「さーたあんだぎー」を買うために国際通りに向かった。
ゆいレールに乗って。
南の島は18時を過ぎてもまだまだ明るい。
しかも、国際通りも賑やかだ。「ダパンプ」みたいな奴らが通りをうろうろしている。
土産物屋を物色しては、店を冷やかしていると、通りから入った細い道にぽつんと光る赤提灯がみえた。通り沿いの店は「島唄Live」やらで観光客相手の飲み屋ばかりだったが、ここはジモティも来るのではないかという店構えだった。
「入ってみようか」
と思う前に、わたしはすでに引き戸に手をあてていた。
店内はやや薄暗く、鰻の寝床のように細長い。すでに一人の若者がひとり腰掛けてビールを飲んでいる。わたしは、ひとつ空けてカウンターに座り、生ビールを頼んだ。
ビールはもちろん「オリオン」。
カウンターの奥のポスターには「BIGIN」が「オリオン」でグビリとやっている。
秋の気配が漂いつつある那覇だが、喉を通る「オリオン」は爽快だ!
やはり、地元で飲むビールはうまい。
東京のコンビニで「オリオン」を買って飲んでも、ちっともうまくないのに、沖縄で飲むとやけにうまい。ちなみに、札幌ビール園で飲むサッポロビールも格別にうまいのと同じこと。
ビールと一緒に運ばれてきた突き出しもまだ格別だった。
「魚の酢味噌和え」。
魚は「近海もの」とのこと。
磯の香りが香ばしい。
ペロリと突き出しを平らげると手持ち無沙汰になった。
迷わず、「島ラッキョウ」を注文した。
本土のに比べるとかなり細長いそのラッキョウもひりひりと辛味が喉に来てうまい。しかも、まぶした葱がまたラッキョウを引き立てる。
思わず「うまい!」と言うとご主人も「おいしいでしょ」と合いの手をいれる。
とっつきづらいご主人かと思ったが、実はそうでないらしい。
そこで、お薦めの「泡盛」を選んでもらうことにした。
ご主人は酒の棚の前に行って、思案しながら、「八重泉」((有)八重泉酒造)を選んでくれた。
この泡盛が実に清々しかった。
実は、わたし、泡盛には少し偏見を持っていた。
4年前、那覇を訪れた際、土産に「泡盛」を購入した。ラベルに「○○金賞を受賞」などと書いており、「入手困難」であるというような説明文が添えられていたので、それを買って、飲んでみた。
けれど、それがすっごくまずかった。
中国の米酒みたいに、きっつい酒だった。
しかし、この日頂いた「八重泉」はかなりマイルド。「地元の人間は水割りにして、長い時間かけて飲みます」というご主人の言葉を真似て、「水割り」にしてみた、ということもあるのだろうが、極めて飲みやすい酒だった。
カウンターの板に品書きのような紙が貼ってあった。
ご主人との会話が途切れると、その紙に書いてある文言を読んでいたのだが、気になる箇所を見つけた。
「みそピーは当店が初めて名づけた」とあり、その後に(千葉は除く)と書いてある。この注意書きをご主人に訊ねると、「宮古島特産の『みそピーナッツ』を当店で出しているうちに名称が『みそピー』になったんですが、千葉のお客さんから『みそピー』はすでにありますよ、と言われてしまったんです。だから、千葉を除けばウチがオリジナル」。
そうそう、確かに千葉には「みそピー」ありました。
わたしが通った小学校の給食にしっかり出ていたもんね。
味噌に砂糖をあえて、ピーナッツを加えたあま~い食べ物。
誰が、流布させたか「ご飯にかけて食べる」という話しがまことしやかに流れて、トライしてみたが、甘い「みそピー」とは当然合わない。
おやつとして食べるならうまいけれど、おかずにはならないんだよ。「みそピー」は。
などと、ご主人に説明していると、出てきました宮古島の「みそピー」。
ザラメの砂糖がまぶされた味噌とピーナッツはやや甘さ控えめ。
「千葉のより100倍おいしい」と叫ぶと、ご主人はにっこり。
甘い食べ物だが、しっかり泡盛にもあうんだな。これが。
すっかり時を忘れて、飲んでいると、おっともうこんな時間か。
時計は19時半を少し回っている。
そろそろ、空港に行かねば、と帰り支度をしていると、
「一度、出て行ったお客さんが結局飛行機に間に合わなくてよく戻ってきます」などと不吉なことを言う。
「数年後、子供を連れて必ず来ます」と約して店を出た。
飛行機にはなんとか間に合った。
ウチに着くと0時半。日付はいつの間にか翌日になっている。
前日の朝4時55分にウチを出てから、濃厚な0泊2日の旅は終わった。
ゆいレールに乗って。
南の島は18時を過ぎてもまだまだ明るい。
しかも、国際通りも賑やかだ。「ダパンプ」みたいな奴らが通りをうろうろしている。
土産物屋を物色しては、店を冷やかしていると、通りから入った細い道にぽつんと光る赤提灯がみえた。通り沿いの店は「島唄Live」やらで観光客相手の飲み屋ばかりだったが、ここはジモティも来るのではないかという店構えだった。
「入ってみようか」
と思う前に、わたしはすでに引き戸に手をあてていた。
店内はやや薄暗く、鰻の寝床のように細長い。すでに一人の若者がひとり腰掛けてビールを飲んでいる。わたしは、ひとつ空けてカウンターに座り、生ビールを頼んだ。
ビールはもちろん「オリオン」。
カウンターの奥のポスターには「BIGIN」が「オリオン」でグビリとやっている。
秋の気配が漂いつつある那覇だが、喉を通る「オリオン」は爽快だ!
やはり、地元で飲むビールはうまい。
東京のコンビニで「オリオン」を買って飲んでも、ちっともうまくないのに、沖縄で飲むとやけにうまい。ちなみに、札幌ビール園で飲むサッポロビールも格別にうまいのと同じこと。
ビールと一緒に運ばれてきた突き出しもまだ格別だった。
「魚の酢味噌和え」。
魚は「近海もの」とのこと。
磯の香りが香ばしい。
ペロリと突き出しを平らげると手持ち無沙汰になった。
迷わず、「島ラッキョウ」を注文した。
本土のに比べるとかなり細長いそのラッキョウもひりひりと辛味が喉に来てうまい。しかも、まぶした葱がまたラッキョウを引き立てる。
思わず「うまい!」と言うとご主人も「おいしいでしょ」と合いの手をいれる。
とっつきづらいご主人かと思ったが、実はそうでないらしい。
そこで、お薦めの「泡盛」を選んでもらうことにした。
ご主人は酒の棚の前に行って、思案しながら、「八重泉」((有)八重泉酒造)を選んでくれた。
この泡盛が実に清々しかった。
実は、わたし、泡盛には少し偏見を持っていた。
4年前、那覇を訪れた際、土産に「泡盛」を購入した。ラベルに「○○金賞を受賞」などと書いており、「入手困難」であるというような説明文が添えられていたので、それを買って、飲んでみた。
けれど、それがすっごくまずかった。
中国の米酒みたいに、きっつい酒だった。
しかし、この日頂いた「八重泉」はかなりマイルド。「地元の人間は水割りにして、長い時間かけて飲みます」というご主人の言葉を真似て、「水割り」にしてみた、ということもあるのだろうが、極めて飲みやすい酒だった。
カウンターの板に品書きのような紙が貼ってあった。
ご主人との会話が途切れると、その紙に書いてある文言を読んでいたのだが、気になる箇所を見つけた。
「みそピーは当店が初めて名づけた」とあり、その後に(千葉は除く)と書いてある。この注意書きをご主人に訊ねると、「宮古島特産の『みそピーナッツ』を当店で出しているうちに名称が『みそピー』になったんですが、千葉のお客さんから『みそピー』はすでにありますよ、と言われてしまったんです。だから、千葉を除けばウチがオリジナル」。
そうそう、確かに千葉には「みそピー」ありました。
わたしが通った小学校の給食にしっかり出ていたもんね。
味噌に砂糖をあえて、ピーナッツを加えたあま~い食べ物。
誰が、流布させたか「ご飯にかけて食べる」という話しがまことしやかに流れて、トライしてみたが、甘い「みそピー」とは当然合わない。
おやつとして食べるならうまいけれど、おかずにはならないんだよ。「みそピー」は。
などと、ご主人に説明していると、出てきました宮古島の「みそピー」。
ザラメの砂糖がまぶされた味噌とピーナッツはやや甘さ控えめ。
「千葉のより100倍おいしい」と叫ぶと、ご主人はにっこり。
甘い食べ物だが、しっかり泡盛にもあうんだな。これが。
すっかり時を忘れて、飲んでいると、おっともうこんな時間か。
時計は19時半を少し回っている。
そろそろ、空港に行かねば、と帰り支度をしていると、
「一度、出て行ったお客さんが結局飛行機に間に合わなくてよく戻ってきます」などと不吉なことを言う。
「数年後、子供を連れて必ず来ます」と約して店を出た。
飛行機にはなんとか間に合った。
ウチに着くと0時半。日付はいつの間にか翌日になっている。
前日の朝4時55分にウチを出てから、濃厚な0泊2日の旅は終わった。
それはもう出張ではないですねぇ。
おしぼり四つ折はウチの社長もしますよ。
新潟出身なのに。
一回ジョッキを口に運ぶ度にテーブルのおしぼりでジョッキの底をつけます。
それはお国柄ではなく、年齢では?
毎晩がパラダイスでしたよ~(笑)。
今でも印象に残っているのが、
接待で、一番下っ端の私が、せっせと泡盛ロックを作っていたら
終盤に「アレ?!水が残ってる・・・水割りしなかったのー?!」
とお客さんに言われた事です。
あちらの人は、普通、水割りにするんですね。。。
あとあと地元の方は、生ビールを飲む時に水滴でテーブルを濡らさないためか、
おしぼりを四つ折りにして、ビールのコースター代わりにしていたことです。
あぁー、また行きたいです~。