『 ガイド星図22時 』の紹介をさせていただきます。
(1).「ガイド星図22時」を作成した理由
3回にわたる「手作りグッズの紹介」の中でもお話していますが、
私の持っているEM-200USD赤道儀には自動導入機能が
ありません。
そのため、赤道儀の目盛り環を使って、撮影対象(主に星雲や銀河)
の導入を行っているのですが、読み取り誤差がどうしても発生して
しまいます。
焦点距離が300mm程度までは、中心からはずれるものの
対象天体の補足はなんとかできますが、それより長くなるとカメラ
写野の現在位置すら把握できない状況が生じてしまいます。
天体写真を再開して5年がたち、なんとか自動ガイドも機能するように
なってくると、主力鏡筒のVixenR200SS(f=800mm)直接焦点での
撮影にとどまらず、エクステンダーを装着してさらに長いf=1500mm
での撮影もしたいという欲求も出てきました。
そこまでの長焦点になると、
従来使っていた「滝星図(8.5等)」をベースとした星図に、
基準星・対象天体の位置データを追記しただけのガイド星図では
まったく使い物にならなくなってしまいました。
仮に撮影対象がカメラ写野から外れても、カメラ写野の現在位置が
把握できるようなガイド星図がつくれないか?
そこで今年4月から、持っていたステラナビゲータ(Ver.9) の機能を
活用して 『 ガイド星図22時 』 の作成をはじめました。
その夜に撮影したい天体について、”泥縄”式に作成するという
やり方で、今日現在 メジャーな星雲・銀河を中心に
83対象 のガイド星図ができました。
できたガイド星図は、季節ごとにクリアファイル4冊に分けて入れ、
撮影の都度、2枚一組を背中合わせにソフトビニールケースに
移して、屋外で使用しています。
(2).「ガイド星図22時」とは、どのようなものか?
「ガイド星図22時」は、皆さんあまりなじみの無い(?)
ORACLE OpenOffice.org3 (officeの無料版のようなもの)で
作成されています。
今回はだれでも見れるよう、画面コピーを使ってイメージ版を
作成しました。
百聞は一見にしかずという事で、まずはサンプルをご覧になってください。
●M1 かに星雲(おうし座) ●魔女の横顔星雲(エリダヌス座)
(クリックで各ページ毎に拡大して見る事ができます。)
以下は、各ページごとの簡単な説明です。
[ 表ページ 上段 ]
(1)MNo. NGCNo. 天体名称 (星座名) 光度 視直径(見かけの大きさ)
*光度、視直径は資料により差があります。
(2)対象天体の位置データ 赤経(Ra) 赤緯(Dec)
(3)22時に南中する日の星空 (StellaNavigator)
*私の撮影場所から条件の良い”西”側の空を基本としています。
(4)南中高度・・・・・・対象天体が最も高く上る真南での高度です。
(5)撮影可能時間(高度)・・・・・南中高度から判断して、どの程度高度が下がった
頃まで露光を行うかという目安です。
(6)南中時間・・・・撮影に適した22時(私の場合)に南中する日時(太枠)と、
前後して撮影が可能な季節での南中時刻です。(*新潟県上越市において)
[ 表ページ 下段 ]
(7)対象天体の周辺星図 滝星図(8.5等)よりトリミングして掲載。
目的の天体の周囲に簡易な写野枠を表示
(8)星図の元となった、滝星図(8.5等)の当該ページ
(9)基準星(複数の場合もあり)の位置を☆で表す。
星図外の場合はおおよその方向を点線の☆で示す。
(10)基準星の学名(名称)と明るさ 位置データ Ra,Dec
(11)各光学系ごとのカメラ写野の中心位置データ Ra,Dec
*対処天体の位置座標と同じくなる場合が多い
[ 裏ページ 上段 ]
(10)基準星の学名(名称)と明るさ 位置データ Ra,Dec
*裏面にも重複掲載したもの
(12)光学系と、カメラ写野の中心位置データ Ra,Dec
(13)カメラ写野周辺のステライメージ画像(上が北)
*TST露光(60Secほど)で表示される等級に合わせ、ステライメージで設定
(だいたい、9~12等級まで表示)
*写野をはずれた場合でも、表示されている星(星の配列)を
手がかりに現在位置を推測できる!
(14)使用光学系の、カメラ写野枠
*構図決めを容易にするため、
自分で撮影した画像やDSS画像などをマッピングする事もある。
[ 裏ページ 下段 ]
裏ぺージ 下段のスペースは、以下の場合に利用。
(A)焦点距離の異なる光学系での撮影
(B)同じ光学系・焦点距離で、より広域のステライメージ画像が必要
(C)星による位置同定を容易にするため、マッピング画像なしの画像が必要
(10)(12)上段とおなじ
(14)使用光学系の、カメラ写野枠
(3).ガイド星図作成済みの天体の一覧
作成済みリストの代用として、「OpenOffice」のタブ画像を表示します。
(ちょっと見にくくてすみません。)
(4).「ガイド星図22時」のブログ上での活用について
あくまで自分の星雲・銀河撮影用に作成したものですが、
ブログ開設できた事でもありますので、記事のコーナーなどでの
活用を考えています。
たとえば 「ガイド星図22時 今月のお題」(仮題)なんてコーナーを
作って、ガイド星図を掲載する。
お題の天体が撮影できたら、リンクを張って紹介する。
また、自分のブログを持っていない人なら、画像を送ってもらって
「みんなの宇宙(そら)」コーナー(仮題)に掲載する。
なんて事を考えています。
むろん、皆さんの中で 「ガイド星図22時」が役立ちそうだという
人がおられましたら配布も、考えますので、コメント(公開)、
またはメッセージ(非公開)でご感想・ご要望をおよせください。
(1).「ガイド星図22時」を作成した理由
3回にわたる「手作りグッズの紹介」の中でもお話していますが、
私の持っているEM-200USD赤道儀には自動導入機能が
ありません。
そのため、赤道儀の目盛り環を使って、撮影対象(主に星雲や銀河)
の導入を行っているのですが、読み取り誤差がどうしても発生して
しまいます。
焦点距離が300mm程度までは、中心からはずれるものの
対象天体の補足はなんとかできますが、それより長くなるとカメラ
写野の現在位置すら把握できない状況が生じてしまいます。
天体写真を再開して5年がたち、なんとか自動ガイドも機能するように
なってくると、主力鏡筒のVixenR200SS(f=800mm)直接焦点での
撮影にとどまらず、エクステンダーを装着してさらに長いf=1500mm
での撮影もしたいという欲求も出てきました。
そこまでの長焦点になると、
従来使っていた「滝星図(8.5等)」をベースとした星図に、
基準星・対象天体の位置データを追記しただけのガイド星図では
まったく使い物にならなくなってしまいました。
仮に撮影対象がカメラ写野から外れても、カメラ写野の現在位置が
把握できるようなガイド星図がつくれないか?
そこで今年4月から、持っていたステラナビゲータ(Ver.9) の機能を
活用して 『 ガイド星図22時 』 の作成をはじめました。
その夜に撮影したい天体について、”泥縄”式に作成するという
やり方で、今日現在 メジャーな星雲・銀河を中心に
83対象 のガイド星図ができました。
できたガイド星図は、季節ごとにクリアファイル4冊に分けて入れ、
撮影の都度、2枚一組を背中合わせにソフトビニールケースに
移して、屋外で使用しています。
(2).「ガイド星図22時」とは、どのようなものか?
「ガイド星図22時」は、皆さんあまりなじみの無い(?)
ORACLE OpenOffice.org3 (officeの無料版のようなもの)で
作成されています。
今回はだれでも見れるよう、画面コピーを使ってイメージ版を
作成しました。
百聞は一見にしかずという事で、まずはサンプルをご覧になってください。
●M1 かに星雲(おうし座) ●魔女の横顔星雲(エリダヌス座)
(クリックで各ページ毎に拡大して見る事ができます。)
以下は、各ページごとの簡単な説明です。
[ 表ページ 上段 ]
(1)MNo. NGCNo. 天体名称 (星座名) 光度 視直径(見かけの大きさ)
*光度、視直径は資料により差があります。
(2)対象天体の位置データ 赤経(Ra) 赤緯(Dec)
(3)22時に南中する日の星空 (StellaNavigator)
*私の撮影場所から条件の良い”西”側の空を基本としています。
(4)南中高度・・・・・・対象天体が最も高く上る真南での高度です。
(5)撮影可能時間(高度)・・・・・南中高度から判断して、どの程度高度が下がった
頃まで露光を行うかという目安です。
(6)南中時間・・・・撮影に適した22時(私の場合)に南中する日時(太枠)と、
前後して撮影が可能な季節での南中時刻です。(*新潟県上越市において)
[ 表ページ 下段 ]
(7)対象天体の周辺星図 滝星図(8.5等)よりトリミングして掲載。
目的の天体の周囲に簡易な写野枠を表示
(8)星図の元となった、滝星図(8.5等)の当該ページ
(9)基準星(複数の場合もあり)の位置を☆で表す。
星図外の場合はおおよその方向を点線の☆で示す。
(10)基準星の学名(名称)と明るさ 位置データ Ra,Dec
(11)各光学系ごとのカメラ写野の中心位置データ Ra,Dec
*対処天体の位置座標と同じくなる場合が多い
[ 裏ページ 上段 ]
(10)基準星の学名(名称)と明るさ 位置データ Ra,Dec
*裏面にも重複掲載したもの
(12)光学系と、カメラ写野の中心位置データ Ra,Dec
(13)カメラ写野周辺のステライメージ画像(上が北)
*TST露光(60Secほど)で表示される等級に合わせ、ステライメージで設定
(だいたい、9~12等級まで表示)
*写野をはずれた場合でも、表示されている星(星の配列)を
手がかりに現在位置を推測できる!
(14)使用光学系の、カメラ写野枠
*構図決めを容易にするため、
自分で撮影した画像やDSS画像などをマッピングする事もある。
[ 裏ページ 下段 ]
裏ぺージ 下段のスペースは、以下の場合に利用。
(A)焦点距離の異なる光学系での撮影
(B)同じ光学系・焦点距離で、より広域のステライメージ画像が必要
(C)星による位置同定を容易にするため、マッピング画像なしの画像が必要
(10)(12)上段とおなじ
(14)使用光学系の、カメラ写野枠
(3).ガイド星図作成済みの天体の一覧
作成済みリストの代用として、「OpenOffice」のタブ画像を表示します。
(ちょっと見にくくてすみません。)
(4).「ガイド星図22時」のブログ上での活用について
あくまで自分の星雲・銀河撮影用に作成したものですが、
ブログ開設できた事でもありますので、記事のコーナーなどでの
活用を考えています。
たとえば 「ガイド星図22時 今月のお題」(仮題)なんてコーナーを
作って、ガイド星図を掲載する。
お題の天体が撮影できたら、リンクを張って紹介する。
また、自分のブログを持っていない人なら、画像を送ってもらって
「みんなの宇宙(そら)」コーナー(仮題)に掲載する。
なんて事を考えています。
むろん、皆さんの中で 「ガイド星図22時」が役立ちそうだという
人がおられましたら配布も、考えますので、コメント(公開)、
またはメッセージ(非公開)でご感想・ご要望をおよせください。