天候:無風
同行:常吉さん
今週は谷川アルパインの予定だったが、天候等の都合により見送り。
代替案として、常吉さんと最近人気のある子持山獅子岩のマルチピッチに行ってきた。
「子持山獅子岩」、空耳だと「子持ちシシャモ」に聞こえるのは私だけ?
当日朝の時点で横浜では風雨共強く嵐のような天気。
大丈夫かいなと思いながらも現地へ向かうが、そこは晴れ男を自認する「常吉」天照大神。
快晴どころか、季節はずれの夏日にしてくれた。
しかし、今回は最初のアプローチから波乱含み。
まずカーナビの目的地に最寄の「子持神社」とインプットするが、着いてみると畑に囲まれた農家の一画???
明らかにヘンで、地元の人に聞きながらそこからかなり離れた本来の「子持山登山口」に到着することができたが、どうやらカーナビが検索したのは「若子持神社」という、まったくの別物。
常吉さんも同じように引っかかったらしい。
気を取り直して、獅子岩を目指すも二人とも駐車スペースからすぐの登山口をなぜか見過ごし、本来なら取付きまで40分のところを延々2時間近く大汗かいて縦走する始末。
常吉兄曰く「担いで歩いてこそアルパイン・クライマー」と慰めにもならないことをおっしゃるが、わかりやすい獅子岩のアプローチで迷うなんておそらく我々ぐらいだろう。
なぜかクライミング前に尾根を「徘徊」してしまう哀しき50代二人組
この標識が目印。左の「この先危険」へ。
で、すったもんだした挙句、どうにか岩場の基部についてクライミング開始。
獅子岩マルチは計7ピッチ。
どのピッチも5.8~5.9のお気楽グレード、基本的に伊豆の城山南壁や丹沢・広沢寺のようなスラブ・フェースだ。
既に先行が3組取り付き、その後、我々の後ろに1組、計5パーティーと盛況。
常吉さんの希望で今回は奇数ピッチを常吉氏、偶数ピッチを私が受け持ち、また1、2ピッチと5、6ピッチは短いので繋げて登ってしまうパーティーも多いが、今回は律儀に短く切ることにした。
以下、グレードは他のネットの記録を参照、長さは主観的スケールによる。
1P目 5.8 15m 常吉さんリード
傾斜は緩めだが、全体的に外傾したホールドに若干戸惑う。アプローチの縦走で足が多少疲れたか、常吉さんも私もやや腕に力が入り過ぎてる感じ。
2P目を先行するパーティー
支点はハンガーボルトとワイヤーで整備済
2P目 5.9 18m 私のリード
少し傾斜が立ってくる。中間部の左足ハイステップがミソ。
3P目 5.8+ 15m 常吉さんリード
右側の大きなフレークがミソ。フレークの下端に右足スメア、レイバック風にしてフレーク上のガバをとれれば、後は問題なし。
右側のフレークがポイント。
4P目 5.9+ 25m 私のリード
一応、このルートの核心部(らしい)。
二組目?のセカンドさんが苦戦しているようで遅々として進まず。
中間部、指の太い私にはうまく掛からないシン・クラックのようなホールドが続くが、アンダー・ホールド&スメアで解決。
しかし、4P目上のテラスに上がる手前でまたまた渋滞。テラス下のハンガーボルトにハングドック状態で長く待たされ(体感30分以上?)、腰は痛いわ足は痛いわ・・・。
フォローの常吉さんには敢えてアンダーが使えることを教えなかったが、まったく淀みなく登ってきた。ナイスです!
4P目をリードする私
5P目 5.8 15m 常吉さんリード
コケが付いた砂混じりのスラブ。右手に懸垂用の支点があり、それに惑わされるとラインが屈折してしまい、常吉さんとしては、ここのロープの引き上げが核心だったとか。
6P目 5.9 15m 私のリード
見た目、階段状だが、ラストのスラブがこれまでのピッチで一番立っている。
左から巻き気味に逃げることもできるが、それではちょっと美しくないので右側から甘カチを使ってスメアで上がる。
ここを抜けると獅子岩頂上直下の登山道に出る。
6P目をリードする私
7P目 5.7 10m 常吉さんリード
最後のオマケとしてほんのちょっと凹角。
常吉さんは最後、右から抜けたが、真っ直ぐマントルで超えるのも、そう難しくない。
獅子岩の頂上は360度の展望。
渋滞で予想以上に時間がかかってしまったが、絶好の秋空の下、快適なクライミングに満足。
「どや顔」ならぬ「どやポーズ」?
下りはそのまま同ルートを懸垂でも良かったが、結局、下山道を歩いて下る。
取付きに戻り荷物を回収。
そのまま下山道を行き、もう一つの岩「屏風岩」を視察する。
余裕があればアブミ練習の予定であったが、時間も押しているので今回はパス。
駐車スペースに戻り、お開きとする。
お疲れさまでした~。
これまでお手軽マルチといえば二子山中央稜だったが、あちらの核心はせいぜい1ピッチしかないので、こちらの方がパートナー共々楽しめるかも。
支点も整備され、浮石、落石も無く快適だ。
強いて難を言えば、どれも似たようなスラブ・フェースのピッチばかりで、やや変化に乏しいといったところか。
現地で別れた後、私は関越渋滞を見越して温泉&メシとする。
赤城牛コロッケ定食
「白井温泉・こもちの湯」源泉かけ流し露天付きで1時間ナント250円。
すぐ隣の「そば処・こもち庵」の各種定食750円と併せても千円ポッキリは、まさに「子持山バリューセット」?
まぁ、たしかに落ちる気はしませんでしたが、・・・ちょっと辛口?
顔は引きつっても股関節は引きつらないように!←ハイステップあります。
秋の1日を爽やかなクライミングで…、って言いたいんですが暑かったですねぇ。でもとっても楽しい1日でした。あんな馬鹿なアプローチミスも我々ならですね。
またあちこちよろしくお願いします。
姫、
多分何か所かは引きつるよ。スラブとカチ持ち練習しようね。
減量しつつ…
余談ですが、私は今日『入間万燈まつり』を『人間万燈まつり』と読み違えました(^^;)
拝見していると、私でも笑顔で登れそうな・・・?
あ、その前に、パートナーも笑顔になれるように増えた体重落とさにゃ。