日本聴導犬・介助犬訓練士学院の学生ノート

(福)日本聴導犬協会付属・訓練士学校の学生によるブログです。

89.ジャパンペットフェアIN大阪

2013-04-03 20:53:40 | 介助犬訓練

日本聴導犬・介助犬訓練士学院第5期生の永野が

『ジャパンペットフェアIN大阪』に行かせていただきました。

 

みなさま、初めまして。日本聴導犬・介助犬訓練士学院第5期生の永野と申します。

静岡県出身で、普通科の高校を卒業したばかりの18歳です。

18年間ずっと犬と共に暮らしてきましたが、訓練や福祉に関わった経験はほとんどなく

毎日が初めての経験でとても充実しております。

 

 

 

 

さて、これは大阪で開かれたジャパンペットフェアでの様子です。ジャパンペットフェアは、4年に1度ひらかれる大規模なペットフェアだそうです。私たちは3月30,31日の2日間参加させていただきました。

そして、この日連れて行ったのは、らんちゃんとそんくんです。

 

 

 

会場にはたくさんの人と動物がいましたが、2匹共とてもおとなしく、終始お利口にしていました。

私は、入学後まだ2カ月なので、自分のわかる範囲で日本聴導犬協会について説明させていただいたり、みなさまへのご挨拶や資料配りをさせていただきました。

 その結果、たくさんの方が募金に協力してくださいました。日本聴導犬協会に興味を持ってくれる方や協会を理解してくれる方が増え、とても嬉しく思いました。

私はまだまだ力不足で知らないことも多くありますが、これからの学院生活で多くのことを学び、努力していきたいと思います。今後ともよろしくお願いいたします。 

日本聴導犬・介助犬訓練士学院第5期生 永野

 


赤坂動物病院研修

2013-02-24 18:30:14 | 介助犬訓練

 皆様こんにちは。今回は日本聴導犬・介助犬訓練士学院第4期生卒業の奥嶋がブログを担当させていただきます。もうすぐ3月ということもあり、太陽が出ている晴れた日は暖かさを感じられるようになりました。

 私は2月14日から16日まで日本聴導犬協会の候補犬だけでなく、協会出身の聴導犬も検査や治療をしていただいている、東京の赤坂動物病院の研修に参加させていただきました。赤坂動物病院は日本でも最先端の動物医療をされており、多くの著名人のペットも診察している動物病院です。更に、院長の柴内裕子先生は協会の監事をされている信頼の厚い動物病院です。

 高校を卒業してすぐに学院に入学した私にとって動物医療は全くのド素人。こんな素人が高度な動物医療の現場に行ってもよいのかと不安を抱えながら参加しました。しかし、赤坂動物病院のスタッフの皆様はお忙しい中でありますのに、大変暖かく歓迎してくださり、私の質問にも丁寧に答えてくださいました。

  私が今回の研修で最も印象に残っていることは、どのわんちゃんにもねこちゃんにも変わらずにたくさんの愛情を注いておられた姿です。忙しい医療現場ですが、動物に対して笑顔で優しく接しておられた姿を見ることができ、私自身忙しさのあまりに愛情を忘れてしまうことがあったことを思い出し反省致しました。改めていつも愛情を持ち接することを忘れないようにしようと思いました。

 また、患者の飼い主様と話し合い、飼い主様が一番望んでおられる医療を提供するという信念です。人間の医療でも一方的に治療方法を提案し進められることがあると思います。しかし赤坂動物病院では飼い主様とペットがお互い幸せになれるように話し合い最良の医療を提供してくださいます。協会でも「耳の不自由な方のハッピーのお手伝い」として聴導犬を育成しております。聴導犬を育成する一番の目的を心に刻んでおかなければならないと感じました。

 

 さらに、協会のデモンストレーション犬であるあきちゃんの歯石除去の手術に立ち合わせていただきました。麻酔をかける場面から歯石除去まで全て見学させていただきました。普段では絶対に見ることができないリアルな現場を見学することができ、改めて日常のケアがいかに大切かを知ることができました。

  他にも本当にたくさんの貴重な経験をさせていただきました。候補犬たちに必要な日常のケアの方法や病気、応急手当の方法など身につけなければならないことを学ぶことができました。

 

 赤坂動物病院の院長柴内裕子先生を始めとするスタッフの皆様、今回は大変お世話になりました。この場をお借り致しましてお礼を申し上げます。誠にありがとうございました。

 

日本聴導犬・介助犬訓練士学院第4期生卒業

日本聴導犬協会スタッフ

奥嶋 千夏

◎あきちゃん入院中

◎あきちゃん麻酔でぐっすり眠っています

◎麻酔から覚めておはようあきちゃん

 

 

 

 

 

 

 


スタッフとなった私・奥嶋と、でんちゃん初めての介助犬デモンストレーション

2013-02-13 22:36:15 | 介助犬訓練

 みなさま、まだまだ寒さが厳しい2月です。いかがお過ごしでしょうか?

 協会のある長野県宮田村ではたまに、雪が降ったり、お日さまが出たり、天気も大忙しです。

 今回は、2月2日に卒業した「日本聴導犬協会付属 日本聴導犬・介助犬訓練士学院」第4期生の奥嶋がブログを書かせていただきます。

  協会では毎年2月に学院生の卒業式と入学式を同じ日に行います。先日の卒業式・入学式では私の家族が九州の大分県から長野県まで車で来て参加してくれました。森本学院長や有馬副学院長、訓練主任矢澤さん、ボランティアの方々、聴導犬ユーザーのお二方からお言葉をいただき、こんなに『人』に恵まれた環境で、学習ができましたことを大変嬉しく思いました。

 大変恐縮ですが、わたくし奥嶋は卒業後に日本聴導犬協会でスタッフとして働かせていただいております。卒業式では感動も嬉しさもありましたが、これから更に精進しなければならないと気が引き締まる思いもありました。

  そんな新人スタッフとして2月10日の日曜日には卒業後初のオープンデーがございました。

 そこで私は、介助犬候補犬ゴールデン・ドゥードゥルのでんちゃんの初のデモンストレーションを、スタッフとなって初のオープンディでさせていただきました。

 ペア共に「初」のデモンストレーションを、いらしていただいたみなさまの前でご披露させていただきました。毎朝のエクササイズや訓練で養ったでんちゃんの介助動作をみなさまにご披露できると『るんるん』して臨みました。

  しかし、いざ、みなさまの前に出たとたん、みなさまの前にはすでに協会の白猫たけちゃんがいました。でん君とは幼馴染で、かつケンカ仲間の協会の白猫たけちゃん。この3年間、協会犬のデモンストレーションを静かに応援してきたらしいのです。デモンストレーション中に、暴れて邪魔をするなんてことはなかったたけちゃんですが、 

 今回は、これまで勝てなかった大物でんちゃんの初デモンストレーションを知っていたようで、デモンストレーションが始まるや否や、1匹で暴れまわり始めました。

 初めは、デモンストレーションだからと我慢に我慢をしていたでんちゃんも、まだ1才半。雄たけびとグルグルと暴れまわるたけちゃんに気が散ってしまったのか、一瞬「何だよ!」とムカっとしていましたが、スプーンや携帯電話などをきちんと拾って車いすに座っている私の手まで持って来てくれました。10円玉も上手に拾い上げることができました。

 少し苦手だったのが靴下を脱がせる介助動作です。靴下はかかとから脱がせなくてはなりませんが、でんちゃんはつま先をつかんで脱がそうとします。まだまだ私も訓練が足りず、有馬会長のアドバイスをうけながら、でんちゃんにかかとから靴下を脱がせることができました。

 たけちゃんのまさかの妨害を受けまして、キレイとはあまり言えませんが、でんちゃんらしい一所懸命なデモンストレーションをご披露できたと思います。私も至らない点がございましたが、ご来場していただいた方々から温かい拍手をいただけることができました。

 みなさまの温かい拍手は、私そしてでんちゃんの自信へとつながりました。ありがとうございました。

  今後、でんちゃんも私・奥嶋も訓練を積んで、またみなさまの前できちんとした介助犬デモンストレーションができればいいなと思っております。

 日本聴導犬・介助犬訓練士学院第4期卒業生&

(福)日本聴導犬協会スタッフ

奥嶋 千夏

◎箱にすっぽり収まるでんちゃん

 

◎のびのびと寝ているでんちゃん


台湾研修

2012-12-04 23:31:09 | 介助犬訓練

 

 学院のある長野県は一段と冬の寒さになってきました。今回は奥嶋がブログ担当です。

 はやいもので、私たち日本聴導犬・介助犬訓練士学院第4期生も入学してから10ヵ月が過ぎました。

今は卒業試験に向けて着々と準備を進めています。(この件につきましては、後日ブログを更新致しますので、ご覧くださいませ。)

 そんな中、先日、有馬さんとMAYUMIさんは台湾の聴導犬育成のメンター(相談役)として

私は研修として台湾の南部にある国立屏東技科大学へ同行させていだたきました。

以前、聴導犬ユーザーの岸本さんと聴導犬しん君が行った大学です。

大学で聴導犬を育成しているミーンさんをはじめとするスタッフの方々が台湾を案内してくださいました。

ミーンさんと他のスタッフさんのおかげでたくさんのことを学ばせていただき、さらに台湾の観光から料理まで満喫させていただきました。

 

 台湾は現在、聴導犬は1頭しかいません。

日本のように聴導犬と一緒にスーパーに買い物に行ったり、バスや電車に乗ったりすることもまだできません。

その背景には台湾の野犬の多さや聴導犬育成の業務体制などさまざまな問題がありました。

聴導犬が社会で活躍できるにはただ単に訓練が終了しているだけでなく

周りの環境がきちんと聴導犬が働けるように整えておかなければなりません。

 

 問題のひとつに野犬の多さがあります。

そこで日本でいう保健所のような犬の収容所へ連れて行ってくださいました。

そこはあまりにもショッキングな場所でした。約1000頭もの犬が豚小屋のような場所に相性など関係なくただ入れられているだけでした。

ひとつのゲージに5頭もの犬が一緒に入れられていました。犬舎の見学を始めると1000頭の犬が一斉に私たちに吠えて訴えかけてきました。

ニオイ、犬の数、吠える声、日本ではありえない光景を見ることができました。

そこの収容所に犬をもらいにくる人はほとんどいないと聞きました。そこの犬たちは、死ぬまでずっと閉じ込められたままでしょう。

そんな劣悪な環境の野犬から聴導犬の適性を見抜き、候補犬にすること。

聴導犬と一緒に外に出ると野犬に襲われる危険性があること。聴導犬が活躍するには難しい環境だと感じました。

 

 さらに私は有馬さんとMAYUMIさんのプレゼンテーションもご一緒させていただきました。

英語で会話をされるのですが、私は英語がほとんどできないので、

聞き取れる英単語からどんなお話しをされているのかと想像して聞いていたり、みなさんの顔の表情を見ていたりしました。

プレゼンテーションの中では協会で行っている朝のエクササイズの映像をお見せしました。

屏東技科大学の方々はとても驚かれていました。協会で普段行っているエクササイズは新しく、

珍しい訓練方法のようで、協会に犬舎がないことも驚かれていました。

私たちは協会の訓練方法、協会の環境しか知りません。

今回、屏東技科大学の方々がとても驚かれている様子や大学の犬舎、その犬舎にいる候補犬たちをみて、

協会の育成方法や環境がどれほど素晴らしく誇らしいものかをひしひしと感じることができました。

 

 他にも野生動物保護センターの見学など、本当にさまざまな経験をさせていただきました。

今回の台湾研修で感じることができた、命の尊さ、協会の素晴らしさを今後の学院生活で生かしてゆきたいです。

きちんと自信を持って協会の育成方針を伝えられるように更に勉強をしてまいります。

 今回のような貴重な体験をさせていただき、有馬さん、MAYUMIさん、協会の皆様、国立屏東技科大学の皆様、

誠にありがとうございました。心から深く感謝申し上げます。

 

 

 


78、「サラメシ」に出演させていただきました!

2012-07-28 09:31:13 | 介助犬訓練

 

 

みなさんこんにちは!

お久しぶりです。日本聴導犬・介助犬訓練士学院第四期生の小島です。

もう入学して5か月と半月になりました。

音、介助動作の訓練や講義、デモンストレーションなどで、日々新しい発見や課題が見つかり

充実した毎日を送らせていただいています!

 

 

その他にも生活するうえでのマナーや、毎日一品持ち寄りの昼食、少しでもフットワークを軽くする事など

マイペースな私も、まだまだ未熟ですが日々成長していけているように感じます!

 

毎日暑い日が続きますので私たちも犬たちもへこたれてしまいそうになっておりますが

協会ですくすく順調に大きくなっている、ボランティアのY様が植えてくださった『無農薬』のナスやトマト、ズッキーニのように元気に夏を乗り越えていきたいと思います!

 

さて、今回はサラメシの話題です。

7月16日、「サラメシ」に日本聴導犬協会が出演させていただきました。

 

「サラメシ」は明日のために働く誰かの人生のひとこまをお昼ご飯を通じて描く番組です。

サラメシの番組に出していただけるという事で取材のために、協会の施設や

候補犬達、一品持ち寄りのスタッフ、ボランティアさん、学生たちのお昼ご飯を

撮影していただきました。

 

 

朝早くから遅くまで、一品をとるために何人もいらして取材とはこういうものなのだと思いました。

朝早く来てくださり何回も取り直したり、色々なことを質問されたりと構成を考えるのも大変なのだと実感しました。

 

お昼ご飯はどうしても栄養が偏ってしまう学生のためにスタッフ、ボランティアの皆さんが一品持ち寄ってみんなで囲んで食べるという事になっております。

 

学生の栄養を考える事以外にも、みんなでお昼を囲んで食べるという事でみんなの顔が見え、体調の変化などにも気付く事が出来たり、みんなのおいしい顔が見える事でますますご飯がおいしくなり、またご飯を食べてからも頑張ろう!という気になり良い事ばかりのお昼タイムなのです!

皆で食べるご飯はとてもおいしく、ついついお代わりをしてしまいます。

ご飯を作ることが苦手だった私も徐々にではありますが短時間で作れるようになってきました。

 

 

犬たちもご飯中は、災害時のために備えクレートトレーニングをします。クレートトレーニングをする犬以外はみんなご飯を食べている場所に集まり、私たちが食べている周りでおとなしくしておりました。

 

 

「サラメシ」の番組にかかわっていただいたみなさん、「サラメシ」を見ていただいたみなさん、

本当に本当にご協力ありがとうございました。

 

 

ご高覧ありがとうございました。

 

日本聴導犬・介助犬訓練士学院生 小島