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「花子とアン」の時代はなし

2014年09月07日 | くまじろうの一言コラム
いつの時代でも「上向き」の仕事をする。

 朝のNHKの連続ドラマ「花子とアン」は、戦争突入前夜のシーンです。
近代日本の軍事史を研究している歴史家の話にこんなのがありました。

 話の内容は以下のようでした。
 『日米開戦を決意するにあたって、
海軍のある動員課長が「戦争になったら船舶が爆撃されてどのくらい失われるか」と調査するよう上司から命令がでた。
 ある動員課長は、開戦派の上司に調べろと言われたから、撃沈数は少ないほうがいいんだろうと推察して、
わざと第一次世界大戦中の古いデータ、つまり航空機による爆撃のない時代のデータを調べて提出したのです。
 そのデータが重要な意味を持ちました。 
そのデータが検証もされずに御前会議でも使われました。
結局、「撃沈される船舶量より建造できる船舶量のほうが多くなる」、
「ならば、開戦オーケー」という重大な決定につながりました。』

いつの時代も、上司の顔色を伺って仕事をしていると経験から思いました。
 もし上司の意に反する「データ」を提出したなら、
たぶん「データ」を作り直させられたに違いないでしょう。
 
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