石原幹事長「中国は尖閣に攻めてこない」(産経新聞) - goo ニュース
自民党の石原幹事長は、人が住んでいないことを理由に挙げて、”中国は尖閣に攻めてこない”と発言したと報じられております。居住者がいなければ、本当に、中国は攻めてこないのでしょうか。
中国や台湾が、70年代になって、突然に尖閣諸島の領有権を主張し始めたのは、国連の調査により、尖閣諸島周辺の海域の地下に、石油などの天然資源が大量に埋蔵されている可能性が明らかになったからです。中国が尖閣諸島を狙う理由は、人が居住しているからでも、あるいは、周辺海域が良い漁場であるからでもなく、そこに、海底資源があるからです。つまり、自らの大陸棚に取り込んでまうか、あるいは、尖閣諸島にもEEZを設定して、東シナ海一帯を、中国が海底資源に対して主権的な権利を持つ独占的な海にしたいのです(この戦略の延長線上に沖縄奪取がある…)。日本国政府は、中国に対して東シナ海を”平和、協力、友好の海”にしようと呼びかけていますが、中国が望んでいるのは、東シナ海を”中国の海”にすることです。しかも、現在の中国は、急速な経済発展に見合うだけのエネルギーを必要としており、資源はいくらあっても足りません。東シナ海を独占してしまえば、軍事的にも、中国海軍が太平洋に自由に出入りできるようになることは言うまでもないことです。
経済的な相互依存の深化は、おのずと平和をもたらすとする説もありますが、経済発展は、資源をめぐる争いや軍事力増強による覇権主義を惹起することもまた歴史の事実です。中国の海洋戦略が、尖閣諸島に狙いを定めている現実に対して、覚悟を決めて正面から向き合いませんと、平和も、協力も、友好もさらに遠のくのではないでしょうか。
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自民党の石原幹事長は、人が住んでいないことを理由に挙げて、”中国は尖閣に攻めてこない”と発言したと報じられております。居住者がいなければ、本当に、中国は攻めてこないのでしょうか。
中国や台湾が、70年代になって、突然に尖閣諸島の領有権を主張し始めたのは、国連の調査により、尖閣諸島周辺の海域の地下に、石油などの天然資源が大量に埋蔵されている可能性が明らかになったからです。中国が尖閣諸島を狙う理由は、人が居住しているからでも、あるいは、周辺海域が良い漁場であるからでもなく、そこに、海底資源があるからです。つまり、自らの大陸棚に取り込んでまうか、あるいは、尖閣諸島にもEEZを設定して、東シナ海一帯を、中国が海底資源に対して主権的な権利を持つ独占的な海にしたいのです(この戦略の延長線上に沖縄奪取がある…)。日本国政府は、中国に対して東シナ海を”平和、協力、友好の海”にしようと呼びかけていますが、中国が望んでいるのは、東シナ海を”中国の海”にすることです。しかも、現在の中国は、急速な経済発展に見合うだけのエネルギーを必要としており、資源はいくらあっても足りません。東シナ海を独占してしまえば、軍事的にも、中国海軍が太平洋に自由に出入りできるようになることは言うまでもないことです。
経済的な相互依存の深化は、おのずと平和をもたらすとする説もありますが、経済発展は、資源をめぐる争いや軍事力増強による覇権主義を惹起することもまた歴史の事実です。中国の海洋戦略が、尖閣諸島に狙いを定めている現実に対して、覚悟を決めて正面から向き合いませんと、平和も、協力も、友好もさらに遠のくのではないでしょうか。
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