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モザイクの一球NO.0036~広島カープは中村紀洋選手獲得を~

2007-01-24 13:32:01 | モザイクの一球
 前オリックス・ブルーウェーブの中村紀洋選手が苦境に立たされている。
 年俸8,000万円での契約更改から端を発した、この騒動。
 「球団は自分を必要としているのか」と交渉の席で言い放ったという中村選手。恐らくは、まだ他球団には、どこか活躍の場があると信じていたはずだ。
しかし、ご存知の通り、どこも獲得に手を上げる球団はない。(一昨年前、細木数子さんのテレビ番組に中村選手が出演した際、「3年後にあなたは自殺します」と言われていたが、まさにそんな様相を呈してきた。)
 やはり、8,000万円の価値はもう中村選手にはないのか。
 或いは、選手としての力量ではなく、社会的なイメージや自身の人格がチームの和を乱すとして敬遠されるのだろうか。
 そして、本当に獲得する球団は現れないのだろうか。
 
 「代打でもいい」と言ったとか。
 しかし、実際はホントに「スタメンでの戦力構想」を持つ球団は恐らくないだろう。膝の故障に泣いている33歳の選手が働ける場所はそれほど多くない。そうなると、やはり年俸がひとつのネックになってくる。
 代打専門の選手で8,000万円は高額だ。
 だが、交渉面で障壁になっているのが、中村選手の代理人の存在であろう。
 だから、他の11球団は交渉のテーブルにもつかない。
 
 もし、この交渉に関する問題点が改善されたら、中村紀洋選手の獲得に広島カープが乗り出す可能性がある。
 昨今のカープは代打陣が弱体化しているからだ。
 町田公嗣郎選手が退団し、昨季は浅井樹選手が引退した。
 カープを支えた黄金の代打コンビはとうとう2人とも市民球場のベンチから姿を消したのだ。
 更には、木村拓也選手の放出。そして、福井敬二選手とは契約を今季結ばなかった。ましてや、野手の外国人選手を獲得していない。
 今季のカープの課題は代打陣である。
 
 確かに昨年、若手が大きく育った。だが、その中で好機に強く安定して代打を任せられる選手が果たしているかどうか。右打者なら井生崇光選手。左打者では、松本高明選手。共に、ここぞというピンチヒッターではない。
 一方、外野の低位置争いが激しく、緒方孝市選手、森笠繁選手の動向いかんでは、どちらかが代打となることだろう。だが、それで代打陣が揃ったかといえば、やはり心許ない。
 
 ここは、終盤息詰まる中で、一発で仕留める代打がほしい。一打逆転の場面。或いは、どうしても追加点が欲しい場面で、一発が打てる強打者が。
狭い、広島市民球場、終盤の痺れる場面で登場してくれば、大抵の投手は平常心ではいられない。
 かつて、カープは優勝請負人の江夏豊投手を獲得して、V2を達成した。
 勝負の年は外から血を入れてもいいのではないか。

 一軍最低年俸の1,500万円+出来高で、いかがですか。
 広島カープ球団、そして中村選手。

※奇しくも、1月24日の日刊スポーツで東京ヤクルトスワローズの古田敦也監督が1軍最低年俸での獲得に球団フロントへ直訴したと報道された。


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