同行 ju9cho氏
天候 曇り時々晴れ
使用 アナサジ・ベルクロ
三ツ峠は実に20年振り。
裏登山道から1時間の登りで取付へ。
このアプローチがあるから三ツ峠はフリークライミング・エリアとして認知されず、依然としてアルパインのためのゲレンデという位置づけなのだろう。落石もあり、メット必携ということもあるし・・。
屏風岩に着くとあれだけ広い岩場なのに貸切状態。後からポツポツ現れ、都合4パーティーほどにはなるが・・。
【左フェース】
●鶴ルート Ⅳ+ ★★ 3ピッチ(+2ピッチ)
1P目 私がリード Ⅳ+
垂直に立った威圧的なフレークをステミング、キョンを交えながら行く。
ホールドはガバだが、正対だと絶対パンプするパワフル系。
上部のフレークは大胆に岩の外側に出て越えるのがダイナミック。
2P目 ju9cho氏リード Ⅳ+
ダイナミック系から一転、ホールド微妙なトラバース混じりのバランス系。
3P目 私がリード Ⅲ~Ⅳ
短いクラック・フェースを上がった後、階段状の岩場を上がって懸垂支点へ。
バンドの上は小石が無数に浮いており注意。
本来はここで終了らしいが、よくわかっていない二人はそのまま上を目指してしまう。
4P目 ju9cho氏リード Ⅲ+
出だしは残置ハーケンに導かれ立ったランペ沿いに上がるが、その上で残置を見失う。仕方なく、弱点を突いてブッシュ交じりのバンドを左に向かう。
5P目 私がリード Ⅳ+
立ったクラック・フェースを上がるが、けっこう悪い。特に出口はボロボロでヌンチャクを残置に掛けたとたん、ボロッとハーケンの頭が欠けた時はかなりアセった。
その上もボロボロで、スイカ大の浮石が随所にあり、泣きそうになりながら山頂直下へ抜ける。
ハイカーで賑わう山頂で一休み後、浮石だらけの岩場を懸垂下降するわけにいかず、フラットソールをつっかけたまま山荘経由、取付まで戻る。
【中央フェース】
●中央カンテ Ⅳ+ ★★★ 3ピッチ
次は逆V字ハングの人工でもと考えていたが、外人くん混成パーティーが取り付いていたし、先ほどの「鶴ルート・ダイレクト」で精神的に疲れてしまったので、今度は癒し系の人気ルートとする。
1P目 ju9cho氏リード Ⅲ+
階段状を上がって第一バンドへ。上がった所には「鋼鉄製のビレイ・ポイント」があり、ビックリする。
2P目 私がリード Ⅲ~Ⅳ+
トポの1~2P目を私が一気にロープを伸ばす。
ルート名はカンテだが、実際はカンテの脇の凹角を行くようになっている。
簡単な左上ランペから立ったクラック。手はジャミング、足はステミングで高度感を味わいながら気持ち良く登る。
3P目 ju9cho氏リード Ⅳ
凹角からカンテの弱点を突いて終了点へ。
さすがトポに三つ★付いているだけあって、岩も堅く快適なルート。懸垂で取付へ。
●直登カンテ A1.5 ★ 3ピッチ
最後に一本。せっかくアブミを持ってきたので人工をやる。
1P目 ju9cho氏リード A1.5/Ⅳ
トポではA2となっていたので、人工が嫌いでないju9cho氏に最初を任せる。
垂壁から小ハングの乗越し。ボルトは古いリングがほとんどだが、間隔も近い。
A2までは無い感じ。
2P目 私がリード A1
カンテ上のボルトラダー。単調だが、長くてけっこう疲れる。
ここで練習すれば「ミズガキの大ヤスリ岩」や「丸山東壁の緑」のほとんどはイケルでしょう。
3P目 ju9cho氏リード Ⅲ
私が中途半端な所まで上がってしまったため、残りの凹角を詰めてテッペンまで。
立木を使って懸垂3ピッチ。すっかり暗くなってしまった。
ヘッデンを点け下山。けっこう充実した内容だった。
河口湖で「ほうとう」など食べてから、高速道激混みを避け、道志みち経由で帰京。それでも3時間ちょいの所要時間で正解