立ち飲みラリー東西線編、下り東行きはもう終盤。既に西船橋に差し掛かっていたが、原木中山に積み残しの立ち飲みがある。あれは、「づめかん」に行った帰り、その数軒隣に、立ち飲みがあった。店の名は「とりき」。東西線でも屈指の地味な駅に2軒の立ち飲み。西葛西になく、南行徳にもない立ち飲み屋が、原木中山に2軒も。これは、ボクには衝撃だった。
その原木中山を降りて、ちょっと散歩してみようと北口を出た。「とりき」が開店しているのを確認して、しばらく歩いてみた。すると、信じられないことに、もう1軒、立ち飲み屋を見つけた。「立ち飲み 餃子 ちょいのみ家」と看板が出ている。なんと!原木中山に3軒の立ち飲みとは。
餃子か。わるないな。まずはこっちから攻めるか。
「ちょいのみ」と名の付く店はこれまでにも数々あった。横浜の「ちょいのみ亭」、蕨の「ちょいのみ」。もう閉店してしまったが、アメ横の「ちょいのみアメ横」。神奈川、埼玉、東京。そして千葉首都圏の「ちょいのみ」、ここに完成。
その「ちょいのみ家」、若い娘とおばさんが2人で切り盛りしている。一見、親子風である。客は常連風の3人。おっさんに20代と思しき男性、そしてミセス風のスレンダーな女性。この3人がわいわいと楽しくやっている。
L型のカウンターに、彼らと離れて陣取り、ホッピー白をオーダーした。ホッピー350円。ナカ200円。標準価格。メニューは100円から。「づめかん」で凌ぎを削る地なのだろう。100円メニューは素晴らしい。
「冷奴」
「キムチ」
「スライスチーズ」。
この、すぐ出るメニューが100円なのは重宝だ。
さて、いきなり「餃子」としゃれこむか。
メニューをみると、「焼き餃子」が6個で400円。「ゆで餃子」とあるのは、水餃子のことだろうか。これも6個で400円。
おや?見慣れないメニューがある。
「チョパンニ」(500円)。
「ヤムニョムチキン」(680円)。
これ?なんですか?
お姉さんに尋ねると、前者がえび、後者が鶏の唐揚げとか。どうやら、韓国料理らしい。
「餃子」をやめて、「ヤムニョムチキン」をお願いした。
それがこれ。
トッポギが、アートのように突き刺さる。味付けは甘辛ソース。実に韓国っぽい。
これは、ホッピーによく合う。うまいし、ボリュームもある。この他にも、「おもちチーズ」(680円)というメニューもあり、これにもトッポギが使われている。
韓国メニューが豊富だ。
試しに、「焼き餃子」を頼んでみた。旨味が沁みていて、確かにうまいが、「ヤムニョムチキン」と比べるとインパクトは薄い。この店は断然、韓国系のつまみがいい。
先客の3人はワイドショーの話題で盛り上がっている。どちらかといえば、うるさくすら感じる。常客の結束は硬い。ボクが入る余地はなかった。
間口はやや広く。オープンエア。この辺にはない立ち飲み屋のスタイルだ。広い間口はテラス席と呼ばれるスペースらしい。
地味な原木中山の立ち飲みは、立ち飲みの新たな可能性を感じさせる。実に内容の濃い店だ。
こちらには行かれてましたっけ?
西葛西には3年ほど住んでいて、勝手知ったるところとあまりくまなく探さなかったかも。
場所的には、「エルトリート」らへんでしょうか。
これで、葛西の「島ちゃん」と合わせて、出かける楽しみができました。
いつも、ありがとうございます。
入れ替わりの激しいエリアですね。