日程:2013年7月14日(日) 日帰り
天候:
同行:juqcho氏
行程:箱根橋(出合)9:30-F5・10:50-F8・11:45-登山道13:45-ぶなの湯15:15
参考:「丹沢の谷110ルート」山と渓谷社・刊
この三連休は不安定な天気予報に翻弄され、穂高→北岳バットレス→丹沢と二転三転。
毎年のことながら海の日の三連休は梅雨明けしていなかったり台風が近づいたりで、いまいち計画倒れになってしまうのは困ったものだ。
結局、juqcho氏の提案で西丹沢の箱根屋沢へ。
小田急線・新松田駅で落ち合い、そこからバス。
中川温泉を過ぎると自由乗降区間となり、沢の出合の「箱根橋」で降ろしてもらう。
夏の連休とあって周辺の河原はオートキャンプやバーベキューのレジャー客で賑わっている。
今回の箱根屋沢、バスを降りたらすぐ目の前なので私はクロックスのサンダルで来た。
沢支度を整え、橋の袂から入渓。
土砂が堆積し、このところの猛暑のせいか水は少なめ。堰堤を右側にある鉄パイプの梯子を使って越えていく。
やがて現れるF1(20m)
ジャンケンで勝った方がリードと決め、まずは私から。後の滝は交互に。
高さはあるが見た目アルパインのⅢ+程度で楽勝と思ったが、今シーズン初めてのフェルトソール、いつものフリーと違う脆い岩に少々ビビリながら登る。
一箇所、ちょっとホールドの向きにクセがあり、ロープを出して良かった。
F2(5m)
下部は石積み滝。上は少し立っているが水流右を直登。ロープ使用せず。
F3(8m)
右側階段状で簡単に登れる。ここもロープ使用せず。
juqcho氏@F3
F4(幅広12m)
juqcho氏リード。
ルートは水流から離れて右下からクラックを左斜上する(Ⅳ-ぐらいか?)。水流際は難しそう。
F5(8m)
上部は立っているが、水流左側の壁をしっかりしたガバを頼りにボルダーぽく越えるのが面白い。(ジムの6級程度)
juqcho氏は右側の落ち葉の詰まったザレ・ルンゼから。ザレの部分がちょっと悪そうで、FIXロープが垂れ下がっている。ロープ使用せず。
juqcho氏@F5
F6(8m)
ほとんど印象に残らないまま通過。
F7(10m)
私がリード。見た目ここもロープいらないかと思ったが、念のためとjuqcho氏に言われロープを出す。
右側から取り付き、途中で乾いた左側にトラバース。左上に柔道着のオレンジ色の帯のような残置スリングがあり、そちらに向かって上がる。
続いて落口のある右へ移る一歩が滑りやすそうなスラブで、ホールドもあと少しで届かないというプチ痺れモノ。
オレンジ帯を掴んでしまえば簡単だが、少々意地になってフリーにこだわり、散々逡巡したあげく最後は足のフリクションを信じて突破。ここの一歩だけⅤ-テイスト?
私@F7リード中
F8(15m)
人工得意のjuqcho氏がリード。
トポではF7~F8間は少し間隔が空いているようになっているが、実際はすぐ現れる威圧的に立った大滝。。
一目見ただけで、水流フリーの直登はまず無理。ルートは滝から少し離れた右壁で、土の詰まったシン・クラックにハーケンが連打されている。
巻き込み不要のアブミ架け替えで順調に上がっていくが、最後落ち口に抜ける所がハーケンの向きが曲がっていてアブミを回収しにくい。
残置は古いがグラつきもなく、概ね信用できた。 (2013年7月現在)
juqcho氏@F8リード中
F9(10m)
私がリード。
とても目の細かい滝で、フェルトソールでフリーで登るのは5.11はありそう。
無理せずA0、さらに一手が遠いので一回アブミを使わせてもらう。
私@F9
後は一つだけほんの1mぐらいフリクション頼りに乗り込む小滝があって、そこが二人とも少々冷や汗をかいたが、何とかクリア。
ガマスラブのような小滝
できるだけ本流を詰めていき、最後は杉の急な植林帯を上がっていき作業道へ出た。
時間はあるが、屏風岩山まで登るのは「ま、いいか。」ということになり、小休止後、箱根屋沢左岸の急な尾根を下る。
ところどころヤブに覆われているが、ほぼ鹿柵沿い、豊富な赤テープに導かれ1時間もかからず車道に出た。
今回の箱根屋沢、部分的に土砂や倒木に埋もれていたり滝自体も黒っぽい岩が多いので美しさはイチイチだが、次々と現れる滝はそれぞれ適度な難度でなかなか楽しませてくれた。
帰りは「ぶなの湯」、さらに新松田駅前の居酒屋へ。
本日の無事とこの夏控えているお互いの遠征の成功を願い、軽く一杯飲んで〆。
写真集「西丹沢・箱根屋沢」