「レ・ミゼラブル」
ミュージカルでも有名になった
ヴィクトル・ユーゴーの小説。
最近、宗教の話で世間では議論に
なってますよね。
ところで、宗教って何だろうなと、
考えたりしていました。
理想とする宗教、
本来の宗教の本質って言えば、
それはやはり人を救うものですよね。
それをものすごく分かりやすく
小説に書かれてあるのが、
この「レ・ミゼラブル」
だと思い至りました。
親切に食事を提供し、一晩泊めてくれたミリエル司教の家の銀の食器を盗んで逃げて、挙動不審のため憲兵に捕まり司教の家に連れ戻されたバルジャン。
ミリエル司教は、憲兵が口を開く前に、
バルジャンに向かって
「銀の食器だけでなく銀の燭台も差し上げたのに、持っていかれませんでしたね。」
と話しかけました。
疑いが晴れて憲兵が去ったあとに、
ミリエル司教はバルジャンに
言いました。
「忘れないでください。あなたはこの銀の食器をつかってりっぱな人間になると、私に約束をしたのですよ。」
「わたしはあなたの魂を買わせて
もらいました。
あなたの魂をよこしまな考えやほろびの心から引き離して、神にささげます」
この物語はミュージカルにもなって
有名で、この場面もご存知な方も多く
いらっしゃっると思います。
あらためて、本来の宗教のあり方、
このミリエル司教が教えてくれている
ように感じられると思いませんか?