21世紀の最有力国は中国=米国の役割は縮小-世論調査(時事通信) - goo ニュース
第二次世界大戦の終結後の世界において、アメリカは、”世界の警察官”の役割を務め、”世界の市場”を提供することで、政経両面の国際秩序を維持するという重い役割を担ってきました。もし、アメリカという国が存在しなければ、世界は、依然として19世紀と同様、弱肉強食の論理によって支配されていたかもしれません。アメリカが理想として掲げた自由と民主主義、そうして、自由主義経済の旗印は、ソ連邦を盟主とする東側にとっては憎しみの対象であっても、あらゆる国に希望を与えたことも確かなのです。
冷戦の崩壊によって、人類が、自由と民主主義が支配する世界の入口に立ったと思った瞬間、それは、思わぬ共産主義の伏兵の出現によって足を掬われてしまったかのように見えます。政治における一党独裁と経済における市場経済の結合によって、急速な経済成長を遂げた中国という伏兵。大国中国は、果たして国際社会をどの方向に導こうとするのでしょうか。戦後のアメリカは、理想主義のヴィジョンに基づく使命感に満ちていましたが、中国からは、こうしたオーラは感じられません。むしろ、19世紀以前の世界観との間に親和性があり、その世界では、どっかと大陸に腰を下ろした中国は、虎視眈々と周辺諸国を狙っているのです。チベットや東トルキスタンを植民地化する国家である以上、侵略行為の取り締まりなど、中国に期待すべくもありません。
アメリカの一国主義の終焉と多極主義の到来は、マスメディアなどでは、21世紀の新しいヴィジョンとして肯定的に評価されています。しかしながら、そこには、国際社会の秩序を維持する者の不在という暗黒の世界が待っているかもしれないのです。
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第二次世界大戦の終結後の世界において、アメリカは、”世界の警察官”の役割を務め、”世界の市場”を提供することで、政経両面の国際秩序を維持するという重い役割を担ってきました。もし、アメリカという国が存在しなければ、世界は、依然として19世紀と同様、弱肉強食の論理によって支配されていたかもしれません。アメリカが理想として掲げた自由と民主主義、そうして、自由主義経済の旗印は、ソ連邦を盟主とする東側にとっては憎しみの対象であっても、あらゆる国に希望を与えたことも確かなのです。
冷戦の崩壊によって、人類が、自由と民主主義が支配する世界の入口に立ったと思った瞬間、それは、思わぬ共産主義の伏兵の出現によって足を掬われてしまったかのように見えます。政治における一党独裁と経済における市場経済の結合によって、急速な経済成長を遂げた中国という伏兵。大国中国は、果たして国際社会をどの方向に導こうとするのでしょうか。戦後のアメリカは、理想主義のヴィジョンに基づく使命感に満ちていましたが、中国からは、こうしたオーラは感じられません。むしろ、19世紀以前の世界観との間に親和性があり、その世界では、どっかと大陸に腰を下ろした中国は、虎視眈々と周辺諸国を狙っているのです。チベットや東トルキスタンを植民地化する国家である以上、侵略行為の取り締まりなど、中国に期待すべくもありません。
アメリカの一国主義の終焉と多極主義の到来は、マスメディアなどでは、21世紀の新しいヴィジョンとして肯定的に評価されています。しかしながら、そこには、国際社会の秩序を維持する者の不在という暗黒の世界が待っているかもしれないのです。
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