黄昏れたフクロウ

黄昏が近づくとフクロウは飛び立つ準備を始めます。暗闇で木に激突。最近は夜目、遠目が効かなくなって来ました。

映画、Ford Vs. Ferrari

2020-01-21 | 映画、舞台
 今年最初の映画はFord Vs. Ferrari だ。



 映画は1959年のルマン24時間レースから始まる。車載カメラから撮ったような白黒の画面のサーキットに鳥肌が立つ。

 この年アストンマーチンで優勝したキャロル・シェルビーは引退後設立したシェルビーアメリカンでルマン用の車などを制作していた。

 一方当時苦境に陥っていたフォードは若者にアピールするためにルマンに参戦を決め、パートナーにシェルビーを選んだのが1963年。

 フォードは1964,1965年と全車リタイヤーの成績だったがドラーバーにケン・マイルズを得1966年フェラーリを抑えて1,2,3フィニッシュをした、という実話を元にした映画だ。

 米国の映画サイトimdbで評点8.2と最近見たことのない高評価だったので期待して出かけたこの映画、フォードが優勝してハッピーエンドの映画、とはならないところが評論家受けする理由なのだろう。

 年代がはっきりしているこの映画、時代考証がかしましい。 曰く、

 映画では道路のセンターラインが黄色いが、黄色くなったのは1970年ころから。

 アイアコッカが、「ジェームス・ボンドがアストンマーチンDB5に乗ってると」言うシーンがあるが、翌年1964年に公開されたゴールドフィンガーのことだ。

 上の写真でマット・デイモンのかけているサングラスは”Entourage of 7”製で、この会社は2007年創業。

 テレビで流れている「かわいい魔女ジニー」は1966年秋に放映されたもの。




 などだ。 

 笑えて、ハッピーエンドの映画が好みの私には少々方向の異なる映画だが、十分楽しむことができた。

 

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