「ほていちゃん」を出て「光栄軒」に。せっかく上野まで出てきたんだから、新三河島まで出ないともったいない。お店到着は17時40分。完全に出遅れたが、それでも空席があった。ただし、お手伝い席だったが。
入口側手前のカウンター席は皿洗い場の前であり、給水機横に面していることもあって、実は重要な席である。食べ終わった食器は、そのカウンター上に集積されるし、洗い終わったコップは給水機下に並べる必要がある。そのお手伝いの任が、その席に座った人に求められるのだ。いやもちろんこれは義務ではない。ただ、その役割を知っているにも関わらずスルーするのは人が悪いし、いつも沢山のお通しをいただいている身としては、それくらい率先してやらないと単なる穀潰しになってしまう。つまり、これは通過儀礼であり、巡ってきたチャンスでもあり、また試されてもいるともいえる。この席はいつも常連さんが担ってきた。自分のようなペーペーでは務まらないのである。しかしながら、最近その常連さんをあまり見かけない。かつては17時前からもうそこに座り、一体何時に来て、いやそもそも何の仕事をしてるんだと思わせる人がいたが、最近はほとんど顔を合わせることもない。
とりあえず、「お茶割り」から。
この日も小上がりにお客さんは不在。コロナも今のところは落ち着いてはいるが、どういう訳かお客さんは少な目だ。だから、食器のお片もそれほど多くはない。
この席の特徴はもう一つ、洗い場でお仕事をするM本さんとお喋りが出来ること。最近、よくお話しする機会に恵まれるM本さんの知られざる一面を垣間見ることは人を知るプロセスの喜びのようなものを感じる。これまで全く接点のなかった人が、お店を通じて知り合いになりるという機会はあまりないだろう。これは仕事上の付き合いで知り合っていくプロセスとは異なり、もっと貴重なものだ。
この日のお喋りで新たにM本さんが、禅に興味があり坐禅を組まれていることを知る。こういうことっていうのは不思議なもので、いくら話しをしても建前だけになってしまう人もいれば、短い話しの中で深いところまでいくこともある。相性みたいなものが強く働いていると思うのだが、恐らくそれだけではないとも思う。一応インタビューみたいなことを生業としている者にとって、ある部分まで話しが到達できれば、自分も相手も心を開くことができたという手応えを感じて気持ちがいい。こういうことって、日常ではほとんどないし、酒場で隣りあった人とのお喋りの関係だけでは、こうした高揚感はない。
さて、既に「ホッピー」をワンラウンドしてきた者にとって、もりもりのお通しは効いた。またしても腹がいっぱいになりつつあった。先日、M本さんに「食べれなくなりましたか?」 と言われたばかりである。
なんとか「お茶割り」を3杯いき、〆は「ラーメン」をチョイス。またしても安い客になってしまったが、この日は最後までお手伝い席を務めさせてもらい、少しはお店に貢献できたかなとは思う。
渋谷でお昼をご馳走になれず、上野で忘年会を兼ねた打ち合わせが急遽流れ、予定が猫の目のように変わった一日が終わる。16時過ぎまで腹ペコを抱えていたのが嘘のように、僅か2時間余りで超満腹。人生どう転ぶか分からない。
私も念願がなってやっと光栄軒へ行ってきました。
盛り盛りでおいしく、大将も優しくて、いや〜良いお店でした。
近くのがじゅまるという沖縄居酒屋にも行く計画でしたが、お腹いっぱいで諦めました。
そういえば、御徒町近くのガード下に、もつ焼きでんが開店してましたね。
梅割もありますし、ボイル系もありました。
今年も色々なお店を教えていただき、ありがとうございました。良いお年をお迎えください〜
こんばんは。
お久しぶりです。いつもありがとうございます。
「光栄軒」に行かれましたか。お腹いっぱいになるので、その後のはしごは厳しいですね。
「がじゅまる」、気になります。
インド系の「スリーブラザース」も気になります。
あと、「ハルビン」も。
「でん」は存じ上げません。線路外側のガード下ですか。
「西口やきとん」跡の「元気」は早くも閉店でしょうか。「食べログ」情報にはそんな記載がされています。
こちらこそ、よしださんには貴重な情報をいただきました。ありがとうございます。
よいお年をお迎えください。