息子の誕生日が来た。
今回も風呂に入って旨いもん食べるぞ! と一週間くらい前からかみさんに公言してきたのに、何故かその日、しっかりとお弁当を作ってくれた。
「あれほど、昼ご飯は要らないって言ったのに」。
朝早く起きてこしらえてくれたのに、ついつい厳しいことを言ってプチ喧嘩。
せっかく作ってくれたお弁当を捨てる訳にもいかず、11時くらいに家で食べ、それから「庭の湯」に出かけた。現地到着は13時である。
「庭の湯」は小学生以下は入浴できない。息子を連れて行くと必ず生徒手帳の提示を求められてきた。中1の時は、生徒手帳を持っておらず、口頭で確認。中2の時は「一応、生徒手帳持ってくか」と促していたが、持って出るのを忘れて、また口頭確認。そして今回はさすがに中3ではもう提示は求められないだろうと思っていたら、まさかの口頭確認。息子は未だ小学生に疑われるらしい。さすがに中3で疑われると息子もストレスとなり、憮然としていた。
ともあれ、無事に入場し、脱衣所に入ったら、若干人が多い。「ラ・クーア」のような激混み感はないが、いつも来る午前中の時間帯より、人が多いのだ。浴室も同じで人口密度が高かった。自分は庭の眺望と空いている開放感と合わせて、この湯が好きだったのだが。
仕方ない。コロナ禍にも一区切りついて、人の往来も多くなった訳だし。これはどこの行楽地でも同じことだろう。たとえ午前中にきても同じ結果だったのかもしれない。
今回、息子は水着を用意してきた。「庭の湯」には男女の共用ゾーンとして水着エリアがある。自分は常に一人で来ているので、そこに行く必要もないから、水着など持参したことがない。息子は水泳が得意だから、プールに入りたいと、満を持して水着を持参し、そして共用ゾーンへと入った。
「あんま、たいしたことはなかった」。
まぁ、そうだろうね。プールがこの湯のメインじゃないから。
しかし、未だに小学生を疑われる息子だが、大人になったものだ。背丈もかみさんをこえ、我が家の2位になった。いずれ自分の身長を超えていってほしい。
若干混雑はしているものの、いい湯だった。
「庭の湯」は炭酸泉が好きだな。濁り湯もいい感じだし。「庭の湯」というくらいだから、露天も最高。
バイブラとサウナは5分3セットして、オーバーホールも完了。
今年の夏はきっと一人で来ることになるかしら。息子とはこれが最後かも。
高校生になったら息子はもう父さんとは遊ばないんじゃないかな。
> 高校生になったら息子はもう父さんとは遊ばないんじゃないかな。
わかるなぁ、その気持ち。そして、高い確率でそのようになることも。
でもね、オレの経験から言わせてもらうと、そうだからこそ、オヤジとの数少ない『遊び』の記憶が宝になるってもんさ。
こうやった方が良い、あれじゃ正直どうかと思うぞ、とか、その時に交わした会話は宝物でした。
どうか息子さんとは、これからも同性として、またある時はライバルとして、腹を割って話せる関係でありますことを切に願ってやみません。
ありがとうございます。
歳をとるほどに、昔の親父の一言が効いてきますね。
「あぁ、あの言葉はこういうことを言ってたのか」って。
宝になればいいんですが、自分の場合、重みのあることなどひとつも言ってないような気がします。
「簡単に超えられる親父なんだから、思い切って行けよ」と言いたいのですが、それは社会人になる前日に言おうかと思ったりしてます。