「居酒屋さすらい」には時折、居酒屋ではない店も登場する。
気持ち良く酒を飲めた店はボクにとっての居酒屋である。とりわけ、中華に目がないボクは中華を居酒屋と位置付けている。
中華で酒を飲む。ボクにはこれが一番だ。
川崎に行く度に気になっていた店。
いつも常に多くの人でごった返していて、「ここ絶対味がいいんだろうな」と思わせてくれる店。
何時に行っても必ず混んでいる。
その店「天龍」を訪れる日が来た。
日曜日。15時に仕事を終えて、その足で「天龍」へ。
やっぱり混んでる。
でも気にせず直進。カウンター席へ。
厨房の上にある大きなメニュー表。こういうのを見ると血がたぎる。
さぁ、何にしようか。何を食べようか。
何度も言おう。この店は絶対にうまいはず。ハズレはないだろう。
「よし!!」
ボクは小さく掛け声をかけ、まずは瓶ビールと餃子(290円)をチョイスした。
周囲のほとんどの人が餃子を食べている。
この店。餃子はマストだな。
その餃子。やっぱりうまい。皮のぱりぱり感ともちもち感の同居。そして餡のジューシー感。熊猫は焼き餃子をあまり好まないが、この餃子のうまいこと。うまいこと。
餃子でビールを飲み、ビールで餃子を食べる。
この多幸感。心の中に五光が射す。
やっぱ、中華最強!
そして次のメニューを探す
おや?ホッピーがある。
やっぱり、居酒屋じゃないですか、ここ。
ここで酒を飲む輩がやっぱり多いんだろう。
おや?
「葱あえ」(330円)、「メンマ」(350円)、「ピータン」(420円)。
小吃もあるじゃないか。
それなら「葱あえ」とホッピーで。
ラー油と白髪ねぎをあえた、ピリ辛の「葱あえ」。これが本当にうまい。
ちょっと待ってくれ。箸が止まらない。この勢いじゃ、アッという間に食べ尽くすぞ。
次の展開を考えなければ。
何で〆ようか。何で〆るべきなのか。
麺類か。それともご飯ものか。
悩む。悩む。
悩んでいる間にも箸は止まらず、「葱あえ」はもうなくなろうとしている。
麺類は全ておいしそうだし、「チャーハン」という選択もある。
悩んだ挙句、ボクが選んだのは「モヤシソバ」(580円)。
〆ながら飲むホッピー。これもいとおかし。
充実の時間。川崎のパラダイス。それは、堀ノ内か、それとも「天龍」か。
この味と安さ。
昇天の「天龍」はまさに「風雲登り龍」!
天龍源一郎氏と同様、中華は最強なのだ。
うまいもの食べてリラックス、リラックス!
お疲れさまでした。
是非、会いましょう。
香港の土産話、期待しています。