信州新町美術館に併設された化石博物館です。信州新町出身の西沢勇氏のコレクションをもとに約3万点の化石を保管し、約900点を展示しているそうです。先カンブリア時代のストロマトライトを皮切りに、年代別にわかりやすく見やすく展示されているのですが、息子その1、順路をすっ飛ばして見たい化石のある「信州新町周辺の地層・化石エリア」へ直行。
「セミクジラ!オントケトゥス(セイウチの一種)も。。。!」
・・・目的の化石に会えてよかったね。このオントケトゥスは現生のセイウチより牙が短く、気持ち小ぶりに見えます。現生種の頭骨や化石種・現生種双方の復元模型もあり、訪館者に親切な展示です。パネルにも詳しく現生種との共通点や相違点が説明されています。
シンシュウセミクジラ(新種かつ長野県天然記念物)もあり、世界最古のアシカ科化石(長野県天然記念物)もあり、貝化石の集団があったりと、「海」色の濃い展示でした。
個人的に面白いな〜と思ったのは耳石の展示コーナーです。化石種・現生種取り混ぜて様々な耳石が一角にあり、自由にルーペで観察可能。時間があればもっとじっくり見たい!でも、例によって息子その2その3は違うエリアに行きたがるので写真すらとれず。。。
中生代でいうと恐竜(アロサウルス・カンプトサウルス)や首長竜(ホベツアラキリュウ)の展示もあります。
そして感じたのが、一般に開かれた博物館というか、教育・普及活動に熱心な博物館さんだな〜、ということです。規模に対してワークショップエリアが広くとってある、というハード面のみならず、化石教室などイベントの開催やその告知、HPの構成などソフト面もオープンでわかりやすいです。地層や化石産地を実際に観に行きたいくらげびと一家にとっては求める情報にアクセスしやすくすごくありがたかったです。そしてスタッフの方がご多忙中であろうところ、丁寧に解説してくださったことにも感謝いたします。お近くの方はぜひ、訪れて見てくださいませ。
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