天候:のち 微風
行動:前夜発日帰り 単独
行程:舟山十字路5:50-二俣6:50-第一岩峰9:00~25-阿弥陀岳11:25~50-舟山十字路15:50
12月に入り、いよいよ冬山シーズン到来。
冬靴とアイゼン鳴らしを兼ねて、勝手知ったる八ヶ岳へ。
今回のコースは西面の初級バリエーション、広河原沢中央稜。
グレード的には今さらという感じだが、まだトレースしたことがなかったし、今回は「ファイン・トラック」社のモニター・レポートが目的なので、まぁ手頃なところだろう。
条件さえ良ければロープは不要ということだが、単独なので念のためヘルメットと長めのスリング、ハーネスぐらいは持っていく。
前夜、車で登山口の舟山十字路入り。そのまま車内泊し、未明に出発。
一昨日はけっこう荒れた天気だったはずだが、気温が高かったようで、積雪は昨年同時期より少ない。
周辺にはアイス目当て?の車が10台近く停まっていたいたが、はたして凍っているのだろうか。
林道をそのまま進み、堰堤に付き当たった所からさらに涸沢を詰めていくと、やがて大きく分かれた二股。
この辺り、赤テープや赤ペンキの表示が随所にあり、ちょっと惑わされるが、大きく分かれた二股の正面やや右寄りに赤ペンキで「四区」と書かれた大木を見つけたら、それが正解。
そのまま右俣に沿って進み、少し行った先にまた「四区」の表示。そのまま左手の急な樹林帯へ登っていくのが、中央稜だ。
しばらくアイゼンを付けずに登っていくが、所々モナカ雪となっていて、体重を載せるたびにバコバコと踏み抜き、体力を消耗させられる。
積雪は深い所でヒザぐらいまで。
ふかふかパウダーにもがくのに較べたら大したことないが、それでも単独ラッセルはなかなか辛い。
前方に見えてきた第一岩峰
天気は落ち着いているので、慌てず騒がず「辛抱我慢」で登り続け、出発から三時間ほどでルートのハイライトとなる第一岩峰に到着。
ようやく辺りの視界も開けてきて、ここで小休止。
岩峰自体は思ったより大きいが、ここはセオリー通り、第一岩峰は右から、その上の第二岩峰は左から巻いていく。
直登でもラインを選べばアルパインのⅢ級程度だろうが、残置の支点も見当たらないし、まぁヘタな冒険はしない方が無難だろう。
第一岩峰は右裾を巻く
第一岩峰付近から望む阿弥陀南稜
第二岩峰の左端を回り込む所とそこから続くやや急な雪面と細いリッジが、かろうじてアルパインぽい雰囲気である。
第二岩峰は左から巻く
振り返れば、遠く北アルプスの山々
中央稜の核心部を抜けた所
権現岳の向こうに北岳
摩利支天へ続く最後の登り
阿弥陀岳の向こう、雲海に浮かぶ富士山
右に権現岳や阿弥陀南稜を眺めつつ、気持ちの良い尾根を詰めて行くと左手の御小屋尾根に合流。
あとは摩利支天のちょっとした鎖場を慎重に越えると、ドーム状の阿弥陀岳に到着。
阿弥陀岳山頂
この日は他に登山者も少なく、山頂は独り占め。
風も僅かに吹くだけで、ゆっくりと辺りの展望を楽しむ。
高度計は2,910mを表示
下りは南稜でもいいかなと思ったが、ロープを持ってこなかったので、無理せず一般ルートの御小屋尾根とする。
中央稜を登っている時に御小屋尾根を下山しているパーティーが1組いたので、トレースはバッチリ。代わりにこの尾根を一人で登ってきたおじさんとすれ違うが、「ステップを崩されて登るのが大変だ。」とボヤいていた。
頂上から下る道
ひたすら長い尾根を延々と下っていくが、最後に気を抜いて凡ミスを犯してしまう。
車の停めてある舟山十字路へは途中から分岐を左に下りるのだが、それを通り過ぎてしまったのだ。
(赤テープやベンキに従い、ずっと直進してしまいがちだが、途中の木に「→阿弥陀聖水」と書かれた方へ向かうのが、正解。)
途中からどうもおかしいと気づき、軌道修正したが、結局、複雑に入り組んだ別荘地の一角に出てしまう。
しかたなく煙突から煙の出ている別荘を訪ね、道を聞いたがいまいちはっきりとせず。次に聞いたおじさんが親切にも十字路まで車で送ってくれた。
自分の足で歩いていたら、さらに小一時間ロスしていたので、大助かり。ありがとう、おじさん。
日曜は「プロジェクト」だったんですね。
Y姐さん?の身体張力系、けっこうキツイですよね。やっぱピラティスやらなきゃダメってことでしょうか?
ドッカブリの赤になると、かなりキツイです。あれがコンスタントにこなせれば、外なら1~2級行けるのでは?という気がします。
この日曜は、D君とProjectしてきました。先発隊として、単独ルーファイしましたが、早速迷ってしまいました。ポイントは緑マスカット看板ですね。XX工業目印(目立たない?)は、すっかり見落としてしまいました。監督さんのレポにあるとおり、ボルエリア入り口のミニタワー黄色課題で2つほど嵌ってしまいました。傾斜がない分、中々面白い課題設定ですね。E嬢の身体張力系課題は、中々遠いですね、腹筋トレになります。赤課題2本クリアと予想されたとおりの結果でした、、、強傾斜の赤課題となると、横パン組も中々苦戦してました。D君の成果は、、、今後の更なる飛躍を期待をします。