鳩山首相、温室効果ガス「25%削減」世界に宣言(朝日新聞) - goo ニュース
鳩山首相は、国連気候変動サミットで「95年比25%」の温暖化ガス削減を目標として掲げたそうです。この数値は、アメリカの14%やEUの13%と比べても、著しく高い目標設定となるのですが、もし、この数値が、中印を削減枠組みに参加させるための作戦であるとしますと、これは、”捨石作戦”になるのではないかと思うのです。
中印の理屈は、これまで温暖化ガスを大量に排出してきた先進国が、まずは、高い率で温暖化ガスを削減すべきであって、新興国は、先進国がこの責任を果たさない限り、削減枠組みには参加しない、というものです。つまり、中印を参加させるためには、その条件として、先進国が率先して高い目標設定を示さねばならず、鳩山首相は、この中印の条件闘争に応じたことになります。この作戦は、首尾よく成功しますと、中印の参加と義務の受け入れという結果を得られるのですが、その反面、日本国は、如何なる犠牲を払っても、この目標を達成しなければならない立場に追い込まれます。そしてそれは、すべて国民と企業に、重くのしかかってくるのです。
中印の参加は、温暖化ガス削減という目標には合致し、国際社会はもろ手をあげて歓迎することでしょう。”友愛”を信条とする鳩山首相も、この狙い通りの結果に満足するのでしょうが、その陰で、25%削減義務により負担を強いられた日本国民が苦しみ、産業の衰退を招くとしますと、”捨石”の悲哀を感じざるを得ません。しかも、地球温暖化の原因が本当のところははっきりしないことを考えますと、その悲壮感は増すばかりです。”捨石作戦”は、”友愛”どころか、国民に対しては”冷淡”な作戦のように思うのです。
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中印の理屈は、これまで温暖化ガスを大量に排出してきた先進国が、まずは、高い率で温暖化ガスを削減すべきであって、新興国は、先進国がこの責任を果たさない限り、削減枠組みには参加しない、というものです。つまり、中印を参加させるためには、その条件として、先進国が率先して高い目標設定を示さねばならず、鳩山首相は、この中印の条件闘争に応じたことになります。この作戦は、首尾よく成功しますと、中印の参加と義務の受け入れという結果を得られるのですが、その反面、日本国は、如何なる犠牲を払っても、この目標を達成しなければならない立場に追い込まれます。そしてそれは、すべて国民と企業に、重くのしかかってくるのです。
中印の参加は、温暖化ガス削減という目標には合致し、国際社会はもろ手をあげて歓迎することでしょう。”友愛”を信条とする鳩山首相も、この狙い通りの結果に満足するのでしょうが、その陰で、25%削減義務により負担を強いられた日本国民が苦しみ、産業の衰退を招くとしますと、”捨石”の悲哀を感じざるを得ません。しかも、地球温暖化の原因が本当のところははっきりしないことを考えますと、その悲壮感は増すばかりです。”捨石作戦”は、”友愛”どころか、国民に対しては”冷淡”な作戦のように思うのです。
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