喫茶店にもいろいろな役割があるのだろう。
人の暮らしと密着している店もあれば、通り過ぎゆく人のよすがになる店もある。
1945年創業という大井町の「アワヤ洋菓子店」は、どちらかといえば後者の方であろう。
駅前という立地、1階と2階というけっこうな大規模店の要素を考えれば、街の機能として「待ち合わせ」や「時間調整」の場所として利用される。だから、同店の店構えは無味無臭だ。
絵があるわけではない。歌があるわけでもない。
ケーキセットを頼んだ。
ホットコーヒーとミルクレープのセットで650円。コーヒーはトアルコトラジャである。ケーキセットが僅か650円という点に好感が持てるのである。
だって、御徒町の「ボナール」ではケーキセットが1,200円。確かに素材はいいのだろう。だが、こちとらしがないサラリーマンである。ワンコインのランチに汲々としている身に千円越えは酷な話である。
さて、「アワヤ」の客は、下校帰りの女子高生、仕事が終わり、人を待っているフリーターっぽい人。そして、怪鳥を待つボク。
ボクが見た待ち合わせの風景。
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