ボクらはともすれば、テレビの情報やネットの情報に引っ張られやすく、その情報の真贋について、吟味していはいない。
一方、まだ発見されていない店も恐らく数多くあるのだろう。情報に振り回されて、見落としている店が。
今回、Y澤さんに案内されてうかがった店は、まだ発掘されていない極上の店のひとつだ。
店名を「のんき」という。
京成高砂駅から、ちょっと歩いたところに店がある。そこはもう高砂ではなく、住所は柴又。そう寅さんの柴又である。
お店は相当年季が入っていた。
なにしろカウンターに、小上がりが一部屋。恐らく10人でいっぱいになってしまう店である。ここにおじさんが居酒屋を営む。
店は住宅街にあって、駅近というわけではない。だが、それでも長年商売をしてきた形跡があることから、おおいに期待が持てる店なのだ。
「豚モツ専門 脇本商店」という店構え。これは、肉の小売部門であろう。したがって、この「のんき」は絶対にハズレではない。肉屋がやってる居酒屋だから、素材は間違いないだろう。
串焼きをいただいたが、シロもカシラもともによかった。とりわけ、カシラがねぎ間になっているスタイルは他では見られないものだ。
飲み物にはホッピー白。やはり、串焼きにはホッピーこそが似合う。
さて、エンジンかかってきたところで、次なる酒肴をオーダーしようとして、目が点になった。
どうやら、もうかんばんらしい。時計をみると、時刻はまだ21時前だ。
「これからじゃないか」。
ボクは心でひとりごちた。
串焼きは非の打ちどころがないおいしさだった。焼き加減、素材ともジューシィ。
さすが、京成線沿線。名店がごまんとある。
京成線はラビリンス。
次回の「のんき」はもっと早い時間にお邪魔したい。
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