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居酒屋さすらい 0417 - ホントにまずい! - 「懐かしの居酒屋 つるや」(港区高輪)

2011-03-04 12:30:41 | 居酒屋さすらい ◆東京都内
ある団体の総会が終わって、記者仲間と飲むことになり、品川パシフィックホテルから駅に戻りしばし店を物色すると、駅の北西側にちょっとした建物が見えた。普段、ここを通っているときには全く気がつかない建物である。
ちょっと古びた感じの雑居ビル。
階段にかかったテナントの小さな看板を見ると、飲食店ばかりが軒を連ねているのが分かる。そのまま階段を2階に上がると、やはり廊下の両脇に居酒屋がズラリと並んでいる。

新橋の「ニュー新橋ビル」のようである。
そこまで雑多な印象を受けないが、雰囲気はかなり似ている。ここもやはり、闇市の名残なのだろうか。

品川駅の所在地は品川区ではない。
港区にある駅である。
話しによれば、品川区民が反対したから品川駅を区外の区割りにしたと言われている。何故、反対したかは、実は知るところではないが、もしかすると、闇市と無関係ではないかのかもしれない。

ともあれ、我々が迷い込んでしまった、この空間で、さてどこの居酒屋に入ろうか、かなり逡巡してしまった。どこも似たり寄ったりなのである。決め手がないと行った方がいいだろうか。どの店も年季が入っており、ちょっと疲れた感じで、一方では古典酒場という風情でもない。大衆居酒屋ではあるのだが、どうにも魅力に欠けるといった按配だ。

だが、その中でも熟考して我々が入った店は「懐かしの居酒屋 つるや」である。
決め手は客引きをしていたおばちゃんの人柄か。
半ば強引という感じで店に入り、我々は最も入り口手前のテーブル席に座らされた。大方のテーブルが2人掛けになっており、4人掛けで空いているのがそこしかなかったからである。
お客はポツポツと居るにはいた。
だが、なんとなく気が置けない雰囲気のお店であった。
うまくは表現できないが、なんとなくよそよそしいのである。

まずは、生ビール。
ビールは一番絞り。これはまずまず合格。値段は失念。ビールが出てくる時間に5分以上を要し、この点はおおいに不満。
不思議なのはオーダーを受けると、店員は店の外に出て行き、店の外から料理や飲み物を持ってくる点である。
厨房が店内と分離しているのだろう。

つまみは「ポテトフライ」「レバニラ」「豚キムチ」をとる。
メニューをみた限り中華系の居酒屋であることが分かった。
オーダーをとる若い女性は日本語のイントネーションから推測すると、恐らく中国の方であろう。
だが、この女性がとても可愛らしかった。まだ20代も前半であろう、この女性、「居酒屋さすらい(放浪記)」史上、10指に入る美人店員さんであった。
また、このうえなく楽しく働く姿が彼女を活き活きと見せるのであった。
しばし見とれる熊猫。

さて、店内をぐるりと眺めてみる。
「何が『懐かしの居酒屋』なのだろうか。
創業が古く(戦後まもなくか)、雰囲気が大衆的だからか。だが、店内は古典的と思えるものは見当たらない。
ひとつだけ気になったことがあった。

宮沢りえさんのポスターが貼ってあったことだ。
当時、日本全国を衝撃の渦に巻き込んだ写真集「サンタフェ」のポスターである。
あのとき、わたしは19歳だったか、或いは20歳だったか。成田空港のバイト先で、F崎さんというアリスのベーやんに似ているおっさんが、発売当日に購入し、バイトの事務所を騒然とさせた「サンタフェ」。
あれから20年。懐かしいと言えば、これはこれでかなり懐かしい。
だが、「懐かしの居酒屋」ってこれを指すわけではないだろう。
「懐かし」のコンセプトがよく分からない。

いよいよ、料理が運ばれてきた。
小皿に乗せられた料理は、やはり中国の小吃を髣髴とさせる。
やはり、この店、中国系のお店なのだ。

だが、この料理が恐ろしくまずかった。
わたしは余程のことがない限り「まずい」とは口にしない。
けれども、この酒肴は常軌を逸していた。

なんてマズイんだろう。無添加なのか、それとも味付けにミスがあったのか。それとも、これが板前の実力なのか。或いは、板前が急病になってアルバイトが作っているのか。
とにかく、凄まじい。
わたしが作ったほうがまだましなのではないかとさえ思う。

例えば、「豚キムチ」。
何故か、豚キムチの味がしない。確かに、豚とキムチが入っているのは分かるが、その料理の味がしないのは何故だろう。

居酒屋さすらい(放浪記)史上、最もまずい店といってもいい。
女性店員は十指に入る美貌だが、味はワースト。
不思議な店として、わたしの記憶に刻まれた。
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2 コメント

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Unknown (ティコティコ)
2011-03-07 11:10:04
こんな店もあるのですね!!!
食べログで探してみたら
口コミがありました ↓

http://r.tabelog.com/tokyo/A1314/A131403/13074683/dtlrvwlst/1306176/

名前が少し違う気もしますが…同じ店でしょうか…

やはりひどいコメントに成っているようです、
こんな店に当ると1日が無駄になったような気がしますね。
返信する
こんにちは。 (熊猫刑事)
2011-03-07 12:50:20
ティコさん、こんにちは。
すみません、大人気ない記事で。でも、批判せずにはいたれなかったんです。
それほどひどい店だったということを知ってもらいたかったんです。

さて、ご提供いただいた記事を拝見しました。
店の場所は、同じビル内にあるようです。店が中国系で、女性店員が可愛らしいというところも共通しています。


料理は小皿できましたが、このコメントにあるほど、値段は高くありませんでした。

しかし、酒肴のひどさ加減は群を抜いているようですね。店の名前も似ている点から判断すると、同一店、若しくは経営は同じ会社の店と判断しました。

なるべく、こういう記事は書きたくないのですが、悪徳の店舗をなくすためにも、泣き寝入りせず、草の根レベルで訴えていかなければいけないと思う次第です。

ボクの場合、ティコさんと違って、新規ばかりですので、こういうケースも多くなってしまいます。
うまい酒をじっくりと飲まれるティコさんのレベルに到達したいと思うこのごろです。
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