見えてこぬ「国家戦略局」…<巨大民主>2(読売新聞) - goo ニュース
民主党は、「国家戦略局」を設置することで、官僚主導型から政治主導型へと大きく日本国の統治システムを転換させる方針を示しております。しかしながら、もし、この構造改革が、法律ではなく、政令に依拠した政治を意味するならば、議会制民主主義を破壊し、”法治”ではなく”人治”となる危険性が潜んでいると思うのです。
報じられるところによりますと、「国家戦略局」は、政令による設立を予定していると言います。つまり、議会の審議を経て「国家戦略局設置法案」を可決するのではなく、国会でのプロセスをスキップしてしまおうというのです。政令とは、いはば”命令”であって、通常は、法律の執行に必要な場合に用いられるものであり、本来は、内閣と謂えども法律に根拠がなくては恣意的に制定できないはずです。しかしながら、民主党の手法を見てみますと、どうやら、政令を始めとした命令型の法令を多用しそうな気配がするのです。これでは、法案をあらゆる角度から審議し、修正を加え、多くの国民が納得する形で法律として制定するという議会の存在意義がなくなり、党直属の政府が、日本国の政治を動かすという形に変形してしまいます。
この形態は、どこか、一党独裁に近いようにも見えてきます。民主党は、300議席を超えるとはいえ、投票率が60%前後であることを考慮しますと、必ずしも全国民の過半数の支持をえているわけでもないのですから、国民の声に耳を傾け、多様な意見を政治に反映するよう努めていただいたいと思うのです。
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民主党は、「国家戦略局」を設置することで、官僚主導型から政治主導型へと大きく日本国の統治システムを転換させる方針を示しております。しかしながら、もし、この構造改革が、法律ではなく、政令に依拠した政治を意味するならば、議会制民主主義を破壊し、”法治”ではなく”人治”となる危険性が潜んでいると思うのです。
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この形態は、どこか、一党独裁に近いようにも見えてきます。民主党は、300議席を超えるとはいえ、投票率が60%前後であることを考慮しますと、必ずしも全国民の過半数の支持をえているわけでもないのですから、国民の声に耳を傾け、多様な意見を政治に反映するよう努めていただいたいと思うのです。
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