き合ってくれる長女の存在はありがたい
くじけそうになりながらも、朝5時起きで京都へ向かいました。
せっかく出町柳まで来たのだからと、豆餅で有名なふたばさんに長女が並んでくれて
(朝の9時で三重の列!)、時間ぎりぎりに豆餅get
実はこの映画、観たいと思いながらもドキュメンタリーだし長いし、
途中で寝てしまうんじゃないかと心配していたのです。
(5時起きだったので、確かに途中で意識がとんでしまってるところもありました)、
ところが、最初のほうで図書館のスタッフが、実に様々な用件で尋ねてくる人々に対し、
ここまでやるか!?というほど懇切丁寧に調べ伝えるシーンに感心して、すっかり
引き込まれてしまいました。
世界最大級の知の殿堂といわれる図書館で、世界有数のコレクションを誇りながら、
それを惜しみなく人々に開放し、一市民の要求にさえ徹底したサービスを提供するなんて本当にすごい!
図書館の仕事の舞台裏を垣間見て、その驚くほど多岐にわたる仕事や、それを支える
多くの人々を知り、図書館というものの存在感にただただ圧倒されました。
私にとって印象的だったのは、会議などで議論をするシーン。
まるでドラマのワンシーンでそれぞれがセリフを言ってるんじゃないかと思えてしまうほど、
誰もが自分の意見を堂々と、それもよどみなく述べるのです。
問題点をはっきりと提示し、それに対してそれぞれがお互いの意見を言い合う。
それは仕事に対して誇りや情熱があるからこそできること。
どこかの国の国会答弁のように、下を向いてただメモを読むだけだったり、
忖度して不明瞭でしどろもどろになったり、最近はそんな映像ばかり見てきたので
こんなふうに自分の意見を堂々と述べて議論できる人たちが羨ましく思えました。
びっくりしたのはベルトコンベアに本が流れていくシーン。
それらが自動的にひょい、ひょいと振り分けられるていくのです。
それが魔法のようで、まるでハリポタみたい!と、母娘二人して同じことを
思っていたのでした~(笑)
映画の後は久しぶりに恵文社まで足を伸ばし、飯田純久さんのスケッチ原画展を見ました。
点数が少なくて残念だったけど、何気なく描かれた味のあるスケッチが素敵でした。
あんな風に描けたらいいなあ・・・
12月の京都はクリスマスのイルミネーションで華やかです
このわくわく気分と、日々の生活ではなかなか得られない快い刺激を抱いて帰途につきました。
あとは年末までひたすら走り続けるのみ・・・
この映画、わたしも最初は二の足踏んでいたのですが、
観る機会に恵まれてほんとによかったと思いました。
終わってみれば、それほど長さを感じないというか、
もうすこし本の振り分けの様子など観たかったなあと
思ったほどでした。
京都のクリスマス、素敵ですね。
よいものみせていただきありがとうございます。
この映画を知ったときから興味は持っていたのですが、
是非とも観よう!と思ったきっかけは、rucaさんのブログと
友人のFacebookを読んだからなのです。
それがなければ、二の足を踏んでいたかも・・・
娘もこの映画で刺激をもらったと言っていたし、
二人で観に行けてよかったなあと思っています。
こちらこそありがとうございました。
図書館つながりで中島京子さんの『夢見る帝国図書館』も
読みたいのですが、今になって十二国記にはまってしまい
しばらくはそちらの世界を彷徨いそうです(笑)