KU Outdoor Life

アウトドアおやじの日常冒険生活

2017韓国の山旅 #3-道峰山(トポンサン)

2017年09月18日 | 海外
9/17 天候:
行程:恵化-道峰山駅-神仙台(シンソンデ)-ソニンボン視察-道峰山登山用品通り-明洞(ミョンドン)-仁川国際空港(仮眠)-帰国(翌18日午前)
行動:単独

 今朝は少し早く朝5時起床。
 いよいよ最終日。あっという間の三日間なので、今日も目一杯楽しもう。
 しかし、さすがに脚に乳酸が溜まりまくって、何ともダルイ。
 
 チェックアウトは昨夜のうちに済ませておいた。
 本当は二日目、三日目は同室のヤツらの騒音を警戒してシングルルームを予約していたのだが(一泊2,500円)、宿側の手違いでシングルが確保できず。
 初日のドミトリーが思ったより快適だったのでそのままでいいと言ったら、スタッフのガンが気を使ってくれたのか二泊で1,000円ちょっと。
 結局、合計三泊で2,000円ほど。うーん、本当にこれでイイの?
 
 コンビニに寄ってから恵化駅まで歩く。
 地下鉄4号線で「倉洞(チャンドン)」、そこから1号線に乗換え「道峰山(トポンサン)」駅へ。
 今回、地図は韓国の山の特集を組んだ「岳人」2016年6月号のコピーを持参したが、これが大いに役立った。
 一応、ジョンや北漢山の案内書でも地図をもらっていたが、やはり似たような文字が並ぶハングル表記は、よくわからない。
 
 
「道峰山(トポンサン)」駅。駅前から仙人峰(ソニンボン)の岩壁が見える。
 
 地図を頼りに登山口に向かって歩き始める。
 土曜日なのに、意外と空いている。まだ朝早いせいか。
 後でわかったことだが、ソウル近郊の山では地元の人はそれほど早出しない。登山自体は半日行程、あとは途中の飲み食いでゆったり一日行程としているので、スタートはゆっくりだ。

 宿をチェックアウトしたので、全装備を担いでいるが、できれば不要なクライミングギアはどこかに預けておきたい。
 残念ながら道峰山の駅にはコインロッカーらしきものが無く、登山口へ至る通りもまだ店が開いてない。
 しばらくどこかに荷物を預けられないか探したが見つからず。諦めかけてこのまま全装備担いで登るかと思ったところ、登山用品店通りを過ぎた左手の管理事務所に親切そうなお姉さんを発見。
 片言英語で頼んでみるが、やはりこの御時勢。テロを心配して危険物が入ってないか慎重な対応である。
 パスポートのコピーを預け、何とか信用してもらい、無事重荷から解放。助かった。

 
登山口のモニュメント(左)と光輪寺(右)

 登山口から光輪寺というお寺につき、そこを左に折れて、しばらくは沢沿いに遊歩道のような道が続く。ちょっと奥秩父の西沢渓谷のような雰囲気か。
 登山道はけっこうあちこちに別れ、道標もほとんどハングルなのでちょっとわかりにくいが、その中のpeakという文字を頼りに登っていく。

 登るにつれ石段の道は急な傾斜となり、軽荷とはいえけっこうシンドイ。
 韓国の人たちはここを毎週のように登っているのか。これならシェイプアップもできるはずだ。

 途中、何か所か寺のような所を通過する。また、小さな岩場があり、クライミングの団体講習みたいなのをやっていた。
 やがて見晴らしの良いスラブ状の小ピークに到着。
 何という場所かわからないが、k-pop風の山ガールが一人でのんびりバーナーでブランチを楽しんでいたりして、なかなか絵になる。

  

 朝のうちは雲が広がっていて、もしかしたら今日は少し降られるんじゃないかと心配していたが、登るにつれ暑くなり、結局三日間でこの日が一番夏の陽気となる。

 ソニンボン(仙人峰、693m)の左側を越え、いよいよ最後のシンソンデ(神仙台)への登り。
 しっかりした手摺はあるが、けっこうシンドい登りだ。

 シンソンデ(神仙台)頂上。
 すぐ目の前にある紫雲峰(チャウンボン)740mの方が高いが、一般登山者が登れるのはここまで。
 東南側に連なる紫雲峰、萬丈峰(マンジャンボン)、仙人峰(ソニンボン)が狭義の道峰山。さらに少し離れて西側に五峰(オボン)と呼ばれる五つの岩峰が連なっている。
 遠く昨日まで登ったインスボンを始めとした北漢山、さらに仁川方面の海まで見渡せ、素晴らしい景色だ。
 しばらくここで大休止。韓国最終日のピークの景観を目に焼き付ける。

 手前に五峰(オボン)、遠くに仁寿峰(インスボン)

 

 

 

 本当は五峰までの岩稜縦走をしてみたかったが、昨日のリッジクライミングでもう細かい岩尾根のアップダウンは十分。
 すぐ近くの小ピークまで往復し、あとは無理せず下山することにした。

 帰りは、ソニンボンの取付きまで偵察。この日もクライマーの団体が数組いたが、アプローチが短い分インスボンの方が人気があるようだ。
 しかし朝のうち空いてると思った道峰山は昼近くなるにつれ人、人、人。休日の高尾山と同様の人出である。
 知らなかったといえ、朝早い内に登ったのは正解だった。おそらく先ほどのシンソンデなど狭くて10人も立てばいっぱいだから凄い渋滞となるだろう。

 

 登山口の管理事務所に寄り、ザックを回収。
 お礼に先ほどのお姉さんにコーヒーでも奢って渡そうかと思ったが、残念ながら留守だった。

 さて下山後は登山用品店巡りである。
 掘出し物がないものか端から徹底的に見て回る。
 しかし初日にチラ見した時は500円のウェアなど見て狂喜したが、落ち着いてみるとうーん、これはどうかなぁと考えてしまう。
 やはりパタゴニアやノースなどは安売りしててもそれなりの値段で、片や「The RedFace」なんていう韓国メーカーを日本に持ち帰っても、物は悪くないんだろうけど、なんか失笑買いそうな?

 結局、お馴染みのミレーで数人の山友へのお土産にソックスと自分用に中綿入りベストを。
 ミウラーが新品で15,000円だったが、まだリソールすれば使えるのを何足か持っているし、ここは自重。
 屋台でパンケーキとおでんという妙な組合せの遅い昼食を摂り、道峰山を後にした。

 

 

 その後、繁華街の明洞(ミョンドン)で家族と職場用にお土産を物色。
 地下鉄の駅から地上に出た途端、目の前に地上数十階のノースフェイスビルを見てビックリ。
 ここ明洞は銀座と渋谷をミックスしたような街だ。

 ロッテ百貨店に行くが、高級ブティックが連なる中を薄汚れたザックを背負った異邦人がキョロキョロしながら歩くのは違和感たっぷり。
 さすがにアウェイ感に堪え切れず、結局地下街の庶民的な土産屋で韓国海苔やお菓子を購入。
 ここでも妙齢のお姉さんがお負けしてくれて感謝。
 韓国最後の晩餐は、適当な食堂に入ったら店のオバちゃんに勝手にキムチチゲ(キムチ鍋)にされてしまった。まぁいいけどね。

 明朝のフライトが早いので、今夜はそのまま鉄道で仁川空港へ。
 以前のガイドブックには、空港は広く仮眠スペースが十分あると書いてあったが、ここ数年で様変わりしたのか目当ての施設を見つけられず。
 結局、待合ロビーのベンチでザコ寝した。まぁいいけどね。
 
 翌朝7時25分のフライトで成田着、昼には横浜の自宅に帰る。
 慌ただしかったけど、それだけに濃密な韓国の山旅だった。

動画はこちら

 3:49


最新の画像もっと見る

3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (ぴょん太郎)
2017-09-27 17:08:44
今年はどちらにいかれるのかと思っていたのですが、韓国だったのですね。
いつもの遠征の期間より少し短いようでしたが、その分内容の濃い登山のようで楽しく読ませて頂きました。
お仕事とてもお忙しいようですが、くれぐれもお体等々お気をつけてお過ごしくださいね。
返信する
Unknown (ケイ)
2017-09-29 23:15:13
監督殿
ご無沙汰しています。
韓国の山、私も岳人を読んでなかなか面白そうな山が沢山あるなと思っていました。

まだ子供が小さいので山に登る回数は減ってしまいましたが、いつか機会があったら是非一緒に登りましょう!
返信する
Unknown (現場監督)
2017-10-01 20:55:34
ぴょん太郎さん、こんにちは。
今年は春に職場が変わったので、さすがに長期の休みは取りづらく、近場にした次第です。
しかし、アジアもいいですね。
韓国は利尻や屋久島へ行くより手軽で安いです。(^^)v

ケイさん、ごぶさたしてます。
「岳人」は毎号買っているわけではないですが、「韓国の山」「離島の山旅」「日本の秘境」など時々そそる内容があります。
子供はすぐに大きくなります。そのうちご家族で韓国の山へ出かけてみては?
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。