午前10時といえ、気温は5度にも満たない。
風は江戸川に沿って北から吹き付ける。
とにかく、寒い。
だが、オリンピックイヤーである今年、こうして新年早々からグラウンドに戻ってこられたことを素直に喜びたい。
この厳寒のスタートが今年の行方を象徴しているようだ。
8月8日に開幕する北京オリンピックは、まさに灼熱の時を迎えることだろう。
その真夏に向かって、とにかく体を動かし、ストイックに鍛え上げ、昨年以上のパフォーマンスはもちろんのこと、それ以上のスーパープレイを見せたいと誓う熊猫だった。
軽くアップを終え、キャッチボールで肩を慣らす。
ん?肩が痛くない。
年初の練習としては幸先がよい。
だが、キャッチボールを終えると、おもむろに監督は言った。
「ベーランのタイムを計ります」。
いきなりかよ!
今月37歳の誕生日を迎えるおっさんに涙も情けもない、その言葉。
いきなりアキレス腱切ったら、どないすんねん!
と心の中で叫びつつ、オレは走った。
記録は19秒21。
おっせぇ~。
オレ、こんなに遅いのか!
監督!今度は1塁までのタイムと2塁までのタイムを計りましょう。
小関順二氏は全力疾走の基準とするタイムを「打者走者の1塁到達4.29秒未満、2塁到達8.29秒未満、3塁到達12.29秒未満」(「野球よ、止まれ」=『週刊現代』連載)としている。
やっぱ、オレ遅いわ。
小関氏の持論は、この全力疾走を怠っているチームは弱いということ。
いくら、技術があっても、この鉄則を軽視しているということは、全てのプレーで全力を出していないということなのだろう(詳しくは連載を読んでいただきたい)。
さて、ベーランタイムが鈍足のわたしでも、全力疾走を怠ったことはない。
これは神に誓って言える(見ている人は見ていてくれていると思う)。
たとえ、ボテボテのゴロでも。
そして、ひとつ気づいたことがある。
それは、全力で走ることによって、相手の内野陣にプレッシャーを与えられることだ。
昨季、わたしが敵失で出塁した機会は4回あった。
これはチームで最多である。
そのうち1回は2塁手の飛球のエラーだったが、残り3回は内野に打ったボテボテのゴロだった。
一つは3塁に。残りの2つは2塁に打ったものである。そのいずれも、なんでもないイージーバウンドのゴロ。打球が強くて野手が弾いたわけでもなんでもない。
打った本人だからよく覚えているが、2塁方向に打ったゴロは、打った瞬間、「こりゃ、余裕でアウトだ」と思ったものだ。
だが、そのなんでもないゴロをそれぞれの2塁手はトンネルした。
打者走者であるわたしが、一生懸命走ったことで、野手は少し慌てたのかもしれない。 やはり、打者は1塁にボールが送球されるまで、何が起こるか分からない、と肝に銘じて走るべきだ。
わたしの敵失の多さは、ただ偶発的に起こっているわけではないと思う。
そして、全力疾走を心がけるチームは、全てのプレーに全力を出すチームで、必然的にそうしたチームは強いのは事実であろう。
図らずも、ベーランによって鈍足疑惑が浮上したわたしだが、一応昨季のチーム盗塁王だ。
今年もいっぱい走って、ひとつでも先の塁を狙いたい。
いっぱい、盗塁するぞぉ!
そういえば、「足にスランプがない」と言ったのは世界の盗塁王、福本豊氏だったか。
そうなのだ、バッティングにスランプがあっても、走ることに不振はないのだ。
だから、全力疾走を!
チームのみんな!或いは少しでも強くなりたいと願う野球関係者の方よ。まずは、全力疾走から始めよう!
風は江戸川に沿って北から吹き付ける。
とにかく、寒い。
だが、オリンピックイヤーである今年、こうして新年早々からグラウンドに戻ってこられたことを素直に喜びたい。
この厳寒のスタートが今年の行方を象徴しているようだ。
8月8日に開幕する北京オリンピックは、まさに灼熱の時を迎えることだろう。
その真夏に向かって、とにかく体を動かし、ストイックに鍛え上げ、昨年以上のパフォーマンスはもちろんのこと、それ以上のスーパープレイを見せたいと誓う熊猫だった。
軽くアップを終え、キャッチボールで肩を慣らす。
ん?肩が痛くない。
年初の練習としては幸先がよい。
だが、キャッチボールを終えると、おもむろに監督は言った。
「ベーランのタイムを計ります」。
いきなりかよ!
今月37歳の誕生日を迎えるおっさんに涙も情けもない、その言葉。
いきなりアキレス腱切ったら、どないすんねん!
と心の中で叫びつつ、オレは走った。
記録は19秒21。
おっせぇ~。
オレ、こんなに遅いのか!
監督!今度は1塁までのタイムと2塁までのタイムを計りましょう。
小関順二氏は全力疾走の基準とするタイムを「打者走者の1塁到達4.29秒未満、2塁到達8.29秒未満、3塁到達12.29秒未満」(「野球よ、止まれ」=『週刊現代』連載)としている。
やっぱ、オレ遅いわ。
小関氏の持論は、この全力疾走を怠っているチームは弱いということ。
いくら、技術があっても、この鉄則を軽視しているということは、全てのプレーで全力を出していないということなのだろう(詳しくは連載を読んでいただきたい)。
さて、ベーランタイムが鈍足のわたしでも、全力疾走を怠ったことはない。
これは神に誓って言える(見ている人は見ていてくれていると思う)。
たとえ、ボテボテのゴロでも。
そして、ひとつ気づいたことがある。
それは、全力で走ることによって、相手の内野陣にプレッシャーを与えられることだ。
昨季、わたしが敵失で出塁した機会は4回あった。
これはチームで最多である。
そのうち1回は2塁手の飛球のエラーだったが、残り3回は内野に打ったボテボテのゴロだった。
一つは3塁に。残りの2つは2塁に打ったものである。そのいずれも、なんでもないイージーバウンドのゴロ。打球が強くて野手が弾いたわけでもなんでもない。
打った本人だからよく覚えているが、2塁方向に打ったゴロは、打った瞬間、「こりゃ、余裕でアウトだ」と思ったものだ。
だが、そのなんでもないゴロをそれぞれの2塁手はトンネルした。
打者走者であるわたしが、一生懸命走ったことで、野手は少し慌てたのかもしれない。 やはり、打者は1塁にボールが送球されるまで、何が起こるか分からない、と肝に銘じて走るべきだ。
わたしの敵失の多さは、ただ偶発的に起こっているわけではないと思う。
そして、全力疾走を心がけるチームは、全てのプレーに全力を出すチームで、必然的にそうしたチームは強いのは事実であろう。
図らずも、ベーランによって鈍足疑惑が浮上したわたしだが、一応昨季のチーム盗塁王だ。
今年もいっぱい走って、ひとつでも先の塁を狙いたい。
いっぱい、盗塁するぞぉ!
そういえば、「足にスランプがない」と言ったのは世界の盗塁王、福本豊氏だったか。
そうなのだ、バッティングにスランプがあっても、走ることに不振はないのだ。
だから、全力疾走を!
チームのみんな!或いは少しでも強くなりたいと願う野球関係者の方よ。まずは、全力疾走から始めよう!
ストレッチしても切れそうだもん(笑)
カープの前田智徳選手が昔インタビューで言っていました。
練習した翌日、翌々日は筋肉痛とともにほどよく伸びたアキレス腱が気持ちいいです。
運動から遠ざかっていると、やっぱりアキレス腱は縮みますねぇ。
今p、気をつけてくださいよ。
毎日、ストレッチはやりましょうよ。
そして、その後はまいビールだね!