KU Outdoor Life

アウトドアおやじの日常冒険生活

2016ボリビアの旅 #12-ワイナポトシHCへ

2016年08月01日 | 海外
Day12 2016.8.1
起床7:30-朝食8:00-BC(4,700m)8:30-HC(5.100m)10:50
 
 昨日は道に迷ってえらい目に遭ったが、怪我の功名というべきか、お陰で高度順化ができたようで割と良く眠れた。
 しかし、やはり夜半はどうしても呼吸が浅くなり、息苦しさで一度は目が覚めてしまう。
 それでも先日のラパスでのような死ぬような恐怖に襲われることはなく、体調はまずまず。便も良い。
 
 昨日のメンバー3人とまたテーブルを囲み朝食をとった後、HCへ向け出発。
 エージェントが違うのでしかたないが、私の荷物はポーターが持ってくれることになっているが、他のメンバーは自分持ち。何だか申し訳ない。
 それでも一番若いアレックスは元気一杯。こちらは軽荷なのに、付いていくのに精一杯だ。おそらく彼は好タイムで登頂できるだろう。
 一方、カワレツ夫妻も何だかんだで重荷を背負って、しっかり付いてくる。

 

 
 
 道すがら下山パーティーと擦れ違う。
 中南米系の若者が一人、ガイドと共に下りてきたので「You,top?」と聞いてみると、残念ながら5,700m辺りで断念したとのこと。
 さらにヨーロッパ系男女四人組が下りてきて、こちらは見事、成功したようだ。
 
 2時間ちょっとで標高5,100mのハイキャンプ(HC)に到着。
 HCは若干標高を変えて数棟あるが、我々が入るのは一番下の小屋である。
 中はBCより綺麗で、二段ベッドで収容人数も限られており、日本の山小屋より良いくらいだ。
 
 昨日もそうだったが、ここワイナポトシは独立峰のため風が強い。
 明日の鍵となるのは、風と高度と寒さだろう。あと約900mの標高差か。

 

 
 
 小屋に着いた途端、他の三人はまだ昼前だというのにシュラフの中に潜ってしまった。
 高度順化に出かけても良いが、もうこの先はアイゼンとアイス・アックスの世界だし、もう今日はゆっくり休んで体力温存した方がいいかな。
 
 ランチの後、2~3時間ほど四人でいろいろ話をする。
 アレックスは英語もスペイン語も達者だが、カワレツ夫妻の英語は日本人の私と同じぐらい。それでも話しているうちに全体の会話は成り立つもんだ。
 
 14:30頃、コンドリリ山群で会ったスペイン男性二人組、そしてドイツ人男性一人が、さらに遅れてヒゲの外国人二人組がHCに到着。
 何とも国際的な顔ぶれだが、こうなってくると会話も完全にスペイン語主体となってきて、ついていけない自分は昼寝をする。
 ちなみにスペイン組はあの後、コンドリリ主峰を登ったそうだ。やるなぁ。
 「Congratulations!」と言うと「難しさはP・アルパマヨと同じくらい。ただ少し標高が高いので、その分体力が要った。」とのこと。
 うーん、自分も登りたかったが、たぶんギリでどうなっていたかわからないな。
 
 
 
 夕食は18時。
 出発は、明日というか今夜半なので、夕食後はさすがに皆、談笑することなく、装備のチェックをしてさっさと自分のベッドに潜り込む。
 何となく大事な試合前夜のような緊迫感が小屋全体に漂っていた。


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