黄昏れたフクロウ

黄昏が近づくとフクロウは飛び立つ準備を始めます。暗闇で木に激突。最近は夜目、遠目が効かなくなって来ました。

ビネガー症候群にかかったG-SHOCK GW-M5600/3063の修理

2021-06-11 | 修理
 一去年の暮、液晶腕時計の表示が見えなくなってきたとブログに書いたら、「それは偏光板の「ビネガー症候群」ではないでしょうか?」とコメントを頂いた。

ビネガー症候群の腕時計

 そうかと思い検索すると偏光板を交換すると直るらしい。早速アマゾンに出店している特殊素材問屋の偏光板 スモーク 約20cm×30cm 粘着あり、¥1,623を購入。

 さて、道具を一式揃え、さあ始めてみよう。

 まず、ベルトを外し、裏蓋を外した。



 グレーのゴム板を外すとブザー用のバネも一緒に外れてくる。



 この様になったら、上部の白い樹脂部分をピンセットで持ち上げるとムーブメントが取り外せる。



 ベゼルの中にバネが2本あるのでなくさないように。



 ムーブメントの側面にある金属製のヒンジをピンセットで外す。



 赤矢印で示したところに小さいバネがあるのでなくさないように。



 これが液晶部分。緑の基板状のものはソーラーセルだと思う。



 ソーラーセルを外すと液晶が見えてきた。



 液晶を取り外し表面から見るとこう見える。



 偏光フィルムの交換は、まずカッターナイフでフィルムを剥がし、



 島忠で買ったガムテープ剥がしジェルで表面をきれいにしてから新しいフィルムを貼ることになる。

 ここから試行錯誤が始まった。結論から言うと裏側の偏光シートが劣化していたのだが、表面の偏光フィルム不良と思いこんでいたので、これを新しい偏光フィルムに交換しても変化がない。首をかしげたわけだ。

 考えあぐねた末、液晶の裏に貼ってある偏光フルムを交換することにした。剥がしてみるとたしかにここが劣化しているようだ。



 購入した偏光シートをソーラーセルの大きさに切り、液晶ガラスの上に置いた。今回購入したシートはのり付きだったが、正しく表示させるには粘着面がソーラーセル側になってしまう。したがって粘着面の保護シートは外さずそのまま液晶ガラスの上に置いたのだ。

 あとは逆の手順で組み立てていく。



 無事表示が読めるようになった。一つの問題は、液晶画面の枠、例えば日付の周り、が偏光フィルムを剥がしたとき印刷も一緒に剥がれてきたことだ。

 2時間後電波を受信したらしく正確な時刻を刻み始めた。左が現用のGW-M5610/3159、右が今回修理したGW-M5600/3063。



 コメントを下さった「通りすがり」さん、本当にありがとうございました。


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