清澄白河に住もうと思ったことがある。街が静かで、渋い酒場も多い。住みやすそうな街だと思った。
気に入ったマンションを見つけ、契約寸前まで行った。契約しに行くと、他の人に契約をさらわれていた。
ひさしぶりに清澄白河に行った。
怪鳥が、酒場を紹介してくれるらしい。
その酒場とは「だるま」。
見るからに、いい雰囲気をかもし出している。
さすが怪鳥である。
紺ののれんに、だるまが染められている。
そののれんをくぐって、また驚いた。
古い居酒屋のレイアウトだったからだ。
古いコの字カウンターに左側には小上がりを設けている。その小上がりの広さが並大抵ではない。2畳分はゆうにあるだろうか。ボクらは2人客にも関わらず、その席へ通された。もっとも、空いてる席は、もうそこしかなかったが。
メニューは串焼きから刺身、そして食堂メニューなどずらり。手書きの短冊が壁一面にびっしりと貼られている。その数、ゆうに50品はあるだろうか。
さぁ、どれにしようか悩む。
瓶ビールを頼んだ後に続いた言葉は「煮込」(350円)。すると怪鳥は「2つ」。これ、いつものパターンだ。やっぱり、「煮込み」は一人一個に限る。
白味噌仕立ての「煮込」はシロが山盛り。しょうが効いてうまい。
次はホッピーセットに「ベーコンエッグ」(380円)に「ウィンナー炒め」(380円)
このチョイス、怪鳥らしい。
このメニュー、掛け値なしにおいしい。ベーコンエッグは卵が堅め。ウィンナーは表面がカリカリだ。
居酒屋メニューでもなく、食堂メニューにもない風変わりなあてを、見つけた。
「オニオン ロールパン」。
家族経営っぽい同店だが、もしかするとチャキチャキ働く息子の嫁が考案した、そんな風情が漂う。
パンに玉ねぎグラタンを巻いて、焼いた一品は酒にもよく合う。
すばらしい。
江東区の居酒屋は、「山利喜」に象徴されるよう、フレンチやイタリアンのテイストが加わる。この緩急がなんとも言えない。
怪鳥が探す店は、どこもいい居酒屋だ。
この日は、消費税が8%に引き上げられた日だったが、「だるま」は値上げをしていない様子だった。
極めて良心的である。
なお、ボクの記憶にはなかったが、この「だるま」も「孤独のグルメ」登場店である。
ネットで「だるま」が放映されたというのを見て、最後の文章を付け加えたんだけれど。
いつも録画して見てるから、自分の場合、情報が遅い。
しかし、五郎さんが行った店と最近よくかぶるなぁ。
まあ、チェックしてるかなと・・・。